電気電子工学実験Ⅴ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電気電子工学実験Ⅴ
科目番号 2020-132 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 4
教科書/教材 プリント
担当教員 高野 明夫,望月 孔二,野毛 悟,眞鍋 保彦,大澤 友克,山之内 亘

到達目標

1.事前に文献調査し,実験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割を把握し,担当業務の進捗状況をメンバーに報告できる.(態度)(E1-3)
2.得られた学修成果をレポートにまとめて遅滞なく報告できる.(期限)
3.実験課題に対する結果と考察をレポートにまとめることができる.(内容)
4.実験に関する諮問について口頭で答えることができる.(面接)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.事前に文献調査し,実験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割を把握し,担当業務の進捗状況をメンバーに報告できる.(態度)(E1-3)□事前に文献調査し,実験験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割を十分に把握し,担当業務の進捗状況をメンバーにわかりやすく的確に報告できる.□事前に文献調査し,実験験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割を把握し,担当業務の進捗状況をメンバーに報告できる.□事前に文献調査し,実験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割等の把握が不十分で,担当業務の進捗状況をメンバーに報告できない.
2.得られた学修成果をレポートにまとめて遅滞なく報告できる.(期限)□課題等の記述に不備がなく,得られた学修成果をレポートにまとめて遅滞なく報告できる.□一部不備があるものの得られた学修成果をレポートにまとめて遅滞なく報告できる.□期限内に得られた学修成果をレポートにまとめて報告できない.
3.実験課題に対する結果と考察をレポートにまとめることができる.(内容)□実験課題に対する結果を理論的に整理し,学修した知識をもとに考察を加え,わかりやすくレポートにまとめることができる.□実験課題に対する結果と考察をレポートにまとめることができる.□実験課題に対する結果と考察をレポートにまとめることができない.
4.実験に関する諮問について口頭で答えることができる.(面接□実験に関する諮問について,これまで学修した知識をもとにわかりやすく正確に口頭で答えることができる.□実験に関する諮問について口頭で答えることができる.□実験に関する諮問について口頭で答えることができない.

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (E1) 説明 閉じる
実践指針のレベル (E1-3) 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 5 説明 閉じる

教育方法等

概要:
理論と実験は工学の勉学にはともに不可欠なものである。講義は、理論は理論が中心となるが、理論を確認するには必ず実験が必要である。また、実験結果の中から新しい重要な理論が生まれることもある。実践的な技術者教育を目指す高専における"学生実験"は極めて高い位置付けの科目である。本授業では,4年生までの同科目に引き続き電気電子工学に関するテーマの実験を行う。
授業の進め方・方法:
実験テーマ数は5 で、各テーマは2回に渡って行う。内容はこれまでの実験より専門的になり、授業内容に限定しないテーマもあるので、学生が自ら疑問点を見つけてポイントを絞り、その問題解決に当たる能力が必要になる。なお、班により実験の順番が入れ替わる。

注意点:
評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。

上記に加えて,本実験では以下の点に注意すること。
(1) 報告書が一通でも未提出の学生はこの科目を不合格とする。(この科目の不合格者は卒業できない)
(2) すべての報告書を提出した学生の評価点は,担当者が提出した点数の平均値とする。

授業目標1(E1-3)が標準基準(6割)以上で、かつ科目全体で60点以上の場合に合格とする。評価基準については、成績評価基準表(ルーブリック)による。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
実験全体に対するガイダンス
実験全体に関するガイダンス、安全教育などを学ぶ
2週 ガイダンス
各実験の担当者による事前説明
各実験の概要を理解し、実験前に予習を行うための準備をする
3週 電力円線図1
三相電源の並列運転と同期電動機
同期投入,負荷分担及び電動機のV曲線を学ぶ
4週 電力円線図2
三相電源の並列運転と同期電動機
同上
5週 小型回転機の特性1
直流チョッパ回路とその特性
降圧、昇圧、昇降圧チョッパの回路を構成し、特性を実験により確認し、原理を理解する
6週 小型回転機の特性2
直流チョッパ回路とその特性
同上
7週 ドップラーレーダ1
ドップラーレーダの解析
回転羽を10GHz 帯で計測し,偏波とミキサ動作を理解する
8週 ドップラーレーダ2
ドップラーレーダの解析
同上
2ndQ
9週 報告書整理 未提出の報告書がある場合は,それを速やかに完成し提出する。提出済みの場合は,次回以降の実験の予習を行う。
10週 離散時間処理の基礎1
離散時間処理の基礎
ディジタル信号処理の基本定理であるサンプリング定理について,計算機を用いて理解する
11週 離散時間処理の基礎2
離散時間処理の基礎
同上
12週 OP アンプの応用1
OPアンプの応用回路
加減算回路、微分回路、積分回路、アクティブフィルタを構成し、特性を実験により確認し、原理を理解する
13週 OP アンプの応用2
OPアンプの応用回路
同上
14週 課題 実験指導書または実験内容に関する課題に取り組む
15週 報告書整理 未提出の報告書がある場合は,それを速やかに完成し提出する。提出済みの場合は,次回以降の実験の予習を行う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力半導体電力変換装置の原理と働きについて説明できる。4前5,前6
分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。4前3,前4
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。4前3,前4
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。4前10
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。4前3,前4
増幅回路等(トランジスタ、オペアンプ)の動作に関する実験結果を考察できる。4前12,前13
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。4前12,前13

評価割合

態度期限内容面接合計
総合評価割合40302010100
基礎的能力00000
専門的能力40302010100
分野横断的能力00000