機械工学概論

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 機械工学概論
科目番号 2018-202 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 前期(実習):配付資料 後期(座学) 機械工学概論[コロナ社]
担当教員 永禮 哲生,山之内 亘

到達目標

・身の回りの工業製品がどのようにして作られるかを説明できる。
・身の回りの工業製品の仕組みを説明できる。
・製品を製造するための機械加工方法を説明できる。
・製品に用いる材料の機械的性質を説明できる。
・身近な構造物を設計するためのポイントの説明や計算ができる。
・工業材料の基本的な種類・用途について説明できる。
・各種加工法の種類・用途・用法について説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1材料力学における応力,ひずみ,モーメントについて詳細に説明できる.材料力学における応力,ひずみ,モーメントについて概ね説明できる.材料力学における応力,ひずみ,モーメントについて説明できない.
評価項目2製品を製造するための機械加工方法を詳細に説明できる。製品を製造するための機械加工方法を簡単に説明できる。製品を製造するための機械加工方法を説明できない。
評価項目3基本的な工業材料の種類と用途について詳細に説明できる.基本的な工業材料の種類と用途について概ね説明できる.基本的な工業材料の種類と用途について説明できない.

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前期は事前の安全教育を元に,工作実習によって代表的な機械加工法を体験し,加工原理・加工方法および測定法を学ぶ。後期は,電気電子工学を専攻する学生に理解できるような身近な工業製品などを例に取りあげて,機械の設計・生産,材料の知識について学ぶ。
授業の進め方・方法:
前期は教育研究支援センターにおける実習と座学(安全教育,ガイダンス,総括)を実施する.後期は座学を中心とする。
注意点:
実習作業は安全管理を重視している。従って,前期の実習については次の扱いとする。
※作業服・作業帽・安全靴等に不備があり,安全に作業が行えないと判断された場合は見学となる場合がある。

1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機械工作実習
ガイダンス・安全教育・ワークショップ見学1
機械加工全般における安全について理解と説明ができ、これを実践する姿勢を整えられる。
2週 機械工作実習
ガイダンス・安全教育・ワークショップ見学2
見学した実習工場の機械について基本的な用途を説明できる。
3週 機械工作実習
旋削加工1
旋盤の基本的な用途と構造について説明できる。
4週 機械工作実習
旋削加工2
旋盤により外径加工、端面加工、段付加工ができる。
5週 機械工作実習
測定1
ノギス、マイクロメータ、万能投影機について説明ができる。
6週 機械工作実習
測定2
外側測定,内側測定,万能投影機による測定ができる。
7週 機械工作実習
手仕上げ1
基本的な手仕上げ作業について説明できる。
8週 機械工作実習
手仕上げ2
手仕上げにて鋸挽き,やすり,穴あけ,タップ,組立作業ができる。
2ndQ
9週 機械工作実習
マシニングセンタ1
マシニングセンタの基本的な用途と構造について説明できる.
10週 機械工作実習
マシニングセンタ2
マシニングセンタの基本的なプログラムが作成できる。
11週 機械工作実習
CAD1
CADシステムについて基本的な概念と用途が説明できる.
12週 機械工作実習
CAD2
CADを用いて基本的な作図,モデリングができる。
13週 機械工作実習
溶接1
溶接作業の基本的な種類と用具について説明できる。
14週 機械工作実習
溶接2
溶接作業を安全に行うことが出来る。
15週 機械工作実習
まとめ(実習教育に関する自由討論と感想文の作成)【2時間授業】
安全に対する姿勢と、身についた機械加工技術についてまとめることができる。
16週
後期
3rdQ
1週 機械と人間 機械の歴史とエネルギーと環境保全にかかわる諸問題について説明できる
2週 材料力学1 荷重と応力について説明できる
3週 材料力学2 ひずみと応力の関係ついて説明できる
4週 材料力学3 熱応力について説明できる
5週 材料力学4 曲げによるモーメント,応力にいて説明できる
6週 材料力学5 ねじり,応力集中,疲労について説明できる
7週 機械材料1 鉄鋼材料の分類について説明できる
8週 機械材料2 鋼材の種類と用途について説明できる
4thQ
9週 機械材料3 鋳鉄・鋳鋼の種類と用途について説明できる
10週 機械材料4 非鉄金属の種類と用途について説明できる
11週 機械材料5 高分子材料の種類と用途について説明できる
12週 機械材料6 セラミックス材料の種類と用途について説明できる
13週 機械工作法1 基本的な鋳造法について説明できる
14週 機械工作法2 基本的な塑性加工について説明できる
15週 機械工作法3 基本的な切削加工・研削加工について説明できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。1
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3

評価割合

試験実習レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力0000000
専門的能力50500000100
分野横断的能力0000000