建設計画学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建設計画学
科目番号 0009 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書・参考書:指定なし(適宜、参考となる文献を紹介する)
担当教員 川端 光昭

到達目標

以下の各項目を到達目標とする.
①建設計画学における現状分析・問題点・課題および解決策の理解
②多変量解析の考え方と理解
③多変量解析の実環境問題への適用
④社会的意思決定を行うための手法の考え方と理解
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建設計画学における現状分析・問題点・課題および解決策について説明することができる建設計画学における現状分析・問題点・課題および解決策について重要事項を答えることができる建設計画学における現状分析・問題点・課題および解決策について理解していない
評価項目2多変量解析の考え方について説明することができる多変量解析の考え方について重要事項を答えることができる多変量解析の考え方について理解していない
評価項目3多変量解析を用いた実環境問題の分析を実施できる多変量解析を用いた基本的な演習を解くことができる多変量解析を用いた演習ができない
評価項目4社会的意思決定を行うための手法について説明することができる社会的意思決定を行うための手法について重要事項を答えることができる社会的意思決定を行うための手法を理解していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建設計画学を数理的計画と社会的計画に大別すると,前者は社会現象を定量化すること,後者は“よりよい社会”を形成するための計画論である.本講義ではその両面について素養を修得することを目的とする.
授業の進め方・方法:
授業は板書,パソコン,配布プリントを組み合わせて進める.授業で紹介した各種手法の意味を覚えるだけでなく,実例を紹介した文献やインターネット等で知ることが必要である.さらに,各自が実社会問題へ手法を適用し分析・討議・レポートとしてまとめることを通じて,土木・建築プロジェクトの評価に対する応用能力の習得を期待する.分析には主にMicrosoft Excelを用い,分析に必要なオープンソースは適宜紹介する.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
受講上の注意:授業の内容を確実に身につけるために,予習・復習が必須である.なお,成績評価には授業外学習の内容は含まれる.
成績評価方法:総得点数200点=期末試験100点+レポート・プレゼンテーション100点とし,総得点率(%)で成績評価を行う.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 土木・建築プロジェクトの現状・問題点 土木・建築プロジェクトの現状・問題点を理解している.
(授業外学習・事前)自身の研究分野のバックグラウンドについて現状と問題点を再整理しておく(2時間)
(授業外学習・事後)講義内容の周辺知識をサーベイし習熟度を高める(2時間)
2週 土木・建築プロジェクトの課題・今後の方向性 土木・建築プロジェクトの課題と今後の方向性を理解している.
(授業外学習・事前)国土交通省のWEBサイトに掲載されている審議会の議論の内容を調査しておく(2時間)
(授業外学習・事後)講義内容の周辺知識をサーベイし習熟度を高める(2時間)
3週 多変量解析の基礎 多変量解析の基礎を理解している.
(授業外学習・事前)多変量解析の主要な手法を整理する(2時間)
(授業外学習・事後)講義内容の周辺知識をサーベイし習熟度を高める(2時間)
4週 多変量解析の演習(重回帰分析,数量化理論など) 多変量解析の実例を理解している.
(授業外学習・事前)多変量解析の実際の適用事例を調査する(2時間)
(授業外学習・事後)講義内容の周辺知識をサーベイし習熟度を高める(2時間)
5週 多変量解析実践(1)分析計画とデータ収集(ALレベル:A) 適切に分析に向けた準備・情報収集ができる.
(授業外学習・事前)分析目的に応じた多変量解析の選定のあり方について整理する(2時間)
(授業外学習・事後)多変量解析の適用が適切なプロジェクトを選定・評価する(2時間)
6週 多変量解析実践(2)分析・発表資料作成(ALレベル:B) 左記について適切にフィードバックができる.
(授業外学習・事前)実データを用いて多変量解析を行い結果を整理する(2時間)
(授業外学習・事後)討議で指摘・議論された内容を各自の結果に反映する(2時間)
7週 多変量解析実践(3)発表・討議(ALレベル:A) 左記について代替案の検討及び討議ができる.
(授業外学習・事前)選定したプロジェクトの評価に適切と考えられる代替案を設定する(2時間)
(授業外学習・事後)討議結果を整理し改善の方向性を検討する(2時間)
8週 多変量解析実践(4)フィードバック(ALレベル:B) 左記についてフィードバックができる.
(授業外学習・事前)多変量解析の実践に関わる最終成果を整理する(2時間)
(授業外学習・事後)討議で指摘・議論された内容をふまえ分析の改善案をまとめる(2時間)
4thQ
9週 社会的意思決定の基礎 社会的意思決定の基礎を理解している.
(授業外学習・事前)社会的意思決定が求められる場面を整理する(2時間)
(授業外学習・事後)講義内容の周辺知識をサーベイし習熟度を高める(2時間)
10週 社会的意思決定の演習 社会的意思決定の実例を理解している.
(授業外学習・事前)社会的意思決定に関わる基本用語を整理しまとめる(2時間)
(授業外学習・事後)講義内容の周辺知識をサーベイし習熟度を高める(2時間)
11週 社会的意思決定に関する事例分析(1)個人ワーク(ALレベル:A) 左記について適切に事例分析ができる.
(授業外学習・事前)事例分析の候補をいくつか選定しておく(2時間)
(授業外学習・事後)個人レポートをとりまとめる(2時間)
12週 社会的意思決定に関する事例分析(2)グループワーク(ALレベル:B) 左記について適切にグループワークができる.
(授業外学習・事前)グループワークに向け自身の考えを整理しておく(2時間)
(授業外学習・事後)グループワークの結果を発表資料として整理する(2時間)
13週 社会的意思決定に関する事例分析(3)グループ発表(ALレベル:B) 左記について発表および討議ができる.
(授業外学習・事前)グループワークの結果を発表資料として整理する(2時間)
(授業外学習・事後)討議結果を踏まえ合意形成プロセスの代替案を検討する(2時間)
14週 社会的意思決定に関する事例分析(4)フィードバック(ALレベル:B) 左記についてフィードバックができる.
(授業外学習・事前)討議結果を踏まえ合意形成プロセスの代替案を検討する(2時間)
(授業外学習・事後)最終成果物として発表資料をとりまとめる(2時間)
15週 期末試験 達成度評価項目の内容を理解している
16週 土木・建築プロジェクトのこれから (授業外学習・事前)期末試験の出題内容をふまえ再度学習内容を復習しておく(2時間)
(授業外学習・事後)自身の研究分野と関連づけて土木・建築プロジェクトの今後の課題について整理する(2時間)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

期末試験レポート・プレゼンテーション合計
総合評価割合100100200
得点100100200