金属材料学Ⅱ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 金属材料学Ⅱ
科目番号 2021-078 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 機械・金属材料学 監修:PEL編集委員会 編著:黒田大介
担当教員 井上 聡

到達目標

■炭素鋼
1.鉄鋼の製法を説明できる。
2.炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。
3.Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。
■炭素鋼の熱処理
4.焼きなましの目的と操作を説明できる。
5.焼きならしの目的と操作を説明できる。
6.焼入れの目的と操作を説明できる。
7.焼戻しの目的と操作を説明できる。
■炭素鋼の表面処理
8.鉄鋼の表面処理について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
鉄鋼の製法を説明できる。鉄鋼の製法を詳細に説明できる。鉄鋼の製法を説明できる。鉄鋼の製法を説明できない。
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。炭素鋼の性質を詳細に理解し、分類することができる。炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。炭素鋼の性質を理解し、分類することができない。
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。Fe-C系平衡状態図の見方を詳細に説明できる。Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。Fe-C系平衡状態図の見方を説明できない。
焼なましの目的と操作を説明できる。焼なましの目的と操作を詳細に説明できる。焼なましの目的と操作を説明できる。焼なましの目的と操作を説明できない。
焼ならしの目的と操作を説明できる。焼ならしの目的と操作を詳細に説明できる。焼ならしの目的と操作を説明できる。焼ならしの目的と操作を説明できない。
焼入れの目的と操作を説明できる。焼入れの目的と操作を詳細に説明できる。焼入れの目的と操作を説明できる。焼入れの目的と操作を説明できない。
焼戻しの目的と操作を説明できる。焼戻しの目的と操作を詳細に説明できる。焼戻しの目的と操作を説明できる。焼戻しの目的と操作を説明できない。
鉄鋼の表面処理について説明できる。鉄鋼の表面処理について詳細に説明できる。鉄鋼の表面処理について説明できる。鉄鋼の表面処理について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械の設計・製作にあたっては適切な材料を選択して使用することが求められる。このため機械材料として広く使用されている鉄鋼材料の基礎から実用炭素鋼までの実用的事項について学習する。 
鉄鋼の製造法、平衡状態図と組織、機械的性質、熱処理などの鉄鋼材料を取り扱う上での基礎的内容について学習し、目的に合った鉄鋼材料の選択と使用ができることを目標とする。
授業の進め方・方法:
1.シラバス記載の「到達目標」をより具体的に示した「細分化した到達目標」を掲出する。各自でそれぞれの到達度を確認しながら学習を進める。
2.講義以外に、①前回授業のレビュー(小テスト)、②授業時間外に取り組んだ学習の成果の提出、③グループワークと発表報告、④到達度試験 などを実施する場合がある。
注意点:
1.評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
2.中間試験を授業時間内に実施することがあります。
3.公休以外の理由による追試験は行なわない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
鉄鋼材料(状態図と組織)
純鉄について説明できる。
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。
2週 鉄鋼材料(状態図と組織) Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。
Fe-C系平衡状態図にもとづいた組織の説明ができる。
3週 鉄鋼材料(鉄鋼の製法) 鉄鋼の製法を説明できる。
4週 鉄鋼材料(鉄鋼の製法) 鉄鋼の製法を説明できる。
5週 鉄鋼材料(鉄鋼の製法) 鉄鋼の製法を説明できる。
鋼塊と鋼材、不純物について説明できる。
6週 鉄鋼材料(熱処理) 焼なましの目的と操作を説明できる。
7週 鉄鋼材料(熱処理) 焼ならしの目的と操作を説明できる。
8週 鉄鋼材料(熱処理) 焼入れの目的と操作を説明できる。
2ndQ
9週 鉄鋼材料(熱処理) 冷却速度による組織変化について説明できる。
10週 鉄鋼材料(熱処理) 焼もどしの目的と操作を説明できる。
11週 鉄鋼材料(熱処理) 恒温変態処理について説明できる。
12週 鉄鋼材料(実用炭素鋼) 鋼の塑性加工と鋼のぜい性について説明できる。
13週 鉄鋼材料(実用炭素鋼) 炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。
実用炭素鋼(一般構造用鋼・機械構造用鋼)について説明できる。
14週 鉄鋼材料(実用炭素鋼) 実用炭素鋼(工具鋼・その他)について説明できる。
15週 鉄鋼材料(表面処理) 鉄鋼の表面処理について説明できる(浸炭・窒化・高周波焼入れ)。
16週 鉄鋼材料(表面処理) 鉄鋼の表面処理について説明できる(ショットピーニング、めっきなど)。
これまでの学習内容のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料鉄鋼の製法を説明できる。4前3,前4
炭素鋼の性質を理解し、分類することができる。4前12,前13
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。4前1,前2
焼きなましの目的と操作を説明できる。4前7
焼きならしの目的と操作を説明できる。4前7
焼入れの目的と操作を説明できる。4前9
焼戻しの目的と操作を説明できる。4前10

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90100000100
基礎的能力0000000
専門的能力90100000100
分野横断的能力0000000