プロジェクトマネジメント

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 プロジェクトマネジメント
科目番号 0054 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 先端融合開発専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:改訂7版 PMプロジェクトマネジメント(中嶋秀隆,日本能率協会マネジメントセンター,2022年3月)/講師の作成したプリントで補足する
担当教員 西村 栄昭,富田 勲,森口 博文

到達目標

① 期限を決められたプロジェクトの計画を立案し、複数のプロジェクトメンバーをとりまとめて推進できる。
② プロジェクトを実行する上で起きるリスクを予測し、対策を立案し、最短の期間で仕事を完了できる。
③ プロジェクト遂行上の報告、提案、メンバー間対話を的確にできる。
岐阜高専ディプロマポリシー:(D)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1プロジェクトマネジメントでよく使用される用語・キーワードの意味をプロジェクトマネジメント知識体系に準じて8割以上正確に理解している プロジェクトマネジメントでよく使用される用語・キーワードの意味を6割以上正確に理解している プロジェクトマネジメントでよく使用される用語・キーワードの意味を理解していない
評価項目2プロジェクトをプロジェクトマネジメント知識体系に準じて計画、立案、日程管理、推進し、8割以上正確に完了できる プロジェクトを計画、立案、日程管理、推進し、6割以上正確に完了できる プロジェクトを計画、立案、日程管理、推進し、完了できない
評価項目3プロジェクト遂行上のリスクを予測し、そのリスクを分析・評価し、的確な対策を8割以上正確に立案できる プロジェクト遂行上のリスクを予測し、対策を6割以上正確に立案できる プロジェクト遂行上のリスクを予測できず、対策を立案できない
評価項目4プロジェクトを最短期間で完了するために、プロジェクトの諸条件を的確に判断して、仕事の手順を計画し、8割以上正確に実行できる プロジェクトを最短期間で完了するための適正な仕事の手順を計画し、6割以上正確に実行できる プロジェクトを最短期間で完了するための適正な仕事の手順を計画できず、また実行できない
評価項目5プロジェクトリーダーとして必要な資質を理解しているとともに、プロジェクトの推進メンバーをまとめて推進会議を8割以上正確に主催できる プロジェクトの推進メンバーをまとめて推進会議を6割以上正確に主催できる プロジェクトの推進メンバーをまとめて推進会議を主催できない
評価項目6プロジェクトや業務の報告の形式や方法の基本を理解しているとともに、自分の意志を的確に書面で報告することができ、多人数の前で8割以上正確に発表できる 自分の意志を的確に書面で報告することができ、多人数の前で6割以上正確に発表できる 自分の意志を的確に書面で報告することができない。また多人数の前で発表できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
企業での業務は、やり方の決まった定型業務だけではなく、ビジネスチャンスを拡げたり、日常業務の中から異常を発見し解決する非定型業務(プロジェクト)が多い。
プロジェクトマネジメントの基本の考え方を理解した上で、社会人での実践的な仕事の進め方を身につける。
授業の進め方・方法:
学生の能力を向上させるために、知識だけではなく課題を確実に実行することに重点をおく。実際に行われているプロジェクトの事例を分かり易く解説し、プロジェクトマネジメントを確実に実行できる実力をつける。
学生諸君自ら課題を実行することが大切で、将来にわたって役に立ち、企業で優位に立って仕事を進められると確信する。
(事前準備の学習)本科目に関連する基礎知識は習得しておく。
英語導入計画:Technical terms
注意点:
授業の内容を確実に身につけるために、予習・復習が必須である。
成績評価に教室外学修の内容は含まれる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 チェックイン
企業での業務推進、プロジェクトと何か
本講義での仮想プロジェクトを各自定義
プロジェクトと定常業務の相違点を理解する
(教室外学修・事前)本科目に関連する基礎知識の習得(約2時間)
(教室外学修・事後)各自が推進するプロジェクトの記述(約2時間)
          授業二日前までに提出
2週 プロジェクトマネージメント【計画】
Step1 プロジェクトの目標を明確にする
プロジェクト目標の的確な記述が出来る
(教室外学修・事前)プロジェクト目標の的確な記述に関する予習(約2時間)
(教室外学修・事後)各自のプロジェクトのビジョン策定、問題抽出、目標設定の記述(約2時間)  
