現代制御工学

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 現代制御工学
科目番号 2023-148 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:“制御基礎理論 - 古典から現代まで - ”、中野道雄、美多勉 著、コロナ社、ISBN: 978-4-339-03213-0
担当教員 金子 裕哉

到達目標

この講義を受けた成果として、以下のことができるようになる。
1. 制御対象の表現(状態空間モデル、動的システム)ができる。
2. 制御対象の解析(安定性、可制御性、可観測性等)ができる。
3. 制御問題の定式化ができる。
4. 制御系の設計ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1: 制御対象の表現状態方程式と伝達関数の相互変換ができる。システムを状態方程式と出力方程式で表現できる。状態方程式と出力方程式を用いてシステムを表現できない
評価項目2: レギュレータレギュレータの設計計算ができる。レギュレータについて説明できる。レギュレータについて説明できない。
評価項目3: オブザーバオブザーバの設計計算ができる。オブザーバについて説明できる。オブザーバについて説明できない。
評価項目4: サーボサーボの設計計算ができる。サーボについて説明できる。サーボについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
連続時間系の古典制御理論を基礎として、現代制御理論について講義する。本授業では線形システムの基礎理論と、高次制御系を状態方程式や伝達関数を使って設計する方法について説明する。状態方程式と伝達関数間の相互変換、状態方程式と出力方程式で表されたシステムの安定条件、状態フィードバック制御、状態観測器(オブザーバ)、サーボについて説明する。
授業の進め方・方法:
授業は教科書とパワーポイントを併用して実施する。
注意点:
この科目は学修単位科目であり、1単位あたり15時間の対面授業を実施します。併せて1単位あたり30時間の事前学習・事後学習が必要となります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション・座学 古典制御と現代制御の相違点を説明できる。
2週 古典制御の復習・座学 フィードバック系の安定性について説明できる。
3週 システムの表現Ⅰ・座学 伝達関数を状態方程式と出力方程式による表現に変換できる。
4週 システムの表現Ⅱ・座学 状態方程式と出力方程式から伝達関数による表現に変換できる。
5週 状態方程式の解の意味・座学 状態方程式の解を導出し、その意味が説明できる。
6週 制御系の安定性・座学 安定性と安定判別法について説明できる。
7週 座標変換とシステムの等価性、対角正準形式・座学 可制御性、可観測性、対角正準形式について説明できる。
8週 可制御正準形式、可観測正準形式・座学
到達度試験と解説
可制御正準形式、可観測正準形式について説明できる。
2ndQ
9週 レギュレータ・座学 状態フィードバックによる安定化について説明できる。
10週 直列補償器と並列補償器・座学 直列補償器と並列補償器による安定化について説明できる。
11週 オブザーバ・座学 オブザーバによる状態変数の再現について説明できる。
12週 オブザーバによる安定化・座学 オブザーバによる安定化について説明できる。
13週 内部モデル原理・座学 内部モデル原理について説明できる。
14週 サーボ:座学 サーボ系の設計法について説明できる。
15週 まとめと演習問題 制御系の設計ができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題レポート試験合計
総合評価割合4060100
制御対象の表現101525
レギュレータの設計101525
オブザーバの設計101525
サーボの設計101525