工学基礎Ⅱ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 工学基礎Ⅱ
科目番号 2021-263 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 工学基礎II実験書,実験実習安全必携
担当教員 青木 悠祐,前田 篤志,大津 孝佳,西村 賢治,大澤 友克,小村 元憲,芹澤 弘秀,大久保 進也,山根 説子,伊藤 拓哉,香川 真人

到達目標

(1)予習のためにあらかじめ実験書を読み,概要をつかむことができる
(2)必要な道具を持参して実験に取り組むことができる
(3)指示された時間に作業を開始できるように集まることができる
(4)実験に必要な安全な身なりを整えることができ
(5)必要に応じてメモをとりながら指示を聞き,指示内容を的確に把握することができる
(6)指示に従い,安全に作業を行なうことができる
(7)計画的に時間を使い,時間内に作業を終えることができる
(8)チームで協力して作業をすることができる
(9)整理整頓を意識しながら,作業と片付けを行なうことができる
(10)必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる
(11)工学には幅広い知識と視野が必要なことを理解し,その姿勢を もって物事に取り組むことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
予習のためにあらかじめ実験書を読み,概要をつかむことができる実験書を読み,概要を簡潔にまとめることができる実験書を読み,概要をつかむことができる実験書を読み,概要をつかむことができない
実験に必要な安全な身なりを整え、必要な道具を持参して実験に取り組むことができる実験に必要な安全な身なりを整え、必要な道具を忘れ物なく持参して実験に取り組むことができる実験に必要な安全な身なりを整え、必要な道具をほぼ持参して実験に取り組むことができる必要な道具を持参して実験に取り組むことができない
指示された時間に作業を開始できるように集まることができ、指示に従い,安全に作業を行なうことができる5分前行動を旨とし、指示された時間に作業を開始でき、安全に作業を行なうことができる指示された時間に作業を開始でき、安全に作業を行なうことができる指示された時間に作業を開始できるように集まることができず、安全に作業を行なうことができない
必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
21世紀の技術者に求められるのは,高い専門性と同時に,幅広い知識と視野である。この科目では,まだ専門分野の学習が進んでいない1年生を対象に,「機械」,「電気」,「情報」,「化学」,「もの作り」の5つの分野から選ばれた基礎的な5つの実験と,知財教育を行う。これらの作業を通して特定の専門分野に偏らない幅広い視野と,工学全般に共通する基本的な学習姿勢と基礎的な能力を身につける。各実験に参加する前に,実験書を読み,概要を理解しておくことが必要である。
授業の進め方・方法:
I. 2週間毎に1つの分野に関する実験とまとめを行う。実験を行う分野は大きく分けて5つとなっている。
(1)機械系分野:担当者:前田・永禮
(2)電気系分野:担当者:大澤・西村
(3)情報系分野:担当者:芹澤・大久保
(4)化学系分野:担当者:伊藤・山根
(5)ものづくり分野:担当者:青木・香川
授業の実施にあたっては,技術室の支援を受ける。
II. 知的財産教育は5学科合同で,3週間行う:担当者:大津
注意点:
1.評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
2.遠隔授業を実施した場合,対面授業とは異なる課題を課し,評価することがあります.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス (1) 科目説明,諸注意,安全教育(1) を理解することができる。
2週 ガイダンス (2) 安全教育(2) について理解し実験に臨む知識を理解することができる。
3週 機械分野 — 第1週 実験1 正しいねじの使い方を理解することができる。
4週 機械分野 — 第2週 実験1 正しいねじの使い方について報告書を書くことができる。
5週 電気分野 — 第1週 実験2 モータの分解を理解することができる。
6週 電気分野 — 第2週 実験2 モータの分解について報告書を書くことができる。
7週 情報分野 — 第1週 実験3 情報処理について理解することができる。
8週 情報分野 — 第2週 実験3 情報処理について報告書を書くことができる。
2ndQ
9週 化学分野 — 第1週 実験4 食品成分の検出について理解することができる。
10週 化学分野 — 第2週 実験4 食品成分の検出について報告書を書くことができる。
11週 もの作り分野 — 第1週 実験5 レゴによるロボット制御について理解することができる。
12週 もの作り分野 — 第2週 実験5 レゴによるロボット制御について報告書を書くことができる。
13週 知財に関するワークショップ 知財とは何かについて理解することができる。
14週 知財に関するワークショップ 知財に関する制度と適用の範囲について理解することができる。
15週 知財に関するワークショップ 課題解決の視点から既存の知財を評価し、そこから新しい課題解決方法について検討することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。4
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。4
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。4
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。4
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。4
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。4
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。4
網目電流法を用いて回路の計算ができる。2
節点電位法を用いて回路の計算ができる。4
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。2
計測SI単位系における基本単位と組立単位について説明できる。2
計測標準とトレーサビリティの関係について説明できる。2
倍率器・分流器を用いた電圧・電流の測定範囲の拡大手法について説明できる。2

評価割合

前期合計
総合評価割合100100
取組み姿勢(準備・安全)6060
レポート評価4040
00