日本語

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 日本語
科目番号 Japanese 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 (教養科 非常勤講師),高澤 啓子

到達目標

講義や研究発表、学習活動に必要な日本語を聞いて正確に理解し、聞いたことをまとめ、適切な対応が出来る。
知識として得た日本語を実際に使用してレポートを書いたり、コミュニケーションが出来る。  
理系の教科書の読解、講義の聴講、実験・実習を円滑に行うことが出来る。理系の分野の論理的で明快な科学技術日本語と、アカデミックな日本語、日常生活の中で使われる日本語の違いを理解出来る。
「日本(人・社会)」という異文化を自国と比較しながら理解し、カルチャーショックを克服出来る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語を聞いて正確に理解し、聞いたことをまとめ、適切な対応ができる日本語を聞いてに理解し、聞いたことをまとめ、対応ができる日本語を聞いてに理解し、聞いたことをまとめ、対応ができない
評価項目2日本語を用いて適切にレポートを作成し、適切なコミュニケーションができる日本語を用いてレポートを作成し、コミュニケーションができる日本語を用いてレポートを作成し、コミュニケーションができない
評価項目3専門的に関する日本語を適切に理解したり、文化的な違いに適切に対応できる専門的に関する日本語を理解したり、文化的な違いに対応できる専門的に関する日本語を理解したり、文化的な違いに対応できない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本での留学生活を送る上で必要なコミュニケーション能力と、日本の高等教育機関で学習研究活動を行うために必要な日本語能力を養う。日本語で表現されていることを理解し、情報同士の関係を理解し、理解した情報を活用して論理的に妥当な解釈を導く能力を養う。基本的に日本語能力試験N2レベル程度の日本語(および一部英語)で授業を実施するので前年度中にN2を取得していることが望ましい。
授業の進め方・方法:
前期・後期(試験50%, 課題・提出物30%, 出席・授業態度20%)学年末評価(前期40%, 後期40%, 選択課題20%)
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 自己紹介。授業概要、課題、評価基準等の説明。地震と防災について
2週 Chapter1/第1課「富士山」 日本語のディスコース、日本人の話し方/富士山の特徴・歴史等についての話を聞き、自国の山と比較する
3週 Chapter1/第2課「信号の話」 日本語のeメールの書き方/日本の信号についての話を聞き、自国の信号と比較する(形、色の呼び方等)
4週 Chapter2/第3課「隠れキリシタン」 漢字の必要性、敬語のルール/隠れキリシタンについての話を聞き、日本の宗教の歴史について学び、自国の宗教と比較する
5週 Chapter2/第4課「水族館」 日本の研究室文化/日本の水族館についての話を聞き、海の魚との行動の違いとその理由を探る。自国の水族館を探す
6週 Chapter3/第5課「ゴリラの食事」 助詞「は」「が」「と」/ゴリラの食事の仕方についての話を聞き、自然界の動物と植物の関係を理解し説明する。
7週 Chapter3/第6課「東京の温泉」 科学日本語における「~として」/東京の温泉についての話を聞き、温泉を定義する。自国の温泉を探し、日本の温泉と比較する。
8週 前期中間試験 まとめ
2ndQ
9週 Chapter4 試験解説、科学日本語における「なく」と「ず」
10週 Chapter5/第7課「失敗学」 専門で使われる格助詞連語/失敗学についての話を聞き、失敗学とはどのようなものか要約する。今までに経験した失敗と関連付けて話し合う
11週 Chapter6/第8課「札幌のお祭り」 科学日本語におけるアカデミックな専門の表現/札幌と四国の二つのお祭りについての話を聞き要約する。日本のお祭りと自国のお祭りとの共通点・相違点を探る
12週 Chapter7/第9課「津軽三味線」 日本は「ニホン」か「ニッポン」か?/津軽三味線についての話を聞き要約する。自国の伝統的な楽器に似ているものが無いか調べ、歴史・使われ方等を比較する
13週 Chapter8/第10課「メールの書き方」 場所、時、分野、状況を表す「において/おける」/メールの書き方の話を聞いて、お礼のメールとお願いのメールを書いてみる
14週 Chapter8/第11課「アクセント」 科学日本語における「において/おける」、「に際して」/日本語のアクセントについての話を聞き要約する。日本語のアクセント、母国語のアクセントを比較する
15週 Chapter9/第12課「からくり人形」 スピーチ、科学日本語における表現/からくり人形についての話を聞き要約する。からくり記念館の動画で実物の動きを見る。自国にある機械で動くものを紹介する
16週 前期末試験 まとめ
後期
3rdQ
1週 テーマ学習 スピーチコンテストに出場する/試験解説
2週 テーマ学習 スピーチコンテストに出場する
3週 テーマ学習 高専祭に参加する
4週 テーマ学習 高専祭に参加する
5週 Chapter10/第13課「四葉のクローバー」 科学日本語における表現[原因・理由][目的][時制][否定]/あるタクシー運転手の話を聞き内容を要約する。特別な意味を持つ自国の植物について紹介する
6週 Chapter11/第14課「長寿の理由」 科学日本語における表現「図表」「変化」/人間の長寿の理由についての話を聞きながら問題提起とその答えの部分を探す。祖父母の世代から教えてもらったことを紹介する
7週 Chapter11/第15課「長崎の猫」 科学日本語における表現[推測]/江戸時代の話を聞き要約する。自国にも外国から連れてこられた動物がいたらその理由について調べる
8週 後期中間試験 まとめ
4thQ
9週 Chapter12 試験解説、科学日本語における表現[原因・理由・根拠]
10週 Chapter12 科学日本語における表現[引用]、「対して・ついて・関して」
11週 Chapter13 科学日本語における表現[類似・同一・相違・対比・比較]
12週 Chapter14 科学日本語における表現[接頭語・接尾語]
13週 Chapter15 科学日本語における表現[定義・帰結]
14週 Chapter16 「人間開発報告書」、豊かさと幸せとの関係
15週 学年末試験 まとめ
16週 まとめ 試験解答解説、三年生の授業のふりかえり

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合503002000100
基礎的能力30300200080
専門的能力200000020
分野横断的能力0000000