機械工作実習Ⅰ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械工作実習Ⅰ
科目番号 0003 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 実習テーマごとのプリントを配布する。
担当教員 井上 聡,山中 仁,宮内 太積

到達目標

1.機械加工現場における安全対策について理解し、実際の加工にあたって実践できる。
2.加工部品のさまざまな寸法の測定ができる。
3.旋削加工、フライス加工、穴あけ加工、研削加工、ワイヤカット放電加工、歯切り加工、レーザー加工による簡単な部品の加工ができる。さらにこれらの加工に用いられる工作機械の名称とそれぞれの機械ならびに加工法の特徴を説明できる。
4.鋳造、鍛造、手仕上げ、溶接・溶断、プレス加工による簡単な加工ができ、これらの加工法の特徴を説明できる。
5.実習した機械加工技術についてレポートにまとめ、指定された期日までに提出できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械加工現場における安全対策について深く理解し、実際の加工にあたって実践でき,他の模範となる。機械加工現場における安全対策について理解し、実際の加工にあたって実践できる。機械加工現場における安全対策について理解し、実際の加工にあたって実践できない。
評価項目2加工部品のさまざまな寸法の測定ができ、工夫することができる。加工部品のさまざまな寸法の測定がほぼ実践できる。加工部品のさまざまな寸法の測定ができない。
評価項目3旋削加工、フライス加工、穴あけ加工、研削加工、ワイヤカット放電加工、歯切り加工、レーザー加工による簡単な部品の加工ができる。さらにこれらの加工に用いられる工作機械の名称とそれぞれの機械ならびに加工法の特徴を詳細に説明できる。旋削加工、フライス加工、穴あけ加工、研削加工、ワイヤカット放電加工、歯切り加工、レーザー加工による簡単な部品の加工ができる。さらにこれらの加工に用いられる工作機械の名称とそれぞれの機械ならびに加工法の特徴を大まかに説明できる。旋削加工、フライス加工、穴あけ加工、研削加工、ワイヤカット放電加工、歯切り加工、レーザー加工による簡単な部品の加工ができる。さらにこれらの加工に用いられる工作機械の名称とそれぞれの機械ならびに加工法の特徴を説明できない。
評価項目4鋳造、鍛造、手仕上げ、溶接・溶断、プレス加工による簡単な加工ができ、これらの加工法の特徴を詳細に説明できる。鋳造、鍛造、手仕上げ、溶接・溶断、プレス加工による簡単な加工ができ、これらの加工法の特徴を大まかに説明できる。鋳造、鍛造、手仕上げ、溶接・溶断、プレス加工による簡単な加工ができ、これらの加工法の特徴を説明できない。
評価項目5実習した機械加工技術についてレポートに詳しくまとめ、指定された期日までに提出できる。実習した機械加工技術についてレポートにまとめ、指定された期日までに提出できる。実習した機械加工技術についてレポートにまとめ、指定された期日までに提出できない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第一に、機械技術者として製品製造や実際の機械加工にかかわるときの安全に対する認識を涵養し実践できるようにする。 
この上で、各種工作機械の操作方法や工具の取り扱い方などを体得しながら、基本的な金属加工技術を学習する。
さまざまな加工方法の特徴や製品製造への応用など、実際の部品設計・製作に必要となる機械加工技術の基礎を学ぶ。
さらに、学習内容をレポートにまとめる方法と、提出期日を厳守する技術者としての基本的姿勢を身につける。
授業の進め方・方法:
クラスを6班に分け各ショップを順次学習する。
注意点:
※実習作業に不相応な服装などの場合は欠席または見学の扱いとする。
※レポートなどの課題の遅延や未提出などは欠席または見学の扱いとする。

欠課は1時間につき2点減点、見学は1時間につき1点減点する。

1.課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入教育 機械加工全般における安全について理解と説明ができ、これを実践する姿勢を整えられる。
2週 導入教育 適切な内容のレポート(実習報告書)が書ける。
ノギスによる基本的な測定ができる。
3週 測 定(1) ノギス、マイクロメータについて説明ができる。
ノギス、外側マイクロメータによる測定ができる。
4週 測 定(1) 内側マイクロメータによる測定、基本的な角度測定ができる。
5週 旋削加工 旋削加工について説明できる。
旋盤により外径加工、端面加工、段付加工ができる。
6週 旋削加工 旋盤によりテーパ加工、ローレット加工ができる。
7週 手仕上げ 手仕上げ作業について説明できる。
シャーリング、ケガキ、手曲げができる。
8週 手仕上げ ヤスリがけ、穴あけ加工、ねじ加工(ハンドタップ)ができる。
2ndQ
9週 プレス加工 プレス加工について説明できる。
機械プレスを操作し、打ち抜き加工、曲げ加工ができる。
10週 プレス加工 油圧プレスを操作し深絞り加工ができる。
11週 フライス加工 フライス加工について説明できる。
フライス盤による端面加工ができる。
12週 大穴加工 ボール盤による穴あけ加工について説明できる。
直立ボール盤による大穴加工ができる。
13週 鋳   造 鋳造について説明できる。
鋳造により点検蓋の製作ができる。
14週 溶 接(1) ガス溶断、溶接について説明できる。
ガス溶断と溶接ができる。
15週 前期のまとめ・レポート指導 安全に対する姿勢と取り組み、実習内容などについての反省と今後の課題をまとめられる。
16週
後期
3rdQ
1週 測 定(2) 幾何公差、面粗度の評価ができる。
2週 測 定(2) ねじの測定(工具顕微鏡、三針法)ができる。
ねじの種類・特徴について説明できる。
3週 研削加工 研削加工について説明できる。
円筒研削盤による加工ができる。
4週 研削加工 平面研削盤による加工ができる。
5週 鍛   造 鍛造について説明できる。
鍛造によりアンカーボルトの製作ができる。
6週 CNC旋盤 CNC旋盤について説明できる。
基本プログラムの作成ができる。
7週 ワイヤカット放電加工 放電加工について説明できる。
基本プログラムが作成できる。
8週 ワイヤカット放電加工 プログラム作成、段どり、運転ができる。
4thQ
9週 歯切り加工 歯切り加工について説明できる。
ホブ盤による歯車の加工と検査ができる。
10週 マシニングセンタ マシニングセンタについて説明できる。
基本プログラムが作成できる。
11週 溶 接 (2) アーク溶接、プラズマ切断について説明できる。
アーク溶接、プラズマ切断ができる。
12週 レーザ加工・板金 レーザ加工とCAD/CAMについて説明できる。
板金加工、スポット溶接ができる。
13週 グループワーク 機械加工について調査を行いポスターにまとめることができる。
14週 グループワーク 機械加工についてまとめたポスターにもとづいて口頭発表と質疑応答ができる。
15週 まとめ 安全に対する姿勢と、身についた機械加工技術について自己評価することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

実習レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60400000100
基礎的能力0000000
専門的能力60400000100
分野横断的能力0000000