建設振動学特論

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 建設振動学特論
科目番号 0034 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 耐震工学入門(第3版・補訂版) (平井一男,水田洋司,森北出版)
担当教員 水野 剛規,渡邉 尚彦

到達目標

以下の項目を目標とする.
①1自由度系の減衰自由振動問題に関する理解②共振現象に関する理解③2自由度系の振動解析に関する理解
④多自由度系の振動解析に関する理解⑤時刻歴応答解析に関する理解⑥耐震設計に関する理解

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目11自由度系の問題について,運動方程式を用いて過減衰,臨界減衰,減衰振動の条件を論理的に説明できる.1自由度系の問題について,運動方程式を用いて過減衰,臨界減衰,減衰振動の条件を簡単に説明できる.1自由度系の問題について,運動方程式を用いて過減衰,臨界減衰,減衰振動の条件を説明できない.
評価項目21自由度系の定常振動の振幅特性を理解し,論理的に説明できる.1自由度系の定常振動の振幅特性を理解し,簡単に説明できる.1自由度系の定常振動の振幅特性を理解し,説明できない.
評価項目32自由度系の固有振動数,振動モードを正確に求めることができる.2自由度系の固有振動数,振動モードをほぼ正確に求めることができる.2自由度系の固有振動数,振動モードを求めることができない.
評価項目4マトリクスを用いた多自由度系の運動方程式,固有振動数や固有モードの求め方を正確に説明できる.マトリクスを用いた多自由度系の運動方程式,固有振動数や固有モードの求め方をほぼ正確に説明できる.マトリクスを用いた多自由度系の運動方程式,固有振動数や固有モードの求め方を説明できない.
評価項目5時刻歴応答解析の手法について正確に説明できる.時刻歴応答解析の手法についてほぼ正確に説明できる.時刻歴応答解析の手法について説明できない.
評価項目6道路橋示方書に準じた耐震設計法が正確に説明できる.道路橋示方書に準じた耐震設計法がほぼ正確に説明できる.道路橋示方書に準じた耐震設計法が説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は耐震設計において必要とされる振動解析の基礎知識を身につける.
授業の進め方・方法:
微分方程式の一般解の求め方や複素数に関して復習しておくこと.また,多自由度系の問題では基本的な行列の演算に関する知識が必要となるので復習しておくこと.
英語導入計画:Technical terms
注意点:
学習・教育目標(D-2 力学系)100%

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1自由度系の強制振動(調和外力による振動) 調和外力を受ける1自由度系の強制振動の基礎を理解している(教室外学習:例題8.3)
2週 1自由度系の強制振動(調和変位による振動) 調和変位を受ける1自由度系の強制振動の基礎を理解している(教室外学習:例題8.4~6)
3週 1自由度系の不規則外力による振動(ALレベル:B) 不規則外力を受ける1自由度系の振動の基礎を理解している(教室外学習:演習9.3)
4週 1自由度系の振動問題演習(ALレベル:B) さまざまな1自由度系の振動問題について解くことができる.
5週 2自由度系の自由振動(ALレベル:C) 2自由度系の自由振動の基礎を理解している(教室外学習:例題10.2~12.3,演習10.1)
6週 振動モードの直交性 モードの直交性を理解している(教室外学習:例題10.4)
7週 モーダル解析 モーダル解析の基礎を理解している(教室外学習:例題11.1~3、演習11.1~2)
8週 中間達成度評価
2ndQ
9週 多自由度系振動解析 モーダル解析にあたっての効果的な計算手法を理解する
10週 時刻歴応答解析(ALレベル:B) 時刻歴応答解析の基礎を理解している(教室外学習:例題12.1,12.2 演習問題)
11週 非線形振動 非線形振動を理解している(教室外学習:非線形振動例を調査)
12週 応答スペクトル 応答スペクトルの考え方と利用法を理解している(教室外学習:例題13.2)
13週 耐震設計 耐震設計の基本的な考え方を理解している(教室外学習:例題13.1)
14週 制震・免震 制震・免震の基本的な考え方を理解している(教室外学習:制震・免震の構造例と特徴について調べる)
15週 期末試験
16週 試験の解答の解説など

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間評価試験期末試験レポート合計
総合評価割合100100100300
基礎的能力100100100300