プログラム演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 プログラム演習Ⅰ
科目番号 2023-093 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ザ・C [第3版] -ANSI C準拠-,戸川隼人著,サイエンス社
担当教員 三谷 祐一朗

到達目標

グラフィックスを頻繁に利用することで,プログラミングに対する興味を持ち,簡単な文法を理解し,ある課題に対するアルゴリズムを構築,プログラミングできる事を目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
C言語の基本的文法を活用することができる.□C言語の基本的文法を活用し,プログラムを作ることができる.□C言語の基本的文法が説明できる.□C言語の基本的文法が説明できない.
与えられた課題に対するアルゴリズムを構築できる.□与えられた課題に対し,複数のアルゴリズムを構築できる.□与えられた課題に対し,アルゴリズムを構築できる.□与えられた課題に対し,アルゴリズムを構築できない.

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
プログラミングをすることの意味とその有用性を理解することおよび,基礎的な課題に対してアルゴリズムを作成しプログラミングできることを目指す.C言語を用い,単純な物理現象をシミュレーションすることや,簡単なゲームプログラミングを通じて,基本的な文法やグラフィック手法を学ぶ.
授業の進め方・方法:
説明は最小限にとどめ,学生が資料や教科書などを参考にプログラミングすることを促す.授業中に学習した内容を復習するための課題を提出させ,プログラミングの能力向上を図る.
注意点:
評価については、評価割合に従って行います。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス説明
Moodleの内容紹介
仮想OS構築の推奨
教科書の確認と注意
授業の進め方
UNIXの起動と使い方(viエディタ,コマンド)
授業の到達目標を説明できる.viエディタやUnixのコマンドを使うことができる.
2週 UNIXの起動と使い方(コマンド(続き))
プログラミング環境構築
C言語によるプログラミング(手順・エラーの対処方法)
教科書に対する補足説明
プログラムを実行するための手順として,C言語のプログラムのコンパイル,および実行ができる.
3週 viエディタを用いたプログラムの作成・コンパイル・実行手順(復習)
C言語によるプログラミング1-グラフィックスの基礎 1.直線を描くプログラム-その1-解説
レポートの提出方法(コピー,プリントアウト)
レポートNo.1
定数・変数の概念を理解し,変数の宣言,繰り返し処理を用いてプログラムを作成できる.
4週 レポート1の復習(graph_init・_line・getchar)
整数型変数の宣言
関数forを用いた繰り返し処理
変数の値の画面表示
標準入出力を用いたプログラムを作成できる.
5週 整数型変数の宣言・関数forを用いた繰り返し処理・変数の値の画面表示(復習)
関数scanfを用いた整数型変数へのキーボードからの値の代入と使用上の注意
#defineを用いた略号(定数)の定義
配布資料に基づく「補足」説明(実行中のプログラムの強制終了方法等)
変数宣言,標準入出力,繰り返し処理を用いたプログラムを作成できる.
6週 #defineの意義・使い方(復習)
if,else,else ifの使い方と注意点
whileの使い方
繰り返し処理,インクリメント演算子を用いたプログラムを作成できる.
7週 前半の総復習 変数宣言,繰り返し処理,条件分岐,算術演算,比較演算,インクリメント演算子を用いて,アルゴリズムを意識したプログラムを作成できる.
8週 前期中間試験
C言語によるプログラミング2-プログラミングにおける注意事項
筆記試験より,C言語に関する基礎的な文法の活用能力を向上させる事ができる.
2ndQ
9週 前期中間試験の解答・解説
レポートNo.7〜9の説明
「プログラム演習」という授業を受けるにあたって(注意事項)
自作課題について
ransu(),!=,break の説明
繰り返し処理の中断,比較演算子を用いたプログラムを作成できる.
10週 レポートNo.7のヒント(合計値の計算と注意,余りの計算,条件分岐の方法) 整数型や実数型のデータ型を理解し,演算子%を用いたプログラムを作成できる.
11週 C言語によるプログラミング3-関数の作成
親関数,子関数
引数,返値
子関数
関数を用いたプログラムを作成できる.
12週 C言語によるプログラミング3-関数の作成に関する復習
レポートNo.10のヒント
複数の関数を用いたプログラムを作成できる.
13週 個人PCへの,Ubuntu・CentOSのインストールの勧め
インストールマニュアル作成について
関数の処理順に関する補足説明
"+=","++"の意味,注意事項
関数の関係を応用したプログラムを作成できる.
14週 関数についての復習,宣言子floatに関する説明(printf, scanf, 子関数での使い方),過去問の解答・解説 今までの学習内容を適宜活用し,与えられた課題を解決するプログラムを作成できる.
15週 前期末試験の解答・解説,授業の希望・感想に対するコメント 今までの学習内容を適宜活用し,与えられた課題を解決するプログラムを作成できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。2前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。2前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。2前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
定数と変数を説明できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。2前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。2前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。3前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。3前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
条件判断プログラムを作成できる。3前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
繰り返し処理プログラムを作成できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

前期中間試験前期末試験レポート態度合計
総合評価割合30303010100
評価割合30303010100