工学基礎Ⅲ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 工学基礎Ⅲ
科目番号 2024-252 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 工学基礎II実験書,実験実習安全必携
担当教員 西村 賢治,嶋 直樹,野毛 悟,高矢 昌紀

到達目標

(1)予習のためにあらかじめ実験書を読み,概要をつかむことができる
(2)必要な道具を持参して実験に取り組むことができる
(3)指示された時間に作業を開始できるように集まることができる
(4)実験に必要な安全な身なりを整えることができ
(5)必要に応じてメモをとりながら指示を聞き,指示内容を的確に把握することができる
(6)指示に従い,安全に作業を行なうことができる
(7)計画的に時間を使い,時間内に作業を終えることができる
(8)チームで協力して作業をすることができる
(9)整理整頓を意識しながら,作業と片付けを行なうことができる
(10)必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる
(11)工学には幅広い知識と視野が必要なことを理解し,その姿勢を もって物事に取り組むことができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
予習のためにあらかじめ実験書を読み,概要をつかむことができる実験書を読み,概要を簡潔にまとめることができる実験書を読み,概要をつかむことができる実験書を読み,概要をつかむことができない
実験に必要な安全な身なりを整え、必要な道具を持参して実験に取り組むことができる実験に必要な安全な身なりを整え、必要な道具を忘れ物なく持参して実験に取り組むことができる実験に必要な安全な身なりを整え、必要な道具をほぼ持参して実験に取り組むことができる必要な道具を持参して実験に取り組むことができない
指示された時間に作業を開始できるように集まることができ、指示に従い,安全に作業を行なうことができる5分前行動を旨とし、指示された時間に作業を開始でき、安全に作業を行なうことができる指示された時間に作業を開始でき、安全に作業を行なうことができる指示された時間に作業を開始できるように集まることができず、安全に作業を行なうことができない
必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
工学基礎ⅠおよびⅡを通じて学んだ実験実習の基本的なスキルの定着を図るため、様々な実験テーマを通して実践力を身につける。簡単な電子回路工作とプログラミング、身の回りの電磁気現象と専門科目の関連性を実験を通して学ぶことにより、2年生以降の専門科目における学習の展開と深化への動機づけを目的とする。
授業の進め方・方法:
電子工作:簡単な電子工作を行い、これを制御するマイコンによるLEDの制御方法について考察を行う。ハードウエアとソフトウエアの関連について興味をもち、仕組みを理解できるようにする。
コヒーラとアンテナ:電磁気現象の一つである「電波」に関する基本的な実験を行う。実験条件の検討、測定方法、まとめ方、ディスカッション等をグループワークや役割分担を明確にして実施する。
紙コップスピーカ:電磁気現象の一つである「フレミングの左手の法則」をスピーカの構造と動作原理を簡易的に再現することによって理解できるように一人ひとりが製作に取り組む。
注意点:
評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 電気系専門実験の授業内容の説明
テーマ紹介と授業の進め方
2週 安全教育 実験を安全に行うために
3週 コヒーラに関する実験(1) コヒーラとは何か
身の回りの電波とアンテナ
4週 コヒーラに関する実験(2) コヒーラとアンテナの作製
5週 コヒーラに関する実験(3) 送受信の実験
条件を変更して各種の測定を行い結果について検討
6週 コヒーラに関する実験(4) レポートの作成
7週 スピーカに関する実験(1) 身の回りの電磁誘導現象について紹介できる
フレミングの左手の法則を説明できる
8週 スピーカに関する実験(2) 動電型スピーカの構造を理解できる
スピーカを構成する部品の自作できる
4thQ
9週 スピーカに関する実験(3) 紙コップスピーカの組み立てが行える
磁石とコイルの位置関係を考察し改良ができる
10週 スピーカに関する実験(4) レポート作成を行い,フレミングの左手の法則がスピーカにどのように応用されているか説明できる
11週 電子回路製作に関する実験(1) はんだ付けにおける注意事項を説明することができる。
無鉛はんだと有鉛はんだの違いを説明することができる。
12週 電子回路製作に関する実験(2) LED点灯回路のしくみを説明することができる。
13週 電子回路製作に関する実験(3) プリント基板とユニバーサル基板の違いを説明することができる。電子工作に使われる素子の概要を説明することができる。
14週 電子回路製作に関する実験(4) 電子回路製作に関する実験を通して学んだ内容を説明することができる。
15週 まとめ 電気系専門実験の総括とアンケート
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

電子工作コヒーラとアンテナ紙コップスピーカ合計
総合評価割合304030000100
取組み姿勢(準備・安全)15101000035
レポート作成能力55500015
チーム作業能力015000015
個人作業能力10101500035
0000000
0000000