応用物理学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 応用物理学
科目番号 0006 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:キッテル固体物理学入門(丸善)
担当教員 富田 勲

到達目標

現代物理学に基づいて物質の構造といくつかの物性に関する概要を講義する。固体の多くは結晶であり,その構造を知ることは重要である。結晶構造と解析方法の概要を習得する。量子論と物性論の立場から,水素原子の電子構造,固体の結合方法,電気伝導性などについて理解を深める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1水素原子の電子構造に基づいて,元素の性質の概要について80%以上理解できる。水素原子の電子構造に基づいて,元素の性質の概要について60%以上理解できる。水素原子の電子構造に基づいて,元素の性質の概要について理解できない。
評価項目2固体の5種類の結合方法の概要について80%以上理解できる。固体の5種類の結合方法の概要について60%以上理解できる。固体の5種類の結合方法の概要について理解できない。
評価項目3結晶構造とその解析方法の概要について80%以上理解できる。結晶構造とその解析方法の概要について60%以上理解できる。結晶構造とその解析方法の概要について理解できない。
評価項目4結晶内の電子の運動を記述する波動方程式について80%以上理解できる。結晶内の電子の運動を記述する波動方程式について60%以上理解できる。結晶内の電子の運動を記述する波動方程式について理解できない。
評価項目5フェルミ分布関数とその物理的な意味について80%以上理解できる。フェルミ分布関数とその物理的な意味について60%以上理解できる。フェルミ分布関数とその物理的な意味について理解できない。
評価項目6固体のバンド構造の概要について0%以上理解できる。固体のバンド構造の概要について60%以上理解できる。固体のバンド構造の概要について理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
授業では、配布されるプリントに必要事項を記入し、演習に積極的に参加することが理解の早道である。また、各項目では、関連する最新の話題について触れる。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 固体中の電子等の性質
2週 固体中の電子の波動性と原子の構造
3週 固体を形成する原子結合
4週 原子配列と結晶構造(1)
5週 原子配列と結晶構造(2)
6週 固体の結晶構造の解析法(1)
7週 固体の結晶構造の解析法(2)
8週 平常試験
4thQ
9週 固体の格子振動(1)
10週 固体の格子振動(2)
11週 固体中の電子を記述する波動方程式(1)
12週 固体中の電子を記述する波動方程式(2)
13週 固体中の電子分布関数
14週 固体のバンド構造
15週 固体物理学の演習問題の解き方の講義
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合20050250
得点20050250