循環型社会特論

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 循環型社会特論
科目番号 0007 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 適宜プリントを配布する。
担当教員 吉村 優治,角野 晴彦,石川 あゆみ,井向 日向

到達目標

下記の6項目を具体的な学習・教育目標に学習する。
①循環型社会形成の必要性を理解する
②各元素、水の循環、地球上の資源、およびこれらの相互関係を理解する
③建設分野における資源循環を理解する
④循環型材料である木材の流通・加工・利用の現状を理解する
⑤カーボンニュートラルと低炭素社会構築の必要性を理解する
⑥循環型社会構築のための取組みの現状を理解する
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標①循環型社会形成の必要性を8割以上正確に説明できる。循環型社会形成の必要性を6割以上正確に説明できる。循環型社会形成の必要性を説明できない。
到達目標②各元素、水の循環、地球上の資源、およびこれらの相互関係に関する問題を8割以上正確に解くことができる。各元素、水の循環、地球上の資源、およびこれらの相互関係に関する問題を6割以上正確に解くことができる。各元素、水の循環、地球上の資源、およびこれらの相互関係に関する問題を解くことができない。
到達目標③建設分野における資源循環を8割以上正確に説明できる。建設分野における資源循環を6割以上正確に説明できる。建設分野における資源循環を説明できない。
到達目標④循環型材料である木材の流通・加工・利用の現状に関する問題に8割以上回答できる。循環型材料である木材の流通・加工・利用の現状に関する問題に6割以上回答できる。循環型材料である木材の流通・加工・利用の現状に関する問題に6割未満しか回答できない。
到達目標⑤カーボンニュートラルと低炭素社会構築の必要性を8割以上理解している。カーボンニュートラルと低炭素社会構築の必要性を6割以上理解している。カーボンニュートラルと低炭素社会構築の必要性を理解していない。
到達目標⑥循環型社会構築のための取組みの現状を8割以上正確に説明できる。循環型社会構築のための取組みの現状を6割以上説明できる。循環型社会構築のための取組みの現状を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
人類の持続的発展を支えるためには,循環型社会を構築する必要がある。本授業では,循環型社会構築のための基礎知識を習得し,種々の分野での,世界およびわが国の取組みの現状と今後の方向性について,学修する。
授業の進め方・方法:
授業は,教員4名のオムニバス方式で行う。
(事前準備の学習)地球環境、循環型社会に関連する科目を復習しておく。
おおよそ,授業外学習として,事前に約2時間,事後に約2時間が必要である.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
★環境社会検定試験(eco検定,東京商工会議所),3R・低炭素社会検定(3R・低炭素社会検定実行委員会)の問題と同等レベルの問題を試験等で出題し,総合して最低6割以上の正解レベル(参考:70点以上eco検定合格,3R・低炭素社会検定 90点以上3Rリーダー・低炭素社会リーダー 70点以上3Rリーダーのたまご・低炭素社会リーダーのたまご)まで達していること。
★授業の内容を確実に身につけるために、予習復習が必須である。
★なお、成績評価には授業外学習の内容は含まれる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 第 1回:(吉村)循環型社会の必要性(地球温暖化問題・気候変動問題等) 地球温暖化の問題点、原因と対策について理解している。
(教室外学修)地球温暖化問題・気候変動問題等についてマスメディアから発信された情報を調査する。
2週 第 2回:(吉村)循環型社会の形成に向けた法制度 (教室外学修)循環型社会形成推進基本法をまとめる
3週 第 3回:(吉村)廃棄物の発生と循環的な利用及び処分の現状 (教室外学修)廃棄物の発生と循環的な利用及び処分の現状について自身の意見をまとめる。
4週 第 4回:(角野)元素(炭素、窒素、硫黄)の循環(ALのレベルC) 各元素がどのように関係して循環しているか理解している。(教室外学修)元素の循環と環境問題の関わりについてまとめる。
5週 第 5回:(角野)水の循環(ALのレベルC) 各元素がどのように関係して循環しているか理解している。ミ人の水利用を含めた水の循環を理解している。(教室外学修)水の循環と防災の観点からダムの必要性についてまとめる。
6週 第 6回:(角野)地球上の資源(ALのレベルC) 資源の分類、資源問題および逸れ関わる環境倫理を理解している。(教室外学修)レアメタルあるいは食料資源について調査してまとめる。
7週 第 7回:(井向)産業副産物の建設分野への利用 (教室外学修)産業副産物の発生状況および利用状況について調査し内容、考察を含めた課題レポートを作成する
8週 第 8回:(井向)コンクリート副産物の再利用 (教室外学修)コンクリート副産物について調査し内容、考察を含めた課題レポートを作成する
4thQ
9週 第 9回:(井向)環境配慮型コンクリート (教室外学修)環境配慮型コンクリートについて調査し内容、考察を含めた課題レポートを作成する
10週 第10回:(石川)地球温暖化問題における木材の役割(ALのレベルC) 地球温暖化問題における木材の役割を説明できる。
(授業外学修・事前)森林・林業白書を読んでおく。(約2時間)
(授業外学習・事後)授業の復習、LMSで理解度チェックの受講(約2時間)
11週 第11回:(石川)木材の流通・加工(ALのレベルC) 木材の流通・加工について説明できる。
(授業外学修・事前)ウッドマイルズフォーラムのHPを見ておく。(約2時間)
(授業外学習・事後)授業の復習、LMSで理解度チェックの受講(約2時間)
12週 第12回:(石川)近年の多様な木材利用(ALのレベルC) 近年の多様な木材利用について説明できる。
(授業外学修・事前)近年の木材の活用事例を調べておく。(約1時間)
(授業外学習・事後)森林や木材に関する課題に取り組む(約3時間)
13週 第13回:(吉村)カーボンニュートラルと低炭素社会
(ALのレベルC)
(教室外学修)低炭素社会の実現に向けたわが国の取組について調べる。
14週 第14回:(吉村)森林整備と森林資源の有効活用
(ALのレベルC)
森林の階層構造を理解し、森林・草原・荒原の違いについて理解している。
(教室外学修)間伐などの森林整備の必要性と森林資源の有効活用の現状について調べる。
15週 期末試験
16週 第15回:(吉村)循環型社会構築のための取組みのまとめ
(ALのレベルB)
(教室外学修)総復習(期末試験の解答の解説など),循環型社会構築のための取組みをまとめ,自身で今後の方向性を検討する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス地球上の生物の多様性について説明できる。4
生物に共通する性質について説明できる。4
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。4
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。4
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。4
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。4
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。5後16

評価割合

試験課題合計
総合評価割合10040140
吉村:循環社会251035
角野:水循環251035
井向:コンクリート251035
石川:木材251035