リノベーションデザイン論

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 リノベーションデザイン論
科目番号 0001 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 なし
担当教員 今田 太一郎

到達目標

①リノベーションに関わる諸問題を把握できる。
②リノベーションを実践するための考え方を理解する。
③リノベーションデザインを学生の視点から実際に提案する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
①リノベーションに関わる諸問題を把握できる。リノベーションに関わる基本的諸問題を把握し計画に反映できるリノベーションに関わる基本的諸問題を把握しほぼ的確に計画に反映できる。リノベーションに関わる基本的諸問題を計画に反映できない。
②リノベーションを実践するための考え方を理解する。リノベーションを実践するための基本的な考え方を計画に反映できる。リノベーションを実践するための基本的な考え方をほぼ的確に計画に反映できる。リノベーションを実践するための基本的な考え方を計画に反映できない。
③リノベーションデザインを学生の視点から実際に提案する。リノベーションデザインについて現実に即した提案ができる。リノベーションデザインについて現実に即したほぼ的確な提案ができる。リノベーションデザインについて現実に即した提案ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
我が国の建築の状況は、スクラップアンドビルド型からサスティナブル型に変化しつつあり、建築物の再生(リノベーション)が求められている。
本授業では、計画、環境、構造といった様々な視点からリノベーションのデザイン手法や考え方について学ぶ。そのことによって、建設技術者が持続可能な社会における役割を理解し、建設技術者として必要な社会的視野を身につける。具体的には以下の項目を目標とする。
(事前準備の学習)建築関係法規について復習しておくこと
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)
授業の進め方・方法:
基本的に講義で進める。
現場調査など学外学習を導入する場合は夏休み等を利用した集中講義の形態を取る事がある。
注意点:
スケジュールの確認を行うこと。実際の作業を伴う場合があるので、具体的な作業について主体的にしっかりと理解すること。
授業内容の理解には、建築学の計画・構造・環境の各分野の知識が必要となる。
授業内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の概要説明、リノベーションデザインの枠組み リノベーションデザインの枠組みが理解できる
(授業外学習・事前)リノベーションの事例を調べておく(3時間)
(授業外学習・事後)リノベーション枠組みについてまとめておく(1時間)
2週 リノベーションおける法体系 リノベーションおける法体系について理解出来る
(授業外学習・事前)法律を調べておく(2時間)
(授業外学習・事後)法律に関する課題をおこなう(2時間)リノベーションにおける建築プログラムの転換と空間、構造、設備計画が理解できる
(授業外学習・事前)空間について復習しておく(2時間)
(授業外学習・事後)プログラムに関する事例を調べる(2時間)
3週 リノベーションにおける建築プログラムの転換と空間、構造、設備計画 リノベーションにおける建築プログラムの転換と空間、構造、設備計画が理解できる
(授業外学習・事前)空間について復習しておく(2時間)
(授業外学習・事後)プログラムに関する事例を調べる(2時間)
4週 リノベーションにおける設備系の課題と解決方法 リノベーションにおける設備系の課題と解決方法について検討できる
(授業外学習・事前)設備について調べておく(2時間)
(授業外学習・事後)設備にかんする課題をおこなう(2時間)
5週 リノベーションにおける構造的諸課題と解決方法 リノベーションにおける構造的諸課題と解決方法について検討できる
(授業外学習・事前)構造とはなにかを調べておく(2時間)
(授業外学習・事後)構造に関する課題をおこなう(2時間)
6週 リノベーションを取り巻くコンテクスト:地域との関係、時間軸における文脈 建築を取り巻くコンテクストについて理解できる。
(授業外学習・事前)コンテクストについて調べておく(2時間)
(授業外学習・事後)課題の抽出に関する課題をおこなう(2時間)
7週 従前の空間・プログラムとリノベーションデザインの関係性 リノベーションデザインにおける従前の建築の空間・プログラムの意味を分析できる。
(授業外学習・事前)実例について従前、更新後の変化について調べておく(2時間)
(授業外学習・事後)調査分析に関する課題をおこなう(2時間)
8週 リノベーション計画の実例の分析1:分析対象の検討、3つの事例の選定 リノベーションの実例について広く調べることができる。
(授業外学習・事前)リノベーションの実例について広く調べておく(2時間)
(授業外学習・事後)リノベーションの実例3例を選択し、詳細を調べる(2時間)
2ndQ
9週 リノベーション計画の実例の分析2:リノベーションの背景、コンテクストの把握 分析の対象とした3例について、立地する地域の特性や歴史性について把握する。
(授業外学習・事前)実地調査もしくは資料調査を計画する(2時間)
(授業外学習・事後)実地調査もしくは資料調査を実施する(2時間)
10週 リノベーション計画の実例の分析3:プログラムの転換についての把握 分析対象とする3事例について、従前、更新後のプログラムの分析をする。
(授業外学習・事前)従前、更新後のプログラムについて調べる(2時間)
(授業外学習・事後)従前、更新後のプログラムについて分析をする(2時間)
11週 リノベーション計画の実例の分析4:空間、設備、構造の把握 計画案におけるプログラム、設備計画、構造計画の統合が理解できる
(授業外学習・事前)設備、構造の復習(1時間)
(授業外学習・事後)個々の事例について空間、設備、構造の面から分析を行う。(3時間)
12週 リノベーション計画の実例の分析5:レポートの構成の検討 意図を明確にして論理的にレポートを構成できる。
(授業外学習・事後)レポートの構成、デザインの検討(4時間)
13週 リノベーション計画の実例の分析6:3事例の比較による特徴の分析1) リノベーション事例の比較分析ができる。
(授業外学習・事後)これまでの分析を踏まえた資料作成(4時間)
14週 リノベーション計画の実例の分析7:3事例の比較による特徴の分析2) リノベーション事例の比較分析ができる。
(授業外学習・事後)これまでの分析を踏まえた資料作成(4時間)
15週 講評会
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合00005050100
基礎的能力0000000
専門的能力00005050100
分野横断的能力0000000