建設計画学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建設計画学
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:エクセル統計―実用多変量解析編(柳井 久江,オーエムエス出版,2005)参考書:国土交通省ホームページを中心として適切な参考文献を適宜配布する
担当教員 川端 光昭

到達目標

以下の各項目を到達目標とする.
①建設計画学における現状分析・問題点・課題および解決策の理解
②多変量解析の考え方と理解
③多変量解析の実環境問題への適用と分析
④社会的意思決定を行うための手法の考え方と理解
⑤社会的意思決定を行うための手法を用いたプロジェクトの実践と分析

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建設計画学における現状分析・問題点・課題および解決策について説明することができる.建設計画学における現状分析・問題点・課題および解決策についてほぼ正確に(6割以上)説明することができる.建設計画学における現状分析・問題点・課題および解決策について説明することができない.
評価項目2多変量解析の考え方について説明することができる.多変量解析の考え方についてほぼ正確に(6割以上)説明することができる.多変量解析の考え方について説明することができない.
評価項目3多変量解析を用いた実環境問題の分析を実施できる.多変量解析を用いた実環境問題の分析をほぼ適切に(6割以上)実施できる.多変量解析を用いた実環境問題の分析を実施できない.
評価項目4社会的意思決定を行うための手法と考え方について説明することができる.社会的意思決定を行うための手法と考え方についてほぼ正確に(6割以上)説明することができる.社会的意思決定を行うための手法と考え方について説明できない.
評価項目5社会的意思決定を行うための手法を用いて実践・分析することができる.社会的意思決定を行うための手法を用いてほぼ適切に(6割以上)プロジェクトの実践・分析をすることができる.社会的意思決定を行うための手法を用いて実践・分析することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建設計画は総合工学であり,政策・技術・経済など多様な観点から土木・建築プロジェクトを評価・検討するものである.当該学問は数理的計画と社会的計画に大別され,前者は社会現象を定量化すること,後者は“よりよい社会”を形成するための計画論である.本授業ではその両面を修得することを目的とする.
授業の進め方・方法:
授業は教科書,板書,パソコン,配布プリントを組み合わせて進める.授業で紹介した各種手法の意味を覚えるだけでなく,実例を教科書・インターネット等で知ることが必要である.さらに,各自が実社会問題へ手法を適用し分析・討議・レポートとしてまとめることを通じて,土木・建築プロジェクトの評価に対する応用能力の習得を期待する.分析には主にMicrosoft Excelを用い,分析に必要なオープンソースは適宜紹介する.
注意点:
学習・教育目標:D-2 設計・システム系 100%
JABEE基準1 (1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 土木・建築プロジェクトの現状・問題点 土木・建築プロジェクトの現状・問題点を理解している.
2週 土木・建築プロジェクトの課題・今後の方向性 土木・建築プロジェクトの課題と今後の方向性を理解している.
3週 多変量解析の基礎(重回帰分析,因子分析,クラスター分析など) 多変量解析の基礎を理解している.
4週 多変量解析の実例 多変量解析の実例を理解している.
5週 多変量解析を用いた土木・建築プロジェクトの評価に関する議論(1)発表・討議(ALレベル:A) 左記について適切に発表・討議ができる.
6週 多変量解析を用いた土木・建築プロジェクトの評価に関する議論(2)フィードバック(ALレベル:B) 左記について適切にフィードバックができる.
7週 多変量解析を用いた土木・建築プロジェクトの評価に関する議論(3)代替案の発表・討議(ALレベル:A) 左記について代替案の検討及び討議ができる.
8週 多変量解析を用いた土木・建築プロジェクトの評価に関する議論(4)フィードバック(ALレベル:B) 左記についてフィードバックができる.
4thQ
9週 社会的意思決定の基礎 社会的意識決定の基礎を理解している.
10週 社会的意思決定の実例(パブリック・インボルブメント,サイレントマジョリティなど) 社会的意思決定の実例を理解している.
11週 社会的意思決定による土木・建築プロジェクトの進め方に関する議論(1)発表・討議(ALレベル:A) 左記について適切に発表・討議ができる.
12週 社会的意思決定手法による土木・建築プロジェクトの進め方に関する議論(2)フィードバック(ALレベル:B) 左記について適切にフィードバックができる.
13週 社会的意思決定手法による土木・建築プロジェクトの進め方に関する議論(3)代替案討議(ALレベル:A) 左記について代替案の検討及び討議ができる.
14週 社会的意思決定手法を用いた土木・建築プロジェクトの進め方に関する議論(4)フィードバック(ALレベル:B) 左記についてフィードバックができる.
15週 期末試験 達成度評価項目の内容を理解している.
16週 土木・建築プロジェクトのこれから 土木・建築プロジェクトの今後の展開について理解している.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポートプレゼンテーション合計
総合評価割合1005050200
得点1005050200