情報処理基礎

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 情報処理基礎
科目番号 2019-115 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 IEC、インターネット社会を生きるための情報倫理 改訂版、実教出版、2018.IPA、IT時代の危機管理入門情報セキュリティ四訂版、実教出版、2013.
担当教員 松本 祐子

到達目標

1.コンピュータやそれを利用した機器を適切なモラルと使用法の下で使用できる
2.コンピュータ社会における情報機器の利便性と利用における弊害について説明できる
3.コンピュータの構成要素や情報の表現方法の違いによる特徴を説明し、コンピュータが扱っている数値計算を行うことができる
4.オフィスツールを正しく利用できる
5.コンピュータを利用した簡単な問題を解決できる手順を指定し、処理させることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータやそれを利用した機器を適切なモラルと使用法の下で使用できるコンピュータを適切なモラルと使用法の下で使用できるコンピュータを適切なモラルや使用法の下で使用できない
評価項目2オフィスツールを正しく利用できるオフィスツールのうち一部を正しく利用できるオフィスツールを正しく利用できない
評価項目3コンピュータを利用した簡単な問題を解決できる手順を指定し、処理させることができるコンピュータを利用した簡単な問題を解決できる手順を指定することができるコンピュータを利用した簡単な問題を解決できる手順を指定することができない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータ組み込み機器の普及により情報社会となった現在では、コンピュータの関わる世界でも実社会と同様にルールとマナーが求められる時代になってきている。特に、最近ではコンピュータ組み込み機器やネットワークを利用した際にルールやマナー、知識の欠如を原因としてトラブルに関わることが増えてきている。これらの現状を踏まえ、普段から利用する機会の多いコンピュータ利用機器に関連して情報モラルと情報セキュリティを含めた知識を広く講義し、情報社会においてこれらの機器を適正に使えるための基礎を教授することを目的とする。
授業の進め方・方法:
授業は毎回、講義から演習を行う形式を基本とする。講義中、演習中に質問がある場合は内容によらず積極的に質問を行うこと。
定期考査前には模擬試験の実施を原則とする。
通年成績における試験の配分比は次のとおりとする;前期中間 20%、前期期末 20%、後期中間 15%、学年末 15%
通年成績における演習課題の評価の配分比は次のとおりとする;前期中間期 5%、前期期末期 5%、後期中間期 10%、後期期末期 10%
注意点:
1.試験や課題レポート等はJABEE、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 総合情報センタ利用案内 本校のネットワーク利用の規則を了解している、Moodleへログインできる、パスワードを変更できる
2週 本校オンラインシステム利用案内 Blackboard、Office365にログインできる、メーラーの設定、携帯電話メール設定を行う
3週 電子メールの利用 メールを丁寧に書くことができる
4週 情報セキュリティとネット被害 インターネットやスマートフォンに対する不正行為と対策を用語を理解できる
5週 個人情報と知的財産 個人情報と知的財産について用語や法律を理解できる
6週 情報の受信と発信 Web検索を利用した情報収集とその注意点を理解し、実践できる
7週 模擬試験 中間試験に対する模擬試験を実施しこれまでの学習内容を復習する
8週 試験返却/情報社会における生活 試験解答返却と解説、インターネットを使用する上での注意事項を確認する
2ndQ
9週 コンピュータの仕組み(1) コンピュータの簡単な仕組み、OSとアプリケーションソフトの関係と働きを理解している
10週 コンピュータの仕組み(2) 整数2進数、論理積と論理和について
11週 コンピュータの仕組み(3) 2進数、10進数の計算ができる
12週 コンピュータの仕組み(4) 加算減算、負の数
13週 コンピュータの仕組み(5) 16進数変換、文字コード、可逆圧縮と不可逆圧縮
14週 コンピュータの仕組み(6) インターネットの仕組み、用語について基本的な内容を理解できる
15週 模擬試験
16週
後期
3rdQ
1週 オフィスソフト(1) ワープロソフトによる文書作成の概要を説明できる
2週 オフィスソフト(2) 表計算ソフトによるデータの整理ができる
3週 オフィスソフト(3) 表計算ソフトによるデータの整理ができる
4週 オフィスソフト(4) ワープロソフトによる文書へ表計算ソフトの結果を添付できる
5週 オフィスソフト(5) プレゼンテーションソフトを使用できる
6週 オフィスソフト(6) プレゼンテーションソフトを使用できる
7週 模擬試験
8週 試験返却/オフィスソフト(7) 中間試験解説/プレゼンテーションソフトを利用してプレゼンテーションを実施できる
4thQ
9週 コンピュータを利用した問題解決(1) コンピュータの基本的な処理について理解できる
10週 コンピュータを利用した問題解決(2) コンピュータの基本的な処理について理解できる
11週 コンピュータを利用した問題解決(3) コンピュータを利用した問題解決-アルゴリズムについて理解できる
12週 コンピュータを利用した問題解決(4) コンピュータを利用した問題解決-アルゴリズムについて理解できる
13週 コンピュータを利用した問題解決(5) コンピュータの基本的な処理を組み合わせて指定された動作をくみ上げることができる
14週 コンピュータを利用した問題解決(6) アルゴリズムの優劣を理解できる
15週 模擬試験
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3前1,前5,前6,前8
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3前1,前5,前6,前8
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。1前5,前6,前8
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。2前5,前6,前8
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。2前10,前11,前12,前13
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。2前9,前10
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。2前3,前4,前6,前8,前14
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。1後10,後11,後12,後13,後14
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。1後9,後10,後11,後12,後13,後14
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。1後9,後10,後11,後12,後13,後14
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前8
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。2前2,前3,前5,前6,前8
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前2,前3,前4,前6,前8
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前2,前3,前4,前6,前8
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理定数と変数を説明できる。2前10,前11,前12,前13,後12,後13,後14
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。1後10,後11,後12,後13,後14
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。1
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。2後10,後11,後12,後13,後14
条件判断プログラムを作成できる。2後10,後11,後12,後13,後14
繰り返し処理プログラムを作成できる。2
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2前6,前8
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2前6,前8
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2前6,前8
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前6,前8
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2前5,前6,前8
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2前6,前8
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる1
複数の情報を整理・構造化できる。1
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。1

評価割合

試験演習課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000