水力学Ⅰ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 水力学Ⅰ
科目番号 2019-41 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 市川常雄著「水力学・流体力学」(朝倉書店)、その他プリント使用
担当教員 村松 久巳

到達目標

1.流体の性質について、基本的な事項を説明できる。                2.圧力の概念を理解して、流体静力学の計算ができる。
3.流体運動の基本を理解し、ベルヌーイの定理による計算ができる。(B1-2) 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.流体の性質について、基本的な事項を説明できる。□密度、体積弾性係数、粘性、表面張力の説明ができ、これらの計算が正確にでき、単位を正しく付けることができる。□密度、体積弾性係数、粘性、表面張力の説明ができ、これらの計算ができる。□密度、体積弾性係数、粘性、表面張力の説明ができない、これらの計算ができない。
2.圧力の概念を理解して、流体静力学の計算ができる。□複数の液中計による圧力の計算ができる。 □静止流体中の平面壁に作用する荷重の基礎的な計算ができると共に、応用できる。 □浮力に関する基礎的な計算と浮体に関する計算ができる。□液中計による圧力の計算ができる。 □静止流体中の平面壁に作用する荷重の基礎的な計算ができる。 □浮力に関する基礎的な計算ができる。□液中計による圧力の計算ができない。 □静止流体中の平面壁に作用する荷重の基礎的な計算ができない。 □浮力に関する基礎的な計算ができない。
3.流体運動の基本を理解し、ベルヌーイの定理による計算ができる。(B1-2)□連続の式とベルヌーイの定理を管路内の流れ、ピト-管およびベンチュリー管などに適用して、基礎的な計算ができる。□連続の式とベルヌーイの定理を理解し、基礎的な計算ができる。□連続の式とベルヌーイの定理を理解できず、基礎的な計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (B1) 説明 閉じる
実践指針のレベル (B1-2) 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる
【プログラム学習・教育目標 】 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 生産現場における機械技術のうちで、古代から活用され、現代でも発展している大きな分野の一つが流体工学であり、機械工学の中で重要な学問分野として位置付けられている。その応用は、気象学などの自然エネルギーの解析から、ポンプ、コンプレッサなどの流体機械、自動車、航空機のエンジンなどの設計、土木建築にまで多岐にわたり、最近の地球環境問題にも深く関係する。
授業の進め方・方法:
本講義では、流体工学に関する基礎的な知識と理論、応用について解説すると共に、演習問題を解き、内容の確実な修得を目指す。
注意点:
評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。中間試験を授業時間内に実施することがあります。
この科目は学修単位科目であり、1単位あたり15(30)時間の対面授業を実施します。併せて1単位当たり30(15)時間の事前学習・事後学習が必要となります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス プログラム学習・教育目標、授業概要・目標、評価方法と基準等の説明、
流体の性質(密度、体積弾性係数)を説明できる。
2週 流体の性質 流体の性質(粘性、表面張力)を説明できる。
3週 流体静力学 圧力、パスカルの原理を説明できる。
4週 流体静力学 圧力計を説明できる。
5週 流体静力学 重力の場で静止している流体を説明できる。
6週 流体静力学 浮力を説明できる。
7週 流体静力学 固体壁に働く流体の力 を説明できる。
8週 流体静力学 固体壁に働く流体の力 を説明できる。
2ndQ
9週 流体静力学 固体壁に働く流体の力 を説明できる。
10週 流体運動の基礎 流線、流管、連続の式 を理解し、説明できる。定常流と非定常流を説明できる。
11週 流体運動の基礎 ベルヌーイの定理を理解し、説明できる。
12週 流体運動の基礎 ベルヌーイの定理を適用できる。
13週 流体測定法 ベルヌーイの定理を応用できる。
14週 流体測定法 ピトー管、ベンチュリ管を理解し、説明できる。
15週 流体測定法 オリフィス、せきを理解し、説明できる。
キャビテーションを理解し、説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体流体の定義と力学的な取り扱い方を理解し、適用できる。4前1
流体の性質を表す各種物理量の定義と単位を理解し、適用できる。4前2
ニュートンの粘性法則、ニュートン流体、非ニュートン流体を説明できる。4
絶対圧力およびゲージ圧力を説明できる。4前3
パスカルの原理を説明できる。4前3
液柱計やマノメーターを用いた圧力計測について問題を解くことができる。4前4
平面や曲面に作用する全圧力および圧力中心を計算できる。4前5,前7,前8,前9
物体に作用する浮力を計算できる。4前6
定常流と非定常流の違いを説明できる。4前10
流線と流管の定義を説明できる。4前10
連続の式を理解し、諸問題の流速と流量を計算できる。4前10,前11
オイラーの運動方程式を説明できる。4前12
ベルヌーイの式を理解し、流体の諸問題に適用できる。4前13,前14,前15

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力0000000
専門的能力70300000100
分野横断的能力0000000