到達目標
(1) 日本における文化財制度について理解する。
(2) 世界各地で歴史的建造物が保存されてきた背景を理解する。
(3) 歴史的建造物の保存活用の効果について理解する。
(4) 歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の保存手法について理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 日本における文化財制度について理解できる(8割以上)。 | 日本における文化財制度についてほぼ(6割以上)理解できる。 | 日本における文化財制度について理解できない。 |
評価項目2 | 世界各地で歴史的建造物が保存されてきた背景について理解できる(8割以上)。 | 世界各地で歴史的建造物が保存されてきた背景についてほぼ(6割以上)理解できる。 | 世界各地で歴史的建造物が保存されてきた背景について理解できない。 |
評価項目3 | 歴史的建造物の保存活用の効果について理解できる(8割以上)。 | 歴史的建造物の保存活用の効果についてほぼ(6割以上)理解できる。 | 歴史的建造物の保存活用の効果について理解できない。 |
評価項目4 | 歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の保存手法について理解できる(8割以上)。 | 歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の保存手法についてほぼ(6割以上)理解できる。 | 歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の保存手法について理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
時代を経て古くなった建築を後世に遺す意義や建物の価値とは何かについて、日本における文化財保護制度の背景や、それによって保護されてきた文化財遺構、世界各地の遺構の保存事例を通して学習し、歴史的建造物の保存の重要性について考える。また、歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の修景の手法、およびそれらの活用について理解する。
授業の進め方・方法:
授業内では多数の事例を画像を示して紹介、また可能な限り歴史的建造物の保存修理工事現場や活用事例の見学を実施する予定である。
歴史的建造物の保存再生については、近年世界各地において問題となっており、具体的な事例について自分自身で情報を収集し、
保存する意義、建物の価値、保存活用方法について興味を持って自身の考えをまとめて授業に臨んでほしい。
注意点:
レポート課題50点、中間試験50点、期末試験50点、合計150点の総得点率(%)により評価する。(D-2 社会技術)100%、JABEE基準1(1):(d)
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
日本における文化財の種類と制度制定の歴史 |
日本における文化財の種類と制度制定の歴史を理解する。
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2週 |
伝統的建造物群保存地区(1) |
伝統的建造物群保存地区の制度を理解する。
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3週 |
伝統的建造物群保存地区(2) |
伝統的建造物群保存地区の事例を理解する。
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4週 |
登録文化財制度(1) |
登録文化財制度を理解する。
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5週 |
登録文化財制度(2) |
登録文化財の事例を理解する。
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6週 |
移築事例の見学(1)(ALのレベルB) |
移築事例を理解する。
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7週 |
移築事例の見学(2)(ALのレベルB) |
移築事例を理解する。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
日本の伝統建築の特性[解体・移築] |
解体・移築による再利用が可能な日本の伝統建築の特性を理解する。
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10週 |
オーセンティシティ(authenticity)、世界遺産(ALのレベルB) |
オーセンティシティの考えを理解する。
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11週 |
歴史的建造物の保存修復の手法 |
歴史的建造物の保存修復の手法を理解する。
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12週 |
保存修復事例の見学(1)(ALのレベルB) |
保存修復の手法を理解する。
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13週 |
保存修復事例の見学(2)(ALのレベルB) |
保存修復事例を理解する。
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14週 |
歴史的建造物保存の問題点 |
近代建築の保存運動の事例を理解する。
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15週 |
歴史的建造物を活かしたまちづくり事例、 成績評価の確認 |
歴史的建造物を活かしたまちづくりを理解する。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術史 | 技術史 | 歴史の大きな流れの中で、科学技術が社会に与えた影響を理解し、自らの果たしていく役割や責任を理解できる。 | 2 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 環境・設備 | 風土と建築について説明できる。 | 2 | |
計画・歴史 | 近現代都市の特質と課題について説明できる。 | 1 | |
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。 | 2 | |
歴史的市街地について説明できる。 | 3 | |
景観計画と事例について説明できる。 | 1 | |
地域資源(たとえば、指定・登録文化財、伝建制度・地区、観光資源、特産物など)について説明できる。 | 3 | |
地域資源の保存・再生(たとえば、リノベーション、コンバージョンなど)手法について理解している。 | 2 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 | 150 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 | 150 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |