科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 文学
科目番号 0032 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教員が作成したプリントを配布する。
担当教員 中島 泰貴

到達目標

世界各国の歴史、文化、風土、習慣を理解し、他者・他国の立場を尊重できる、広い視野に基づく倫理的判断力を養うために、その大前提となる自国の歴史・文化・風土に対する理解力を養う。中でも、自国文化の礎となった古典の韻文についての基礎的能力を身につける。取り上げる作品は、現代に至るまで広範な影響力を有する『百人一首』である。
①日本文学の特質を理解できている。
②日本の文化、習慣、風土等の特色を理解できている。
③文学史に関わる術語・重要語について、ほぼ正確に説明できる。
④変体仮名を読むことができる。
⑤自分の考えを的確に表現することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本文学の特質に関する問題をほぼ正確(8割以上)に解くことができる。日本文学の特質に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。日本文学の特質に関する問題を解くことができない。
評価項目2日本の文化・習慣・風土に関する問題をほぼ正確(8割以上)に解くことができる。日本の文化・習慣・風土に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。日本の文化・習慣・風土に関する問題を解くことができない。
評価項目3文学史に関わる術後・重要語に関する問題をほぼ正確(8割以上)に解くことができる。文学史に関わる術後・重要語に関する問題をほぼ正確(6割以上)に解くことができる。文学史に関わる術後・重要語に関する問題を解くことができない。
評価項目4 変体仮名をほぼ正確(8割以上)に読むことができる。変体仮名をほぼ正確(6割以上)に読むことができる。変体仮名を読むことができない。
評価項目5自分の考えを的確に(8割以上)表現することができる。自分の考えを的確に(6割以上)表現することができる。自分の考えを的確に表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方・方法:
授業は、配付資料と板書を中心に行う。また文学にとどまらず、日本の伝統的文化に関する話題を豊富に提供する予定なので、これらについて日常的に関心を養ってもらいたい。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス:和歌とは何か
2週 『百人一首』読解~帝の歌~
3週 『百人一首』読解~奈良時代以前~
4週 『百人一首』読解~六歌仙1~
5週 『百人一首』読解~六歌仙2~
6週 『百人一首』読解~流刑となった歌人~
7週 『百人一首』読解~歌合という場~
8週 中間試験
4thQ
9週 『百人一首』読解~古今集~
10週 『百人一首』読解~紫式部のライバル1~
11週 『百人一首』読解~紫式部のライバル2~
12週 『百人一首』読解~歌論と歌道~
13週 『百人一首』読解~武者の世の中の和歌~
14週 『百人一首』読解~新古今集~
15週 総まとめ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。4
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。4
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。4
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。4
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。4
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。4
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。4
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。4
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。4
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。4
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。4
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000