特別研究1

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 特別研究1
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 学修単位: 6
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専1
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 指導教員と密接にコンタクトをとり、教科書や参考書だけでなく、学会発表や論文なども参考とし、深い専門分野とともに、広い視野を学習すること
担当教員 北川 秀夫,Y専攻 教員

到達目標

 これまでの学修の成果を踏まえて、教育目標に対応して以下の達成を目標とする。
倫理…社会的責任を認識して、社会の改善に貢献できる研究を実践できる。
デザイン能力…研究目標の達成に向けての合理的な研究計画を立案できる。
コミュニケーション能力…有機的連携より研究を進め効果的に発表できる。
専門知識・能力…これまでに得た専門知識を実践的問題解決に活用できる。
情報技術…情報機器を有効活用することで効率的な研究作業を実行できる。
これらより、主体的に考え社会の問題解決を可能にする実践的な能力を獲得する。

本科において研究開発に展開するための基礎的な専門科目の学修を終え、特別研究1では、本科5年間での専門分野の基礎知識を踏まえたうえで、社会問題の工学的観点より研究背景を調査し、研究課題を明確にすることでより良い社会の実現を目指した問題解決を達成するための研究課題に取り組む。
具体的には、指導教員との協議のうえで研究課題を設定し、研究の背景や方向を学修し、これを踏まえて学生自らが研究の計画を立案し、研究室の連携作業より研究活動を実践する。以下に具体的な目標を記す。
①研究背景や社会問題を意識的に理解する
②研究目的に関する調査・検索能力を身につける
③企画・創案・課題発見能力を身につける
④研究課題に関する問題抽出・検討能力を身につける
⑤研究実施に関する設計・計画能力を身につける
⑥研究結果に対する分析能力・評価能力を身につける
⑦研究内容の日本語での的確な表現能力を身につける

