機械工作法

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械工作法
科目番号 0007 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 機械工作法(増補) 平井三友・和田任弘・塚本晃久 コロナ社
担当教員 小林 隆志

到達目標

1.鋳造加工における代表的な鋳型、溶解炉、鋳造金属について説明できる。
2.塑性加工における代表的な鍛造、圧延、プレス加工について説明できる。
3.溶接加工における代表的な融接、圧接、ろう接について説明できる。
4.切削加工における基本的な切削理論、代表的な工作機械と加工法について説明できる。
5.研削加工における代表的なと石、研削方法について説明できる。
6.特殊加工における代表的な加工法について説明できる。
7.樹脂成形における代表的な加工法について説明できる。
8.機械製品製造の際に、合理的な工法選択のための基礎的指針を挙げることができる。(C1-2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1□鋳造加工の基本的な加工原理、加工方法について正確に理解できる。さらに、実際の製品への適用についても理解できる。□鋳造加工の基本的な加工原理、加工方法についてほぼ正確に理解できる。□鋳造加工の基本的な加工原理、加工方法についてほとんど理解できない。
評価項目2□塑性加工の基本的な加工原理、加工方法について正確に理解できる。さらに、実際の製品への適用についても理解できる。□塑性加工の基本的な加工原理、加工方法についてほぼ正確に理解できる。□塑性加工の基本的な加工原理、加工方法についてほとんど理解できない。
評価項目3□溶接の基本的な加工原理、加工方法について正確に理解できる。さらに、実際の製品への適用についても理解できる。□溶接の基本的な加工原理、加工方法についてほぼ正確に理解できる。□溶接の基本的な加工原理、加工方法についてほとんど理解できない。
評価項目4□切削加工の基本的な加工原理、加工方法についてほぼ正確に理解できる。さらに、実際の製品への適用についても理解できる。□切削加工の基本的な加工原理、加工方法についてほぼ正確に理解できる。□切削加工の基本的な加工原理、加工方法についてほとんど理解できない。
評価項目5□研削加工の基本的な加工原理、加工方法についてほぼ正確に理解できる。さらに、実際の製品への適用についても理解できる。□研削加工の基本的な加工原理、加工方法についてほぼ正確に理解できる。□研削加工の基本的な加工原理、加工方法についてほとんど理解できない。
評価項目6□特殊加工の基本的な加工原理、加工方法について正確に理解できる。さらに、実際の製品への適用についても理解できる。□特殊加工の基本的な加工原理、加工方法についてほぼ正確に理解できる。□特殊加工の基本的な加工原理、加工方法についてほとんど理解できない。
評価項目7□樹脂成形の基本的な加工原理、加工方法について正確に理解できる。さらに、実際の製品への適用についても理解できる。□樹脂成形の基本的な加工原理、加工方法についてほぼ正確に理解できる。□樹脂成形の基本的な加工原理、加工方法についてほとんど理解できない。
評価項目8□機械製品製造の基本的な加工原理、加工方法を正確に理解し、内容をまとめることができる。□機械製品製造の基本的な加工原理、加工方法をほぼ正確に理解し、内容をまとめることができる。□機械製品製造の基本的な加工原理、加工方法を理解し、内容をまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (C1) 説明 閉じる
実践指針のレベル (C1-2) 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる
【プログラム学習・教育目標 】 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械工作法は各種機械構成品および機器構成品をいかに高効率・高精度に製作するかを考える学問である。加工貿易国である我が国にとって、省資源化・省エネルギー化を実現する「ものつくり技術」に習熟した機械工学技術者の必要性が極めて高い。本講義では機械工学科1・2・3年次での機械工作実習により修得した知識を基礎として、機械工作法における、各種加工技術の原理・特徴・種類などを整理し、体系化して身に付ける。各種工業製品の製造における合理的な工法選択ならびに工程設計ができる素養が身に付き、自主的に問題解決ができる能力を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
この授業は学修単位であるので,予習と復習を必ず行う必要がある。各週の授業範囲を予習し,授業で担当教員が開設する。課題レポートにより理解を深める。
注意点:
1.定期試験を70%、課題レポートを20%、総合課題レポートを10%として評価する.授業目標8(C1-2)が標準基準(60%)以上で、かつ科目全体で60点以上の場合に合格とする。評価基準については、成績評価基準表による。
2.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
3.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス 授業の進め方と評価方法を理解する。機械工作法の概要を説明できる。
2週 鋳造加工1 模型・鋳型・溶解炉・鋳造用金属材料を説明できる。
3週 鋳造加工2 鋳物の欠陥と検査方法・特殊鋳造法を説明できる。
4週 塑性加工1 塑性変形を利用した加工,鍛造法・圧延を説明できる。
5週 塑性加工2 プレス加工・その他塑性加工法を説明できる。
6週 溶接1 溶接の概要を説明できる。各種溶接方法を説明できる。
7週 溶接2 各種溶接方法を説明できる。
8週 中間試験 授業範囲の知識を説明できる。
4thQ
9週 切削加工1 切削理論の概要を説明できる。
10週 切削加工2 旋盤・ボール盤・フライス盤を説明できる。
11週 研削加工1 研削理論の概要を説明できる。
12週 研削加工2 平面研削盤・円筒研削盤を説明できる。
13週 精密・特殊加工 放電加工・遊離と粒加工・レーザ加工を説明できる。
14週 プラスチック成形加工 プラスチックの成形加工方法を説明できる。
15週 まとめ 授業範囲を振り返り,理解の不十分なところを把握できる。
16週 総括 試験の返却により,理解が不十分であったところを把握し,復習できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題レポート総合課題レポートその他合計
総合評価割合7020100100
基礎的能力00000
専門的能力7020100100
分野横断的能力00000