建築法規

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 建築法規
科目番号 0169 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 基本建築関係法令集〔法令編〕平成 28年版 井上書院発行
担当教員 鶴田 佳子,山田 重也

到達目標

①建築基準法に関わる申請等の実務的内容の理解。
②建築物の敷地、一般構造、避難、建築設備等の規制の内容の理解。(法第2章)
③都市計画区域における建築物の敷地、用途、面積、高さ、構造等の規制の理解。(法第3章)
④その他の建築関連法規の概要の理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
建築用語の定義及び確認申請業務の理解建築用語の定義及び確認申請業務に関する問題を正確(8割以上)に解くことができる。建築用語の定義及び確認申請業務に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。建築用語の定義及び確認申請業務に関する問題を解くことができない。
建築物の敷地に関連する規定の理解建築基準法における建築物の敷地に関連する規定(道路、用途地域、建蔽率、容積率、高さ等)の問題を正確(8割以上)に解くことができる建築基準法における建築物の敷地に関連する規定(道路、用途地域、建蔽率、容積率、高さ等)の問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる建築基準法における建築物の敷地に関連する規定(道路、用途地域、建蔽率、容積率、高さ等)の問題を解くことができない。
都市計画区域における建築物の敷地、用途、建築物の一般構造の規制の理解建築基準法に規定された建築物の一般構造に関する問題を正確(8割以上)に解くことができる建築基準法に規定された建築物の一般構造に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる建築基準法に規定された建築物の一般構造に関する問題を解くことができない。
建築物の避難規定に関する理解建築基準法に規定された建築物の避難規定に関する問題を正確(8割以上)に解くことができる建築基準法に規定された建築物の避難規定に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。建築基準法に規定された建築物の避難規定に関する問題を解くことができない。
その他の建築関連法規の概要の理解その他の建築関連法規に関する問題を正確(8割以上)に解くことができるその他の建築関連法規に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができるその他の建築関連法規に関する問題を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築物の設計・施工に必要不可欠である建築基準法と関係法令について、条文の主旨・内容の理解を図ります。具体的には以下の項目を目標とする。
授業の進め方・方法:
建築基準法関係規定に関わる幅広い知識の習得のため、主要条文について法令集を読み合わせながら、成立された社会背景、建物に求められるもの、成文化された条文の読解、具体的な規制の内容を解説します。
注意点:
併せて、建築士資格試験について解説を行っていくので、十分復習し受験準備をされたい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築基準法の概要、目的
2週 用語の定義①
3週 用語の定義②、建築主事、設計及び工事監理
4週 適用の除外、既存不適格、建築確認
5週 建築物の検査、用途変更、建築物の敷地
6週 都市計画区域、道路の定義 
7週 敷地と道路との関係
8週 中間のまとめ
2ndQ
9週 用途地域
10週 容積率・建ペイ率①
11週 容積率・建ペイ率② 
12週 壁面後退・絶対高さ制限
13週 建築物の各部分の高さの制限①
14週 建築物の各部分の高さの制限② 
15週 天空率、高度地区等
16週
後期
3rdQ
1週 日影制限
2週 耐火・準耐火建築物と防火地域・準防火地域
3週 特殊建築物の耐火・準耐火の制限
4週 法22条区域の制限、大規模木造建築物、防火壁
5週 居室の採光
6週 居室の換気、シックハウス対策、建築設備
7週 地階居室、界壁、便所、避雷設備、昇降機
8週 特殊建築物の避難①(適用の範囲、設置)
4thQ
9週 特殊建築物の避難②(廊下~2以上の直通階段)
10週 特殊建築物の避難③(避難階段~敷地内通路)検証法
11週 排煙設備、非常照明、非常進入口
12週 内装制限、防火区画① 
13週 防火区画②、一般構造(床、天井、階段) 
14週 簡易建築物・仮使用・仮設許可・工作物
15週 建築士法・その他の建築関係法令とまとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野施工・法規法の体系について説明できる。3
法令用語について説明できる。3
建築物などの定義について説明できる。3
工作物の定義について説明できる。3
防火に関する用語について説明できる。2
建築手続きに関する用語について説明できる。2
建築基準法に基づき、建築物の面積、高さ、階数が算定できる。3
一般構造(構造方法に関する技術的基準)の法令文を読み、適用できる。2
構造強度(構造計算方法に関する規定)の法令文を読み、適用できる。2
防火・耐火・内装制限に関する法令を探すことができる。2
避難・消防関係規定法令を探すことができる。2
建築設備関連法令を探すことができる。2
建築基準法で定める道路と敷地について説明できる。3
用途地域について説明できる。2
容積率・建ぺい率について説明できる。2
高さ制限について説明できる。2
防火地域について説明できる。2
地区と街区の計画について説明できる。2
確認と許可について説明できる。2
工事の着工と完了の手続きについて説明できる。2
建築基準法に関連する法律関係(例えば都市計画法、消防法、ハートビル法、品確法、建築士法、建設業法、労働安全衛生規則など)の法令を探すことができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合30000000300
基礎的能力0000000
専門的能力30000000300
分野横断的能力0000000