建築設備Ⅰ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築設備Ⅰ
科目番号 0160 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 最新 建築設備工学 改訂版(田中俊六他、井上書院)
担当教員 青木 哲,中谷 岳史

到達目標

本授業では各建築物構成要素の内で、居住者の快適性に強い影響を与える空気調和設備について、設計の為の基礎知識を得ることを目的とする。期待される効果として、その知識が空気環境への影響および熱エネルギーの省力化を判断できる基礎力を得ることである。
①空調設備の基礎知識(熱、流体)の理解
②熱貫流計算、空気線図の取扱いが出来る
③空気負荷計算方法を獲得する
④空気調和設備と関連機器の知識を獲得する
⑤空気調和設備と関連機器の計算手法を獲得する
⑥電気設備の知識を獲得する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1熱貫流計算、空気線図を取扱う問題を正確に(8割以上)できる。熱貫流計算、空気線図を取扱う問題をほぼ正確に(6割以上)できる。熱貫流計算、空気線図を取扱う問題をできない。
評価項目2熱負荷計算問題を正確に(8割以上)できる。熱負荷計算問題をほぼ正確に(6割以上)できる。熱負荷計算問題をできない。
評価項目3空気調和設備と関連機器に関する基礎知識に関する問題を正確に(8割以上)できる。空気調和設備と関連機器に関する基礎知識に関する問題をほぼ正確に(6割以上)できる。空気調和設備と関連機器に関する基礎知識に関する問題を解けない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
通常の座学に加え、計算演習が多く、関数電卓は必携である。普段から学校や公共建築物などの空調設備に興味を持って生活すると理解が深まる。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築設備工学の概要
2週 建築設備と地球環境問題
3週 基礎知識:熱の流れ
4週 基礎知識:流体の性質と流れ
5週 省エネルギーシステム
6週 空気調和設備の構成と関連事項
7週 空調負荷の種類と顕熱負荷、潜熱負荷
8週 中間試験  
2ndQ
9週 暖房用熱負荷計算
10週 冷房用熱負荷計算
11週 負荷計算演習
12週 送風量計算
13週 湿り空気線図と空気調和プロセス
14週 空気調和機器(AHUほか)
15週 期末試験
16週 期末試験の解答の解説、応用事例の説明
後期
3rdQ
1週 空気調和設備(システムの種類と構成1)
2週 空気調和設備(システムの種類と構成2)
3週 空気調和設備(問題演習1)
4週 空気調和設備(問題演習2)
5週 ダクトおよび関連付属装置(種類と構成1)
6週 ダクトおよび関連付属装置(種類と構成2)
7週 ダクトおよび関連付属装置(種類と構成3)
8週 中間試験
4thQ
9週 ダクトおよび関連付属装置(問題演習1)
10週 ダクトおよび関連付属装置(問題演習2)
11週 ダクトおよび関連付属装置(問題演習3)
12週 電気設備(システムの種類と構成1)
13週 電気設備(システムの種類と構成2)
14週 電気設備(システムの種類と構成3)
15週 期末試験
16週 フォローアップ(期末試験解答解説など) 

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備湿り空気、空気線図について説明できる。3
室内環境基準について説明できる。4
熱負荷計算法、空気線図、空気の状態値について説明できる。4
空気調和方式について説明できる。4
熱源方式について説明できる。4
空調機について説明できる。4
必要換気量について計算できる。4
暖房、空気環境方式について説明できる。4
受変電・幹線設備について説明できる。4
動力設備について説明できる。4
照明・コンセント設備について説明できる。4
情報・通信設備について説明できる。4
自然再生可能エネルギー(例えば、風力発電、太陽光発電、太陽熱温水器など)の特徴について説明できる。4
省エネルギー(コジェネレーション等を含む)について説明できる。3
維持管理について理解している。4

評価割合

試験合計
総合評価割合400400
得点400400