情報機器工学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報機器工学
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 コンピュータ概論(黒川一夫他,コロナ社,2008,5)を教科書として,パソコンが動くしくみ(トリプルウイン,新星出版社,2009,11),インターネット工学(外山勝保他,コロナ社,2007,9),情報セキュリティ読本(情報処理推進機構,実教出版,2009,8)を参考書として用いる。
担当教員 北川 輝彦

到達目標

授業における具体的な到達目標内容を下記に記す。
①コンピュータの基本的な動作原理の理解
②近年の情報機器の理解
③情報の入出力装置の基本原理と動作の理解
④ネットワークの基本と仕組みの理解
⑤セキュリティ問題の理解
⑥各分野の情報機器の理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータの基本的な構成と動作原理の理解(8割以上)している。コンピュータの基本的な構成と動作原理の理解(6割以上)している。コンピュータの基本的な構成と動作原理の理解できていない(6割未満)。
評価項目2情報機器の基本的な概要の理解(8割以上)している。情報機器の基本的な概要の理解(6割以上)している。情報機器の基本的な概要の理解できていない(6割未満)。
評価項目3情報の入出力装置の基本原理と動作を理解(8割以上)し,説明できる。情報の入出力装置の基本原理と動作を理解(6割以上)し,説明できる。情報の入出力装置の基本原理と動作を理解できていない(6割未満)。
ネットワークの仕組みとサーバの役割を理解し,簡単なネットワークの構成が理解(8割以上)できる。ネットワークの仕組みとサーバの役割を理解し,簡単なネットワークの構成が理解(6割以上)できる。ネットワークの仕組みとサーバの役割と簡単なネットワークの構成について理解できていない(6割未満)。
ネットワークにおけるセキュリティの概要の理解(8割以上)している。ネットワークにおけるセキュリティの概要の理解(6割以上)している。ネットワークにおけるセキュリティの概要の理解できていない(6割未満)。
各分野の情報機器を理解し(8割以上),説明できる。各分野の情報機器を理解し(6割以上),説明できる。各分野の情報機器を理解できていない(6割未満)。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本授業では,進化し続ける情報機器の基礎知識を習得する。次に,各分野における情報機器の現状を理解する。最後にネットワークセキュリティについての知識を習得することを目的とする。
授業の進め方・方法:
講義を基本とするが,学生の調査による最先端の情報技術や,期待されている情報技術に関して討論を行う。調査したことと講義を受けたことを整理しておくことが重要である。
学習・教育目標(D-2:情報・論理系)30%(E)70%JABEE基準1(1):(c)(d)
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンピュータの歴史,情報機器の概要 コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
2週 コンピュータの基本構成,CPU,記憶システム データの型とデータ構造が理解できる
論理演算と進数変換の仕組みを理解し、演算できる。
数値計算の基礎が理解できる
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。
3週 入力機器(イメージセンサ,スキャナなど) コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
4週 出力機器(プリンタ,液晶,CRTなど) コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
5週 機械・電気・電子系分野における入出力装置(発表)(ALレベル:B) コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
6週 建築系分野における入出力装置(発表)(ALレベル:A) コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
7週 ネットワークの歴史と基本概念 インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。
8週 中間のまとめ
2ndQ
9週 ネットワークを支える基本技術(TCP/IPなど)(ALレベル:B) 情報伝達システムの考え方について理解できる。
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
10週 ネットワークサービス(サーバの役割)
(ALレベル:A)
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
11週 建設工学系分野における情報機器(発表)(ALレベル:A) インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
12週 機械工学系分野における情報機器(発表)(ALレベル:A) インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
13週 電気工学系分野における情報機器(発表) インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。
14週 ネット時代のセキュリティ1(脅威の例/
暗号化技術)
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。
15週 期末試験
16週 フォローアップ並びにネット時代のセキュリティ2(暗号化技術) インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。4前2,前6
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。4前2,前4
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。4前1,前3,前12
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4前9
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。4前3,前10
情報セキュリティの必要性、様々な脅威の実態とその対策について理解できる。4前3,前10
個人情報とプライバシー保護の考え方について理解し、正しく実践できる。4前10,前14
インターネットを用いた犯罪例などを知り、それに対する正しい対処法を実践できる。4前3,前10,前13
数値計算の基礎が理解できる3
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。2前14
データの型とデータ構造が理解できる2

評価割合

試験発表課題合計
総合評価割合1005050200
基礎的能力1005050200