環境計画学

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 環境計画学
科目番号 0033 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:ドイツの市民エネルギー企業(村上敦他,学芸出版会),スウェーデンの持続可能なまちづくり(高見幸子監訳・編著 新評論),自然エネルギーの可能性と限界(オーム社)ほか
担当教員 青木 哲

到達目標

以下の各項目を到達目標とする.
(1) 欧州におけるエネルギー対策についての概念およびその手法の習得。
(2) 持続可能な社会システム・都市計画・土地利用計画とその変遷。
(3) 廃棄物の軽減および再利用手法の習得。
(4) 新エネルギー・省エネルギーの計画と評価手法の習得。
(5) 日本と欧州の政策の違いやヨーロッパの続可能な農業についての概念およびその手法の習得。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1欧州における省エネルギー手法についてその理念・概要を正確に説明できる。欧州における省エネルギー手法についてその理念・概要を、手法をほぼ正確(6割以上)に説明できる。欧州における省エネルギー手法についてその理念・概要を正確に説明でない。
評価項目2持続可能な社会システム・都市計画とその変遷について、正確に説明できる。持続可能な社会システム・都市計画とその変遷について、ほぼ正確(6割以上)に説明できる。持続可能な社会システム・都市計画とその変遷について、正確に説明でない。
評価項目3廃棄物の軽減および再利用の手法を正確に説明できる。廃棄物の軽減および再利用の手法をほぼ正確(6割以上)に説明できる。廃棄物の軽減および再利用の手法を正確に説明でない。
評価項目4新エネルギー・省エネルギーの計画と評価手法に関する計算問題を正確にできる。新エネルギー・省エネルギーの計画と評価手法に関する計算問題をほぼ正確(6割以上)にできる。新エネルギー・省エネルギーの計画と評価手法に関する計算問題を正確にできない。
評価項目5プレゼンテーション能力を発揮し、与えられた環境問題の内容について正確に説明できる。プレゼンテーション能力を発揮し、与えられた環境問題の内容についてほぼ正確(6割以上)に説明できる。プレゼンテーション能力を発揮し、与えられた環境問題の内容について正確に説明でない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建設計画は総合工学であり,政策・技術・経済など多様な観点から土木・建築プロジェクトを評価・検討するものである.当該学問は数理的計画と社会的計画に大別され,前者は社会現象を定量化すること,後者は“よりよい社会”を形成するための計画論である.本授業ではその両面を修得することを目的とする.
授業の進め方・方法:
授業は教科書,板書,パソコン,配布プリントを組み合わせて進める.授業で紹介した各種手法の意味を覚えるだけでなく,実例を教科書・インターネット等で知ることが必要である.さらに,各自が実社会問題へ手法を適用し分析・討議・レポートとしてまとめることを通じて,土木・建築プロジェクトの評価に対する応用能力の習得を期待する.分析には主にMicrosoft Excelを用い,分析に必要なオープンソースは適宜紹介する.
注意点:
学習・教育目標:D-2 設計・システム系 100%
JABEE基準1 (1):(d)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 スウェーデンにおける環境対策の枠組み ナチュラルステップとエココミューンについて理解する。
2週 再生可能なエネルギーへの転換 再生可能エネルギーを理解する
3週 環境に配慮した交通施策 交通施策における環境対策を理解する
4週 環境配慮型住宅 環境配慮型住宅を理解する
5週 ドイツのエネルギーヴェンデとは エネルギーヴェンデについて理解する
6週 ソーラーコンプレックス社の取組 取り上げた企業の取り組みの概要を理解する
7週 市民エネルギー組合の活動 市民エネルギー組合の活動を理解する
8週 電力市場自由化によるドイツ電力業界の転機(ALレベル:B) 左記について適切に発表・討議ができる.
4thQ
9週 風力発電とバイオガス活用 (ALレベル:B) 左記について適切に発表・討議ができる.
10週 廃棄物の軽減と再利用(ALレベル:B) 左記について適切に発表・討議ができる.
11週 欧州各国のエネルギー政策(1)ドイツ(ALレベル:B) 左記について適切に発表・討議ができる.
12週 欧州各国のエネルギー政策(2)オーストリア(ALレベル:B) 左記について適切に発表・討議ができる.
13週 欧州各国のエネルギー政策(3)スイス・イタリア(ALレベル:B) 左記について適切に発表・討議ができる.
14週 日本における環境対策の枠組み 日本における環境計画の枠組みと他国との違いを理解する
15週 期末試験 達成度評価項目の内容を理解している.
16週 達成度の確認 自らの達成度を確認する

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポートプレゼンテーション合計
総合評価割合40060100
得点40060100