建築史Ⅲ

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 建築史Ⅲ
科目番号 0197 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 保存原論(鈴木博之著 市ヶ谷出版社)
担当教員 清水 隆宏

到達目標

(1) 日本における文化財制度について理解する。
(2) 世界各地で歴史的建造物が保存されてきた背景を理解する。
(3) 歴史的建造物の保存活用の効果について理解する。
(4) 歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の保存手法について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本における文化財制度について十分に理解できる。日本における文化財制度について概ね理解できる。日本における文化財制度について理解できない。
評価項目2世界各地で歴史的建造物が保存されてきた背景について十分に理解できる。世界各地で歴史的建造物が保存されてきた背景について概ね理解できる。世界各地で歴史的建造物が保存されてきた背景について理解できない。
評価項目3歴史的建造物の保存活用の効果について十分に理解できる。歴史的建造物の保存活用の効果について概ね理解できる。歴史的建造物の保存活用の効果について理解できない。
評価項目4歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の保存手法について十分に理解できる。歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の保存手法について概ね理解できる。歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の保存手法について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
時代を経て古くなった建築を後世に遺す意義や建物の価値とは何かについて、日本における文化財保護制度の背景や、それによって保護されてきた文化財遺構、世界各地の遺構の保存事例を通して学習し、歴史的建造物の保存の重要性について考える。また、歴史的建造物の保存や伝統的建造物群保存地区の修景の手法、およびそれらの活用について理解する。
授業の進め方・方法:
授業内では多数の事例を画像を示して紹介、また可能な限り歴史的建造物の保存修理工事現場や活用事例の見学を実施する予定である。歴史的建造物の保存再生については、近年世界各地において問題となっており、具体的な事例について自分自身で情報を収集し、保存する意義、建物の価値、保存活用方法について興味を持って自身の考えをまとめて授業に臨んでほしい。
英語導入計画:Documents(10%)
注意点:
レポート課題50点、中間試験50点、期末試験50点、合計150点の総得点率(%)により評価する。
学習・教育目標:(D-2 社会技術)100%
JABEE基準1(1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本における文化財の種類と制度制定の歴史 日本における文化財の種類と制度制定の歴史を理解する
2週 伝統的建造物群保存地区(1) 伝統的建造物群保存地区の制度を理解する
3週 伝統的建造物群保存地区(2) 伝統的建造物群保存地区の事例を理解する
4週 登録文化財制度(1) 登録文化財制度を理解する
5週 登録文化財制度(2) 登録文化財の事例を理解する
6週 移築事例の見学(1)(ALのレベルB) 移築の手法を理解する
7週 移築事例の見学(2)(ALのレベルB) 移築事例を理解する
8週 中間試験 日本の文化財制度を理解する
2ndQ
9週 日本の伝統建築の特性[解体・移築] 解体・移築による再利用が可能な日本の伝統建築の特性を理解する
10週 オーセンティシティ(authenticity)、世界遺産(ALのレベルB) オーセンティシティの考えを理解する
11週 歴史的建造物の保存修復の手法 歴史的建造物の保存修復の手法を理解する
12週 保存修復事例の見学(1)(ALのレベルB) 保存修復の手法を理解する
13週 保存修復事例の見学(2)(ALのレベルB) 保存修復事例を理解する
14週 歴史的建造物保存の問題点 近代建築の保存運動の事例を理解する
15週 歴史的建造物を活かしたまちづくり事例、
成績評価の確認
歴史的建造物を活かしたまちづくりを理解する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。2
計画・歴史近現代都市の特質と課題について説明できる。1
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合100000050150
基礎的能力0000000
専門的能力100000050150
分野横断的能力0000000