先端機械材料

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 先端機械材料
科目番号 2018-11 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント
担当教員 金 顯凡

到達目標

1.事故の原因(過去の事例)を分析して説明できる.
2.金属材料や非金属材料の性質と用途について説明できる.
3.セラミックス,複合材料の性質と用途について説明でき,簡単な強度を計算できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
多くの事故を調査し,その原因を分析してしっかり説明できる. 事故を調査し,その原因を分析して説明できる.事故を調査し,その原因を分析して説明できない.
金属材料や非金属材料の性質と用途についてしっかり説明できる.金属材料や非金属材料の性質と用途について説明できる.金属材料や非金属材料の性質と用途について説明できない.
セラミックス,複合材料の性質と用途について詳しく説明でき,簡単な強度を計算できる.セラミックス,複合材料の性質と用途について説明できる.セラミックス,複合材料の性質と用途について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
金属,非金属,複合材料は用途に応じて様々な機械構造部材として適用されており,近年の産業の環境を築いている.その一方で,材料の取り扱い方を間違えた事故も相次いで発生しており,安全性を確保することは必須である.材料の機械的特性を知り,どのように扱えばよいのかを知ることは良品な機械構造部材を製作するだけでなく,使用時の安全性を確保するためにも重要である.そこで初めに,過去の事故事例を取り上げ,その機械設計と材料技術との関係について講義する.次にアルミニウム,チタン,マグネシウム,プラスチック,セラミックス,複合材料を取り上げ,その機械的性質と用途について講義する.
授業の進め方・方法:
配布資料(PPT)および板書を基に講義する.また,製品の具体例を学生に示す.
注意点:
1.試験や課題レポート等は,JABEE ,大学評価・学位授与機構,文部科学省の教育実施検査に使用することがあります.
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 授業内容,評価方法の説明.材料のリスクについて説明できる.
2週 材料技術1
材料の分類,材料選択の基礎的要因について説明できる.
3週 材料技術1
なぜ事故は起こるのか(原因と事例紹介)について説明できる.
4週 金属系先端機械材料 アルミ,チタン,マグネシウムとその合金について説明できる.
5週 セラミックスⅠ セラミックスの定義と機械的性質について説明できる.
6週 セラミックスⅡ セラミックスの歴史と用途について説明できる.
7週 セラミックスⅢ セラミックスの強度と応力拡大係数について説明できる.
8週 演習(1) 破壊応力などを計算できる.
4thQ
9週 プラスチック プラスチックの用途と基本的性質について説明できる.
10週 複合材料Ⅰ 複合材料の性質について説明できる.
11週 複合材料Ⅱ 複合材料の製造方法と用途について説明できる.
12週 複合材料Ⅲ 強度の複合則(並列,直列モデル)について説明できる.
13週 複合材料Ⅳ 複合材料のせん断弾性率と熱膨張係数について説明できる.
14週 複合材料Ⅴ 繊維強化機構,強化形状による材料設計について説明できる.
15週 演習(2) 複合材料のヤング率,せん断弾性率などを計算できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000