          授業二日前までに提出
3週 プロジェクトマネージメント【計画】
Step2 作業を分解する
WBSの理解 ワークパッケージの重要性を理解する
(教室外学修・事前)WBS/ワークパッケージの理解、(約2時間)
(教室外学修・事後)演習①のWBS作成(約2時間)
          授業二日前までに提出
4週 プロジェクトマネージメント【計画】
Step3 役割の分担し所要時間を見積る
WBSの詳細化、ガントチャートの特性を理解する
(教室外学修・事前)漏れのないWBSの予習(約2時間)
(教室外学修・事後)演習①のWBSの見直し・まとめ(約2時間)
          授業二日前までに提出
5週 プロジェクトマネージメント【計画】
Step4 作業の依存関係を調べ、クリティカル・パスを見つける
WBSの各工程の前後関係を確認し、スケジュール図表の作成が出来るようになる
(教室外学修・事前)クリティカルパスの理解(約2時間)
(教室外学修・事後)演習①のクリティカルパスの抽出(約2時間)
授業二日前までに提出
6週 プロジェクトマネージメント【計画】
Step5 スケジュールを作る
ガントチャートの理解、スケジュール共有の方法を理解する
(教室外学修・事前)ガントチャート作成の予習(約2時間)
(教室外学修・事後)演習①のガントチャート作成(約2時間)
          授業二日前までに提出
7週 プロジェクトマネージメント【計画】
Step6 負荷をならす
Step7 予算を作る
負荷の平準化、予算立案の要点を理解する
(教室外学修・事前)負荷の算出方法と予算管理の予習(約2時間)
(教室外学修・事後)演習①の負荷平準化、予算立案の演習(約2時間)
          授業二日前までに提出
8週 【演習①】WBSを仕上げる/発表する
(ALのレベル:B)
プロジェクトマネージメントの普遍性と多様性を理解する
(教室外学修・事前)演習①の発表準備(約2時間)
(教室外学修・事後)自身の発表のレビューを実施レポートにまとめる(約2時間)
          授業二日前までに提出
4thQ
9週 プロジェクトマネージメント【実行】
Step8 リスクに備える
リスクマネジメントの重要性を理解する
(教室外学修・事前)リスクマネジメントの重要性の理解の予習(約2時間)
(教室外学修・事後)演習①で作成したWBSからリスクを抽出し対策を立案する(約2時間)
          授業二日前までに提出
10週 プロジェクトマネージメント【実行】
Step9 進捗を管理する
コミュニケーションマネジメントの重要性を理解する
(教室外学修・事前)コミュニケーションマネジメントの重要性の理解の予習(約2時間)
(教室外学修・事後)コミュニケーションマネジメント演習:一枚レポートの作成(約2時間)
          授業二日前までに提出
11週 プロジェクトマネージメント【事後】
Step10 事後の見直しをする
    次のプロジェクトに備える
演習②課題の説明、準備作業
プロジェクト振り返りの重要性を理解する
(教室外学修・事前)プロジェクト振り返り重要性の予習(約2時間)
(教室外学修・事後)演習①の仮想振り返り会の議事録を作成する(約2時間)
          授業二日前までに提出
12週 プロジェクトマネージメント【発展】
プロジェクトの組織編成
リーダーになる要件
演習②課題の補足説明、進捗確認
プロジェクトマネジメント手法による演習②のプロジェクト計画の精査をし理解を深める
(教室外学修・事前)プロジェクトマネジメント手法による演習②のプロジェクト計画の精査の予習(約2時間)
(教室外学修・事後)演習②のプロジェクト計画のまとめとプレゼンの準備(約2時間)
          授業二日前までに提出
13週 課題レポートのプレゼンテーションと審議1
(ALのレベル:A)
演習②のプロジェクト計画のプレゼンと適切な質疑を行う
(教室外学修・事前)演習②のプロジェクト計画のプレゼンと適切な質疑の予習(約2時間)
(教室外学修・事後)プレゼンの質疑のプロジェクト計画への反映(約2時間)
14週 課題レポートのプレゼンテーションと審議2
(ALのレベル:A)
演習②のプロジェクト計画のプレゼンと適切な質疑を行う
(教室外学修・事前)演習②のプロジェクト計画のプレゼンと適切な質疑の予習(約2時間)
(教室外学修・事後)プレゼンの質疑のプロジェクト計画への反映(約2時間)
          期末試験前日までに提出
15週 期末試験
(教室外学修・事前)期末試験に向けて学修全体の復習(約2時間)
16週 チェックアウト
 期末試験の解答の解説
 社会人となる学生への期待
理解不足項目への補足

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験レポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0150150000300
得点0150150000300