【クラス分け方式】

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
技術者倫理技術者倫理や社会問題を意識し、研究においても倫理感が必要であることを理解のうえ、研究活動に活かしており、研究記録や引用した参考文献などが正しく管理されている技術者倫理や社会問題を意識し、研究においても倫理感が必要であることを理解のうえ、研究活動に活かしている技術者倫理や社会問題を意識し、研究においても倫理感が必要であることを理解していない
調査・検索能力最新の社会ニーズと関連技術の動向を十分に理解し、社会の要請に応えるべく、研究の目的を正しく認識し記述できている対象とする研究課題に関する社会ニーズと関連技術の動向に関する記述に間違いがなく、最新のものである研究を成立させるための社会ニーズと関連技術の動向に関する最低限の記述がない
企画・創案能力調査・検索の結果を背景として、問題を解決するための独自性、創造性が感じられる企画・創案がなされ、十分な成果が期待できる調査・検索の結果を背景として、問題を解決するための有効な企画・創案がなされている調査・検索の結果を参考に、また、指導により研究の企画・創案がなされていない
問題抽出・検討能力課題や構想を実現する過程で発生する実務上の問題を予想・抽出、実現可能かどうかについて検討・判断し、完成に至る道筋が明確である課題や構想を実現する過程で発生する実務上の問題を予想・抽出し、実現可能かどうかについて検討・判断できている課題や構想を実現する過程で発生する実務上の問題を予想・抽出できていない
設計・計画能力研究課題や構想を実現するための実施計画が具体的で実現可能なものであるとともに、完成に至る道筋が明確である研究課題や構想を実現するための実施計画が具体的で実現可能なものである研究課題や構想を実現するために何らかの実施計画がされていない
知識・技術取得能力各種の方法で獲得した知識、技術を融合し、課題の解決に有効に活用できていることが確認でき、必要に応じて新な知識、技術の獲得ができている各種の方法で獲得した知識、技術を融合し、課題の解決に有効に活用できていることが確認できる既存の知識、技術を駆使して課題の解決に取り組んでいない
実践能力実施計画に従って、自主的、継続的に研究課題や構想について取り組んでおり、計画通りに実施すると共に、新たに生じた別の課題にも自主的に取り組んでいる実施計画に従って、自主的、継続的に研究課題や構想について取り組んでおり、ほぼ計画通りに実施できている実施計画に従って、自主的、継続的に研究課題や構想について取り組んでいない
継続的改善能力研究方法や方向性、研究結果等に対し、評価や検討が継続して実施され、改善を図った項目によって十分な成果が期待できる、または成果が得られている研究方法や方向性、研究結果等に対し、評価や検討が継続して実施され、改善を図った項目が確認できる研究方法や方向性、研究結果等に対し、評価や検討が継続して実施されていない
報告書作成・プレゼンテーション能力報告書やプレゼンテーションの内容について論理的な整合性があることに加え、わかりやすい説明ができている報告書やプレゼンテーションの体裁等が守られ、それらの内容について論理的な整合性がある完成した作品や実体、得られた実験結果などを論文や報告書にまとめ、プレゼンテーションをすることができない
解析・評価能力完成した作品や実体、得られた実験結果に、他の作品等を含めて、正当で論理的整合性のある評価ができ、評価の裏付けが明確である完成した作品や実体、得られた実験結果に、他の作品等を含めて、正当で論理的整合性のある評価ができる完成した作品や実体、得られた実験結果などを自己評価できない
日本語での的確な表現能力論文や予稿、プレゼンテーションで使用されている日本語の表現が的確で論理的な整合性があり、内容を正確に理解できる論文や予稿、プレゼンテーションで使用されている日本語の表現に論理的な整合性がある論文や予稿、プレゼンテーションで使用されている日本語の表現により内容が理解できない
日本語での検討・議論能力審査会や学会での質疑の内容を理解し、冷静に整合性のある議論ができ、的確な応答ができる審査会や学会での質疑の内容を理解し、冷静に整合性のある議論ができる審査会や学会での質疑の内容を理解し議論することができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
以下の分野から研究分野を選択し、提示されたテーマに基づき研究課題を設定する。
機械工学系、電気情報工学系、電子制御工学系、環境都市工学系、建築学系
なお、最終的に特別研究2(次年度)を合格とする要件には、特別研究論文や発表会の審査、学協会等における口頭発表に加えて、JABEE の修了要件(学習・教育目標の達成度評価、取得単位数、学習保証時間)が含まれるので、専攻科会議委員とともに定期的に達成度をチェックして、科目の履修申請に反映させること。
授業の進め方・方法:
指導教員と綿密にコンタクトをとり、自主的・継続的に努力することが必要である。また、狭い専門分野にとらわれず、広い視野をもつことも重要である。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 文献の講読
2週 文献の講読
3週 研究に必要な知識の習得
4週 研究に必要な知識の習得
5週 研究に必要な機材棟に関する学修および操作方法の習得
6週 研究に必要な機材棟に関する学修および操作方法の習得
7週 実験装置・解析用プログラム等の作製
8週 実験装置・解析用プログラム等の作製
2ndQ
9週 実験装置・解析用プログラム等の作製
10週 実験装置・解析用プログラム等の精査
11週 実験・解析等
12週 実験・解析等
13週 実験・解析等
14週 実験・解析等
15週 実験・解析等
16週
後期
3rdQ
1週 実験・解析結果等の精査
2週 実験装置・解析用プログラム等の改良
3週 実験装置・解析用プログラム等の改良
4週 実験結果または解析結果に基づく考察
5週 実験結果または解析結果に基づく考察
6週 研究室内での研究進捗状況報告および討論
7週 研究室内での研究進捗状況報告および討論
8週 研究成果のまとめ
4thQ
9週 研究成果のまとめ
10週 発表要旨の作成
11週 発表要旨の作成
12週 発表準備・練習
13週 発表準備・練習
14週 発表準備・練習
15週 特別研究発表会での発表
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

提出書類審査会合計
総合評価割合256085
得点256085