建築計画II

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 建築計画II
科目番号 0170 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 建築計画学(松本直司、瀬田恵之、高井宏之、建部謙治、谷田真、中井孝幸、矢田努著 理工図書)
担当教員 櫻木 耕史

到達目標

以下の項目を目標とする。
①建築計画に関わるキーワードとその内容を把握する
②建築空間構成、空間形態の知覚、人間行動との関係を把握する
③建築計画における調査、分析方法を理解する
④医療施設計画について理解する
⑤建築計画におけるデザイン手法について把握する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
建築と関連する様々な社会的要求事項とその内容を理解する建築と関連する様々な社会的要求事項とその内容に関して正確に説明できる。建築と関連する様々な社会的要求事項とその内容に関して理解できる。建築と関連する様々な社会的要求事項とその内容に関して理解できない。
建築空間構成、空間形態の知覚、人間行動と寸法の関係を理解する建築空間構成、空間形態の知覚、人間行動と寸法の関係を正確に説明できる。建築空間構成、空間形態の知覚、人間行動と寸法の関係を理解できる。建築空間構成、空間形態の知覚、人間行動と寸法の関係が理解できない。
建築計画における調査、分析方法を理解する建築計画における調査、分析方法について正確に説明できる。建築計画における調査、分析方法が理解できる。建築計画における調査、分析方法が理解できない。
医療施設計画について理解する医療施設の計画について正確に説明できる。医療施設の計画について理解できる。医療施設の計画について理解できない。
建築における空間のデザイン手法や、形について理解する建築における空間のデザイン手法や、形について正確に説明できる。建築における空間のデザイン手法や、形について理解できる。建築における空間のデザイン手法や、形について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建築は人間生活の場であるとの認識のもとに、様々な用途の建築に共通し、建築設計における計画の基礎的な知識を習得する
授業の進め方・方法:
授業では適宜コンパクト建築設計資料集成(日本建築学会編 丸善)を利用する。
参考書:空間デザイン事典(日本建築学会編 井上書院)、建築・都市計画のための調査分析方法(日本建築学会 井上書院)
板書、スライドを中心とするが、適宜作図やグループワークも取り入れた弾力的な授業形態とする。
英語導入計画:Documents(10%)
注意点:
建築の設計には様々な考え方があるため、建築計画に関わる概念の本質を理解するように努めてもらいたい。
理解を深めるため、スライドや図示した建築物・建築家に対し、自ら積極的に調べ、学習すること。
なお,成績評価に教室外学修の内容は含まれる。
学習・教育目標:(D-4)100%
JABEE基準1(1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築計画の役割 建築計画の役割が理解できる
2週 地球環境を考慮した空間創造のための計画 地球環境と建築計画の視点が理解できる
(教室外学修)環境と建築に関する演習
3週 生活空間の創造 生活空間について理解できる
(教室外学修)生活空間に関する演習
4週 空間とは 空間の概念が理解できる
5週 建築空間の構成 建築空間の構成について理解できる
(教室外学修)建築空間に関する演習
6週 形の意味 形の意味について理解できる
(教室外学修)キーワードに関する演習
7週 空間形態の知覚 空間形態の知覚について理解できる
(教室外学修)知覚に関する演習
8週 中間試験
2ndQ
9週 身体と寸法及び身体構造
(ALのレベルB)
身体と寸法計画及び身体の構造について理解できる
(教室外学修)身体に関する演習
10週 空間のイメージ 空間のイメージについて理解できる
(教室外学修)キーワードに関する演習
11週 アフォーダンスと空間図式 アフォーダンスと空間図式を理解できる
(教室外学修)認知と記憶についての演習
12週 計画と設計の過程・建築物の設計・監理と現場管理 計画と設計の過程と建築技術者の役割について理解できる
(教室外学修)UDに関する演習
13週 全体計画 全体計画について理解する
14週 空間の性能・安全性・建物の防災計画 空間の性能・安全性と、建物の防災計画について理解できる
(教室外学修)安全性・防災に関する演習
15週 建築計画の展開 建築計画の展開について理解できる
16週
後期
3rdQ
1週 医療施設の計画 医療制度の仕組みについて理解できる
(教室外学修)医療制度に関する演習
2週 医療施設の計画 医療施設の部門別計画について理解できる
(教室外学修)建築事例について調査する
3週 医療施設の計画 医療施設の部門別計画について理解できる
4週 医療施設の計画 医療施設の全体計画について理解できる
5週 調査の方法と概要 調査の方法と概要について理解できる
(教室外学修)関連研究を調査する
6週 意識評価手法 意識評価手法を理解できる
(教室外学修)意識評価に関する演習
7週 意識評価手法 意識評価手法を理解できる
8週 中間試験
4thQ
9週 立てる・覆う・囲う 立てる・覆う・囲うの空間を理解できる
10週 積む・組む・刻む 積む・組む・刻む空間を理解できる
(教室外学修)建築事例について調査する
11週 並べる・整える・区切る 並べる・整える・区切る空間を理解できる
12週 混ぜる・つなぐ・対比させる 混ぜる・つなぐ・対比させる空間を理解できる
(教室外学修)建築事例について調査する
13週 変形させる・浮かす・透かす 変形させる・浮かす・透かす空間を理解できる
14週 動きを与える・飾る・象徴させる 動きを与える・飾る・象徴させる空間を理解できる
(教室外学修)建築事例について調査する
15週 調査分析手法の考え方 調査分析手法の考え方を理解できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史社会における技術者の役割と責任を説明できる。4
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。4
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4
専門的能力分野別の専門工学建築系分野計画・歴史モデュールについて説明できる。4
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。4
医療・業務系の施設(例えば、オフィスビル、病院、オーディトリアム、宿泊施設等)あるいは類似施設の計画について説明できる。4
建築計画・設計の手法一般について説明できる。4
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。4
施工・法規設計図書と施工図の関係について説明できる。4
建築物の保守・維持管理の概要・現状について説明できる。4
設計・製図建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。4
建築における形態(ものの形)について説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合40000000400
基礎的能力0000000
専門的能力40000000400
分野横断的能力0000000