科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 地理
科目番号 2024-113 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「新詳地理探究」(帝国書院),「高等地図帳」(二宮書店),「データブック オブ ザ ワールド」(二宮書店),2万5千分1地形図「三島」・「沼津」, このほか適宜プリントを配布する。
担当教員 佐藤 崇徳

到達目標

人文地理学(産業,文化)の基礎的事項を理解できる。
自然地理学(地形,気候)の基礎的事項を理解できる。
スイスおよびインドを事例に多民族国家の状況について地誌的に理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1人文地理学(産業,文化)の基礎的事項をよく理解し,それに関する問いに十分に答えることができる。人文地理学(産業,文化)の基礎的事項を理解し,それに関する問いに答えることができる。人文地理学(産業,文化)の基礎的事項を理解しておらず,それに関する問いに答えることができない。
評価項目2自然地理学(地形,気候)の基礎的事項をよく理解し,それに関する問いに十分に答えることができる。自然地理学(地形,気候)の基礎的事項を理解し,それに関する問いに答えることができる。自然地理学(地形,気候)の基礎的事項を理解しておらず,それに関する問いに答えることができない。
評価項目3スイスおよびインドの地誌をよく理解し,それに関する問いに十分に答えることができる。スイスおよびインドの地誌を理解し,それに関する問いに答えることができる。スイスおよびインドの地誌を理解しておらず,それに関する問いに答えることができない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業科目は,地表面に展開する様々な自然的・人文社会的事象を科学的にとらえ,その地域的特色を理解することによって,現代の国際社会に生きていく資質を養うことを目的とする。本講義では,自然地理学・人文地理学および地誌学に関するいくつかの事柄を取り上げて学習することを通して,地理的な見方・考え方を培っていく。
授業の進め方・方法:
授業は講義を中心に進めていくが,地図作業などの活動も適宜取り入れる。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 授業のすすめ方を理解し、高専で地理を学ぶ意義を理解できる。
2週 産業の立地(1)チューネンの農業立地論 古典的立地論であるチューネンの農業立地論の基本的な考え方を理解できる。
3週 産業の立地(2)現代における農業立地(その1)具体的事例の考察:都市近郊農業ほか 現代における農業立地の特徴を具体的事例の考察を通して理解できる。
4週 産業の立地(3)現代における農業立地(その2)農業立地に影響を与える諸要因 現代における農業立地に影響を与えている諸要因について理解できる。
5週 産業の立地(4)ウェーバーの工業立地論 古典的立地論であるウェーバーの工業立地論の基本的な考え方を理解できる。
6週 産業の立地(5)現代における工業立地(その1)具体的事例の考察:製鉄ほか 現代における工業立地の特徴を具体的事例の考察(製鉄ほか)を通して理解できる。
7週 産業の立地(6)現代における工業立地(その2)具体的事例の考察:石油精製ほか 現代における工業立地の特徴を具体的事例の考察(石油精製ほか)を通して理解できる。
8週 産業の立地(7)現代における工業立地(その3)工業立地に影響を与える諸要因
前期中間試験の答案返却・解説
現代における工業立地に影響を与えている諸要因について理解できる。
2ndQ
9週 世界の気候(1)気候のとらえ方、大気の大循環 気候を把握する方法(気候要素,ハイサーグラフ)について理解できる。緯度と気候の関係(大気の大循環)について理解できる。
10週 世界の気候(2)気候の違いを生じさせる諸要因 海洋と気候の関係、標高と気候の関係、季節変化とその地域的差異が生じる理由について理解できる。
11週 世界の気候(3)世界の気候区分 ケッペンの気候区分の基本的な考え方を理解し、世界の気候の多様性をできる。
12週 地形(1)地形のとらえ方、プレートテクトニクス 地形営力およびプレートテクトニクスの基本について理解できる。
13週 地形(2)地形図から地形を読む 地形図から地形を把握する手法について理解できる。
14週 地形(3)地形と土地利用景観、勾配 地形図から土地利用、勾配について読み取り、地形が人間生活に影響を及ぼしていることを理解できる。
15週 地形(4)日本の平野の特徴 日本の平野の特徴(でき方など)を理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 地形(5)河川の堆積地形
前期末試験の答案返却・解説
河川の堆積作用による典型的な地形について理解できる。
2週 地形(6)平野の地形と人々の暮らし 平野の地形と人々の暮らしとの関連について考察できる。
3週 地形(7)海面変動と地形発達(1) 海面変動が地形発達に与えた影響を理解できる。
4週 地形(8)海面変動と地形発達(2) 平野(台地、低地)の地形の上で人間の暮らしが昔から今日まで展開されてきたことを理解できる。
5週 文化の地理(1)地域による文化の差異 世界にはさまざまな文化があることを理解できる。
6週 文化の地理(2)文化の伝播、民族 文化の伝播が地域による文化の多様性に影響を与えたことについて理解でき,また,民族の概念について理解できる。
7週 多民族国家スイスの地誌(1)位置、自然環境 多文化国家であるスイスの地誌について位置、自然環境の面から理解できる。
8週 多民族国家スイスの地誌(2)周辺国との関係、文化
後期中間試験の答案返却・解説
多文化国家であるスイスの地誌について周辺国との関係、文化の多様性の面から理解できる。
4thQ
9週 多民族国家スイスの地誌(3)政治
多文化国家であるスイスの地誌について政治の面から理解できる。
10週 多民族国家スイスの地誌(4)産業 多文化国家であるスイスの地誌について産業の面から理解できる。
11週 多民族国家インドの地誌(1)位置、自然環境 多文化国家であるインドの地誌について位置、自然環境の多様性の面から理解できる。
12週 多民族国家インドの地誌(2)文化 多文化国家であるインドの地誌について文化の多様性の面から理解できる。
13週 多民族国家インドの地誌(3)産業(農業、工業) 多文化国家であるインドの地誌について産業の面から理解できる。
14週 多民族国家インドの地誌(4)近年の社会・経済の変化 多文化国家であるインドの地誌について近年の社会・経済の変化の面から理解できる。
15週 多民族国家インドの地誌(5)カースト制度、まとめ
学年末試験の答案返却・解説
多文化国家であるインドの地誌についてカースト制度の面から理解できる。
1年間の授業を振り返り,高専で地理を学ぶ意義について理解を深めることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会社会世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。3
人間と自然環境との相互作用を前提としつつ、民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000