電気電子工学実験Ⅳ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気電子工学実験Ⅳ
科目番号 0011 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 プリント
担当教員 眞鍋 保彦,電気電子工学科 全教員

到達目標

1.事前に文献調査し、実験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割を把握し,担当業務の進捗状況をメンバーに報告できる。(態度)
2.得られた学修成果をレポートにまとめて遅滞なく報告できる。(期限)
3.実験課題に対する結果と考察をレポートにまとめることができる。(内容)
4.実験に関する諮問について口頭で答えることができる。(面接)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. 事前に文献調査し,実験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割を把握し,担当業務の進捗状況をメンバーに報告できる.(態度)事前に文献調査し,実験験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割を十分に把握し,担当業務の進捗状況をメンバーにわかりやすく的確に報告できる.事前に文献調査し,実験験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割を把握し,担当業務の進捗状況をメンバーに報告できる.事前に文献調査し,実験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割等の把握が不十分で,担当業務の進捗状況をメンバーに報告できない.
2. 得られた学修成果をレポートにまとめて遅滞なく報告できる.(期限)課題等の記述に不備がなく,得られた学修成果をレポートにまとめて遅滞なく報告できる.一部不備があるものの得られた学修成果をレポートにまとめて遅滞なく報告できる.事前に文献調査し,実験機材の取り扱い方や手順,チーム内の自分の役割等の把握が不十分で,担当業務の進捗状況をメンバーに報告できない.
3. 実験課題に対する結果と考察をレポートにまとめることができる.(内容)実験課題に対する結果を理論的に整理し,学修した知識をもとに考察を加え,わかりやすくレポートにまとめることができる.実験課題に対する結果と考察をレポートにまとめることができる.実験課題に対する結果と考察をレポートにまとめることができない.
4. 実験に関する諮問について口頭で答えることができる.(面接)実験に関する諮問について,これまで学修した知識をもとにわかりやすく正確に口頭で答えることができる.実験に関する諮問について口頭で答えることができる.実験に関する諮問について口頭で答えることができない.

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (E1) 説明 閉じる
実践指針のレベル (E1-3) 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 5 説明 閉じる

教育方法等

概要:
理論と実験は工学の勉学にはともに不可欠なものである。講義は理論が中心となるが、理論を確認するには必ず実験が必要である。また、実験結果の中から新しい重要な理論が生まれることもある。実践的な技術者教育を目指す高専における"学生実験"は極めて高い位置付けの科目である。本授業では,4年生までの同科目に引き続き電気電子工学に関するテーマの実験を行う。実験テーマ数は5 で、各テーマは2回に渡って行う。内容は更により専門的になり、授業内容に限定しないテーマもあるので、学生が自ら疑問点を見つけてポイントを絞り、その問題解決に当たる能力が必要になる。なお、班により実験の順番が入れ替わる。
授業の進め方・方法:
(1) 報告書が一通でも未提出の学生はこの科目を不合格とする。(この科目の不合格者は卒業できない)
(2) すべての報告書を提出した学生の評価点は,担当者が提出した点数の平均値とする。
授業目標1が標準基準(6割)以上で、かつ科目全体で60点以上の場合に合格とする。評価基準については、ルーブリックによる。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 導入,目標設定,自己目標設定 オリエンテーション:
PBLの趣旨,概要,予定,テーマ,グループ分け,安全について
2週 実験環境説明,情報収集 講義:ELVISの使い方・文献調査方法・SPICE
班行動:情報収集
3週 試作回路 講義 :オペアンプ・測定方法
班行動:試作回路製作と解析・回路設計
4週 試作回路,報告書の書き方 講義:報告書の書き方について
班行動:試作回路製作と解析・回路設計
5週 試作回路,部品入手法 講義 :部品入手について
班行動:試作回路の解析・回路設計
6週 技術者倫理 講義 :技術者倫理
班行動:試作回路の解析・回路設計
7週 部品配布,回路製作 講義 :レイアウトに関する注意点
部品配布
班行動:試作回路の解析・回路設計
8週 回路製作 班行動:レイアウト設計・回路製作・評価
2ndQ
9週 回路製作と評価 班行動:回路製作・評価
10週 回路評価と評価 班行動:回路製作・装置組立・回路評価
11週 報告書と発表スライド作成 仮提出:ppt原稿と報告書
班行動:回路製作・評価
12週 報告書と発表スライド作成 講義 :ppt原稿の作り方,報告会の実施方法
班行動:ppt原稿作成,報告書作成
13週 報告書と発表スライド作成 班行動:ppt原稿作成,報告書作成
14週 報告書と発表スライド作成 講義 :ppt発表方法
班行動:発表会に向けた,班別の最終打ち合わせ
15週 発表会 発 表 会
16週 オリエンテーション(1) 本プログラムの学習・教育目標,授業概要・目標,スケジュール,評価方法と基準等の説明
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション(2) 各実験テーマごとに,安全教育,実験内容,事前準備等について説明
2週 過渡現象(1) R−L,R−C,R−L−C回路の過渡現象について解析解を求め,実験により事象を確認する.
3週 過渡現象(2) 得られた解析解,実験波形等からレポートを作成する
4週 フィードバック制御系の構成と時間応答(1) フィードバック制御系の基本構成と時間応答についてパラメータの変更による現象を測定する
5週 フィードバック制御系の構成と時間応答(2) 実験データを基にレポートを作成する
6週 空気の絶縁破壊(1) 空気の絶縁破壊を理解するとともに高電圧実験装置の操作法を修得する
7週 空気の絶縁破壊(2) 実験データを基にレポートを作成する
8週 誘導電動機と直流分巻電動機の特性(1) 誘導電動機の基本測定を行い,等価回路定数を求める.直流電動機は始動及び速度制御を実施し,運転操作を理解する
4thQ
9週 誘導電動機と直流分巻電動機の特性(2) 実験データを基にレポートを作成する
10週 負性抵抗発振器の特性(1) 負性抵抗発振器の特性を測定するとともに,発振器のリミットサイクルを求め,観測波形と比較検討を行い,負性抵抗発振による発振原理と現象を理解する.
11週 負性抵抗発振器の特性(2) 実験データを基にレポートを作成する
12週 報告書整理 再検討,再提出扱いとなったレポートを完成させる
13週 報告書整理 再検討,再提出扱いとなったレポートを完成させる
14週 報告書整理 再検討,再提出扱いとなったレポートを完成させる
15週 報告書整理 再検討,再提出扱いとなったレポートを完成させる
16週 総括 総括
授業アンケートの実施

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題レポート実験および口頭試問合計
総合評価割合5050100
評価項目104040
評価項目230030
評価項目320020
評価項目401010