構造デザインII

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 構造デザインII
科目番号 0258 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 4年次のRC構造Ⅰ並びに鉄骨構造Ⅰの教科書
担当教員 下村 波基

到達目標

① 自重・積載荷重を算出できる     
② 地震層剪断力を算出できる   
③ 長・短期荷重時応力の算出ができる
④ 部材断面の確認ができる
⑤ 接合部詳細図が書ける

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①自重、積載荷重の算出自重・積載荷重を8割程正確に算出できる自重・積載荷重を6割程正確に算出できる自重・積載荷重を6割程正確に算出できない
②地震層剪断力の算出地震層剪断力を8割程正確に算出できる地震層剪断力を6割程正確に算出できる地震層剪断力を6割程正確に算出できない
③長・短期荷重時応力の算出長・短期荷重時応力を8割程正確に算出できる長・短期荷重時応力を6割程正確に算出できる長・短期荷重時応力を6割程正確に算出できない
④部材断面の確認部材断面に生じる応力度の確認が8割程正確に算出できる部材断面に生じる応力度の確認が6割程正確に算出できる部材断面に生じる応力度の確認が6割程正確に算出できない
⑥合部詳細図接合部詳細図が8割程正確に書ける接合部詳細図が6割程正確に書ける接合部詳細図が6割程正確に書けない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
鉄筋コンクリート構造および鉄骨構造について、概ね以下の項目順に従って構造設計手法を習得する。
授業の進め方・方法:
各々RC構造Ⅰ・Ⅱ、鉄骨構造Ⅰ・Ⅱで学んでいる基本的な部材の設計法を発展させ、架構全体について一連の設計の流れを習得する。
注意点:
マトリックス法による構造解析を行う場合があるので、前期に開講される構造デザインを選択する事が望ましい。上記①~⑤について授業中に確認する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 設計課題で各自が設計した建築物を対象として、自重、長期・地震時用積載荷重の算定-1 自重、長期・地震時用積載荷重の算定ができる-1
2週 自重、長期・地震時用積載荷重の算定-2 自重、長期・地震時用積載荷重の算定ができる-2
3週 自重、長期・地震時用積載荷重の算定-3 自重、長期・地震時用積載荷重の算定ができる-3
4週 自重、長期・地震時用積載荷重の算定-4 自重、長期・地震時用積載荷重の算定ができる-4
5週 地震層剪断力の算出-1 地震層剪断力算出する
6週 地震層剪断力の算出-2、PCへのデータ入力-1 地震層剪断力算出し、PCへのデータ入力-その1
7週 PCへのデータ入力-2 PCへのデータ入力-その2
8週 データ入力-3,MNQの出力-1 PCへのデータ入力-その3 及びMNQの出力-1
4thQ
9週 MNQの出力-2、部材断面のチェック-1 出力されたMNQから部材断面チェック-1
10週 部材断面のチェック-2 出力されたMNQから部材断面チェック-2
11週 柱梁接合部仕口部及び梁継手部、柱脚のチェック/RC梁・壁の配筋チェック 出力されたMNQから部材断面と仕口、柱脚、継ぎ手のチェック-1
12週 柱梁接合部仕口部及び梁継手部、柱脚のチェック/RC柱・壁の配筋チェック 出力されたMNQから部材断面と仕口、柱脚、継ぎ手のチェック-2
13週 柱梁接合部仕口部及び梁継手部の詳細図、柱脚の詳細図の作成/RC梁柱壁の詳細図の作成 出力されたMNQから部材断面と仕口、柱脚、継ぎ手のチェック-3
14週 柱梁接合部仕口部及び梁継手部の詳細図、柱脚の詳細図の作成/RC梁柱壁の詳細図の作成 詳細図ができる
15週 構造設計のまとめ、講評
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野構造力の定義、単位、成分について説明できる。3
断面一次モーメントを理解し、図心を計算できる。3
断面二次モーメント、断面相乗モーメント、断面係数や断面二次半径などの断面諸量を計算できる。3
弾性状態における応力とひずみの定義、力と変形の関係を説明でき、それらを計算できる。3
曲げモーメントによる断面に生じる応力(引張、圧縮)とひずみの関係を理解し、それらを計算できる。3
はり断面内のせん断応力分布について説明できる。2
骨組構造物に作用する荷重の種類について説明できる。3
はりの支点の種類、対応する支点反力、およびはりの種類やその安定性について説明できる。3
はりの断面に作用する内力としての応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)、応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)について説明することができる。3
応力と荷重の関係、応力と変形の関係を用いてはりのたわみの微分方程式を用い、幾何学的境界条件と力学的境界条件について説明でき、たわみやたわみ角を計算できる。3
不静定構造物の解法の基本となる応力と変形関係について説明できる。3
圧縮力を受ける柱の分類(短柱・長柱)が出来、各種支持条件に対するEuler座屈荷重を計算できる。3
ラーメンの支点反力、応力(軸力、せん断力、曲げモーメント)を計算し、その応力図(軸力図、せん断力図、曲げモーメント図)をかくことができる。3
構造計算の設計ルートについて説明できる。3
建物の外力と変形能力に基づく構造設計法について説明できる。3
断面内の応力の分布について説明できる。2
許容曲げモーメントを計算できる。3
主筋の算定ができる。3
釣合い鉄筋比について説明ができる。3
中立軸の算定ができる。3
許容せん断力を計算できる。3
せん断補強筋の算定ができる。3
断面内の応力の分布について説明できる。3
許容曲げモーメントを計算できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000