電気電子工学実験Ⅱ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 電気電子工学実験Ⅱ
科目番号 2023-215 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 プリント
担当教員 大津 孝佳,西村 賢治,眞鍋 保彦,小村 元憲,高矢 昌紀,山之内 亘

到達目標

(1) 実験を正しく理解し、正しくまとめ、考察を深めることができる(創造実験)
(2) コンピュータを使ってデータ整理をすることができる
(3) 事前準備、実施時の積極的な取り組み、事後のデータ整理、そして期限内の報告書完成という一連のプロセスを自分の責任において完結することができる
(4) 少人数の班編成における協力体制をつくることができる
(5) 実験を主体とした様々な電気現象の確認により、実験と授業を相補的に理解することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
姿勢実験やグループワーク推進の原動力になった実験やグループワークを助けた実験またはグループワークの妨げになった
期日全レポートを期限内に提出したレポートを,一部遅れながらも全部提出した未提出のレポートがある
報告書内容レポートの狙いに沿った記述がある体裁が整っている体裁が整っていない
質疑追及されても答えられるレポートに書いてある内容を説明できるレポートの書いてある内容を答えられない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる
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【本校学習・教育目標(本科のみ)】 5 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前期は、PBL方式を取り入れたものとする。クラスを3グループに分け、4週で1つのテーマを実施する。3つの実験テーマに取り組む。1つのテーマは4週で完結するようになっている。実験テーマは電磁気・回路だけでなく、3年生から受講する電子回路やコンピュータ一般といったものまで広がり始める。実験に対して正しく理解し、正しくまとめることは講義の内容を深く理解するためにも欠かせない。後期についてはクラスを4,5名ずつ10のグループに分け、5テーマの実験に毎週取り組む。実験テーマは主に電磁気・回路理論・情報処理の基礎的なものである。実験内容の理解はもとより、実験に臨む基本姿勢を確立することも重要である。
授業の進め方・方法:
(1) 合格するのは、定められたすべての報告書を、定められた期間内にすべて提出した学生である。事前に合理的な相談があった場合、提出期限は延ばすことがある。
(2) 全ての報告書を出した学生の評価点は、各担当者がそれぞれの報告書に出した点数を平均したものである。
(3) 各報告書の評価の内訳は、実験に取り組む姿勢(40%)、提出時期(30%)、報告書の内容(20%)、口頭試問への対応(10%) である。
注意点:
本科目は実技科目であり、この科目の合格は進級条件の一つである。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 実験説明(1)
2週 シーケンス制御を体験しよう 計測の基本を体験しよう (1)
3週 計測の基本を体験しよう (2)
4週 計測の基本を体験しよう(3)
5週 計測の基本を体験しよう(4)レポート作成
6週 モータをつくろう モータをつくろう(1)
7週 モータをつくろう(2)
8週 モータをつくろう(3)
2ndQ
9週 モータをつくろう(4)レポート作成
10週 LEDを光らせよう LEDを光らせよう(1)
11週 LEDを光らせよう(2)
12週 LEDを光らせよう(3)
13週 LEDを光らせよう(4)レポート作成
14週 レポート指導 レポート整理
15週 レポート整理
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 実験説明(2)
2週 ガイダンス 実験説明(3)
3週 電磁誘導 電磁誘導(1)
4週 電磁誘導(2)
5週 起電力と熱電対 起電力と熱電対(1)
6週 起電力と熱電対(2)(主にレポート整理)
7週 電源と固有電力 電源と固有電力(1)
8週 電源と固有電力(2)(主にレポート整理)
4thQ
9週 論理回路 論理回路(1)
10週 論理回路(2)(主にレポート整理)
11週 シーケンス制御基礎 シーケンス制御基礎(1)
12週 シーケンス制御基礎(2)(主にレポート整理)
13週 レポート指導 レポート整理
14週 レポート整理
15週 総括 総括,授業アンケート
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】電圧・電流・電力などの電気諸量の測定が実践できる。1後3
抵抗・インピーダンスの測定が実践できる。1後7
オシロスコープを用いて実際の波形観測が実施できる。1後9
電気・電子系の実験を安全に行うための基本知識を習得する。1後7
キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。3後7
分流・分圧の関係を適用し、実験結果を考察できる。3後7
ブリッジ回路の平衡条件を適用し、実験結果を考察できる。3後7
論理回路の動作について実験結果を考察できる。3後9
ダイオードの電気的特性の測定法を習得し、その実験結果を考察できる。3前10

評価割合

姿勢期日報告書内容質疑ポートフォリオその他合計
総合評価割合4030201000100
基礎的能力4030000070
専門的能力0020100030
分野横断的能力0000000