環境工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 環境工学Ⅰ
科目番号 0149 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 最新 建築環境工学 改訂第4版(田中俊六他、井上書院)
担当教員 青木 哲

到達目標

環境工学は物理学、生理学、心理学、工学にわたる広い領域の分野である。本授業では環境工学の基礎的な全体像を理解することを目的とし、特に人間を取り巻く環境要素(熱・空気)に関する各用語基礎知識の獲得と、技術計算(熱・空気)習得を目標とする。
① 気象要素の基礎知識獲得
② 伝熱の基礎知識獲得
③ 快適指標の基礎知識獲得
④ 換気基礎知識と計算方法の理解
⑤ 音の基礎知識獲得

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築に関わる気象要素の基礎知識を獲得し、それらについて正確に(8割以上)説明できる。建築に関わる気象要素の基礎知識を獲得し、それらについてほぼ正確に(6割以上)説明できる。建築に関わる気象要素の基礎知識を獲得し、それらについて正確に説明できない。
評価項目2伝熱に関する基礎知識を獲得し、関連する設問を正確に(6割以上)できる。伝熱に関する基礎知識を獲得し、関連する設問をほぼ正確に(6割以上)できる。伝熱に関する基礎知識を獲得し、関連する設問を回答できない。
評価項目3快適指標の種類を把握し、設問に正確に(8割以上)回答できる。快適指標の種類を把握し、設問にほぼ正確に(6割以上)回答できる。快適指標の種類を把握し、設問に正確に回答できない。
評価項目4換気重要性の理解と換気基礎計算の設問に、正確に(8割以上)回答できる。換気重要性の理解と換気基礎計算の設問に、ほぼ正確に(6割以上)回答できる。換気重要性の理解と換気基礎計算の設問に、正確に回答できない。
評価項目5音に関する基本的な用語についての設問に、正確に(8割以上)回答できる。音に関する基本的な用語についての設問に、ほぼ正確に(6割以上)回答できる。音に関する基本的な用語についての設問に、正確に回答できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:

授業の進め方・方法:
講義は基礎知識の解説と関連技術計算を主体に構成されている。そのため、関数電卓は必携である。身近な物理現象であるので、講義前後に自分の生活空間を再認識してみると良い。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 環境とは何か
2週 建築と自然環境
3週 気候要素
4週 乾き空気と湿り空気
5週 湿り空気線図による状態値の表現
6週 降水・気圧・風・気候図、デグリデイ
7週 熱の基礎知識
8週 中間試験
2ndQ
9週 対流熱伝達、熱放射
10週 熱貫流率
11週 換気の基礎知識、換気計算
12週 温熱生理学の基礎
13週 快適指標とは
14週 音の基礎知識
15週 まとめ
16週 環境工学Ⅰの復習と環境工学Ⅱに向けてのポイント

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。3
パッシブデザインについて理解している。2
環境共生建築について理解している。2
地球環境について説明できる。2
環境マネージメント(たとえば、環境負荷、省エネルギーなど)の概要について理解している。2
地球環境、環境共生建築について説明できる。2
気候、気象について説明できる。4
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。4
風および風の形成について理解している。3
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。4
ヒートアイランドの現象について説明できる。3
大気汚染の歴史と現象について説明できる。3
都市環境における緑の役割について説明できる。3
日照と日射、紫外線、および可視光線について説明できる。2
日照および日射の調節方法について説明できる。2
伝熱の基礎について説明できる。3
熱貫流について説明できる。3
室温の形成について理解している。3
人体と熱について説明できる。3
温熱環境要素について説明できる。3
温熱環境指標について説明できる。3
湿り空気、空気線図について説明できる。3
結露現象について説明できる。3
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。3
必要換気量について計算できる。3
自然換気と機械換気について説明ができる。3
音の物理的特性について説明できる。2
音の単位について説明できる。2
聴覚の仕組みについて説明できる。2
音心理の三大特性、大きさとうるささ、音の伝搬、減衰、回折について説明できる。2
室内環境基準について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力800000080
専門的能力200000020
分野横断的能力0000000