概要:
今日の社会は電力を基幹エネルギーとして成り立っている。
この科目は企業での高電圧/電磁環境信頼性評価を担当していた教員が、その経験を活かし、高電圧送電や電気環境信頼性、最新の高電圧計測技術等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
電力工学はきわめて広い範囲にかかわるが、ここでは発変電工学(前半)と送配電工学(後半)を主体に講義する。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.評価については、評価割合に従って行います。ただし、 適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
3.中間試験を授業時間内に実施することがあります。
4.この科目は学修単位科目であり、1単位あたり15時 間の対面授業を実施します。併せて1単位あたり30時間 の事前学習・事後学習が必要となります。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 熱 | 原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。 | 3 | 前2,前3 |
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。 | 3 | 前2,前3 |
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。 | 3 | 前2,前3 |
気体の内部エネルギーについて説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。 | 3 | 前1 |
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。 | 3 | 前2,前3 |
熱機関の熱効率に関する計算ができる。 | 3 | 前3,前4,前5 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電力 | 電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
交流および直流送配電方式について、それぞれの特徴を説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
電力品質の定義およびその維持に必要な手段について知っている。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
電力システムの経済的運用について説明できる。 | 4 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16 |
水力発電の原理について理解し、水力発電の主要設備を説明できる。 | 4 | 前6 |
火力発電の原理について理解し、火力発電の主要設備を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5 |
原子力発電の原理について理解し、原子力発電の主要設備を説明できる。 | 4 | 前7 |
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。 | 4 | 前8 |
電気エネルギーの発生・輸送・利用と環境問題との関わりについて説明できる。 | 4 | 前1,前5,前8 |