社会倫理学特論

科目基礎情報

学校 岐阜工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 社会倫理学特論
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 齊藤了文・坂下浩司編『はじめての工学倫理 第3版』(昭和堂,2014年)を利用する。必要に応じてプリントやVTRを用いる。参考文献として、新田孝彦ほか編『科学技術倫理を学ぶ人のために』(世界思想社,2005年)。参考文献は他にも授業の中で随時紹介する。
担当教員 福井 駿,高津 正吉

目的・到達目標

科学技術の発展が著しい現代社会では、我々は便利な反面多くの危険と隣り合わせになっている。技術の実践に関わる者は、専門的知識や技術だけでなく、社会的な通念・常識についての洞察および専門職としての倫理的判断能力が求められる。
本授業では、多様な価値観を背景に成立している現代社会の特質について考察し、考えられる倫理的判断や求められている倫理的判断について学ぶ。そして様々な具体的な問題事例を分析していくことにより、技術者として望まれる認識・判断力形成、資質育成を目指している。
 期待される効果は以下のものである。
①現代社会の倫理的課題の考察を通した価値葛藤の把握 
②技術者倫理の意味,必要性,関連する倫理的課題の概要,対立構造の理解
③倫理的課題に対する,市民および技術者としての意思決定,およびその根拠の説明
④実践の場で生かそうとする態度の涵養

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代社会の課題を具体的に指摘し,その背景や原因を複数の観点から考察することができる。現代社会の課題について、その問題がどのようなものであるかを整理し,それに対する自分の考えを述べることができる。現代社会の課題に関わる事例を取り上げているが,その事例の表面的な説明に留まっている。
評価項目2技術者倫理に関する事例について,その背景や内容を複数の観点から考察し、その事例から得られる教訓を自分の言葉で説明することができる。技術者倫理に関する事例について,その背景や内容を考察し、それに対する自分の考えを述べることができる。技術者倫理に関する事例を取り上げているが,その事例の表面的な説明に留まっている。
評価項目3現代における技術者が備えるべき倫理とはどのようなものかを,論理的な根拠をもとに説得的に提示することができる。現代における技術者としてふさわしい倫理を提示することができる。現代における技術者としての倫理を説明することができない。
評価項目4理綱領などを基に自ら具体的な活動規範を複数創り出し、それを実践上において実践し、自分の取り組みを省みることができる。倫理綱領などを基に自らの具体的な活動規範を複数創り出すことができる。倫理綱領などを基に活動規範を設定はできるが,意義ある活動規範になっていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
授業の進め方と授業内容・方法:
授業は講義と演習を併用する。講義は、倫理思想や最近の事件などを取り上げ、技術者倫理に関わる基本的な概念や事実を確認し、演習で考察するための手立てを獲得することを目的とする。演習は、具体的な事例分析を行い事例の分析を通して、問題を分析する力や倫理的な判断について考察するとともに、どのようにして合意を形成するかということを学ぶ。また,教室外学習として課題に取り組むことを要求する。
注意点:

授業計画

授業内容・方法 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 第 1回:イントロダクション
2週 第 2回:現代社会と倫理思想
3週 第 3回:望ましい技術者とは何か
4週 第 4回:技術者の倫理と判断(1)
5週 第 5回:技術者の倫理と判断(2)
6週 第 6回:技術者の倫理と判断(3)
7週 第 7回:技術者の倫理と判断(4)
8週 第 8回:技術者の倫理と判断(5)
2ndQ
9週 第 9回:倫理綱領の意義と具体的な適用
10週 第 10回:仮想事例における意思決定(1)
11週 第 11回:仮想事例における意思決定(2)
12週 第 12回:ケーススタディ:事例の分析
13週 第 13回:仮想事例における合意形成(1)
14週 第 14回:仮想問題事例における合意形成(2)
15週 期末試験
16週 第 15回:まとめ

評価割合

試験課題合計
総合評価割合5050100
得点5050100