選択外国語(英語講読A)

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 選択外国語(英語講読A)
科目番号 0020 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 選択外国語(英語講読A)
担当教員 村松 直子

到達目標

英文読解を通じて長文エッセイの内容を正確に把握することができる。
予め準備したうえで英語でディスカッションすることができる。
自分の考えや事物の情報を英文エッセイにまとめたり、英語でプレゼンテーションしたりできる。
文化を理解するための理論的枠組みについての基礎知識を持っている。
異文化コミュニケーションに必要な態度と基本的スキルを身につけている。
多文化共生を実現できる国際感覚を身につけている。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1英文読解を通じて長文エッセイの内容を正確に把握することができる。英文読解を通じて長文エッセイの内容を正確に把握することが概ねできる。英文読解を通じて長文エッセイの内容を正確に把握することができない。
評価項目2予め準備したうえで英語でディスカッションすることができる。予め準備したうえで英語でディスカッションすることが概ねできる。予め準備したうえで英語でディスカッションすることができない。
評価項目3自分の考えや事物の情報を英文エッセイにまとめたり、英語でプレゼンテーションしたりできる。自分の考えや事物の情報を英文エッセイにまとめたり、英語でプレゼンテーションしたり概ねできる。自分の考えや事物の情報を英文エッセイにまとめたり、英語でプレゼンテーションしたりできない。
評価項目4文化を理解するための理論的枠組みについての基礎知識を持っている。文化を理解するための理論的枠組みについての基礎知識を概ね持っている。文化を理解するための理論的枠組みについての基礎知識を持っていない。
評価項目5異文化コミュニケーションに必要な態度と基本的スキルを身につけている。異文化コミュニケーションに必要な態度と基本的スキルを概ね身につけている。異文化コミュニケーションに必要な態度と基本的スキルを身につけていない。
評価項目6多文化共生を実現できる国際感覚を身につけている。多文化共生を実現できる国際感覚を部分的に身につけている。多文化共生を実現できる国際感覚を身につけていない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
国際化が進む今日、世界では、ヨーロッパばかりでなく日本やアジア各地においても、職場、学校、地域コミュニティーに出身国や出身地が異なる人々や、文化的背景の異なる人々が集まることは珍しくなくなってきている。一方で、私たちは普段コミュニケーションをしたり、何かを思考するときに、それらに自文化の行動様式、コミュニケーション・スタイル、価値観、世界観が働いていることを意識することは殆どないのではないだろうか。しかし、自文化に対する理解不足、異文化に対する理解不足は、歴史上の悲劇を生み出してきた。本講座では、異文化を理解し、異文化コミュニケーションを成功させるために必要な知識を得る。また、ワークショップを通して、知識を土台とする異文化コミュニケーション・スキルも身に着ける。
授業の進め方・方法:
1.英文テクストを使って、英語力を高めながら、自文化理解、異文化理解のために必要な知識を得る。
2.教科書の各Unitに用意されているセルフチェックシートに取り組み、ディスカッションも通して、自分の価値観と自文化についての理解を深める。(セミナー形式)
3.担当者が随時配布する英文資料を使って、文化理解のための様々な理論や枠組みについて学ぶ。
4.ペアワーク、グループワーク、様々な条件下でのコミュニケーションの実践練習を通して、異文化コミュニケーション・スキルを身に着ける。(ワークショップ形式)
なお、学期末には、異文化共生と異文化コミュニケーションをめぐる各自の考察を英文エッセイにまとめ、英語プレゼンテーションをする。
教科書は『Bridging Cultures―日本人のための異文化コミュニケーション』(西本 徹、湯浅 文子、James C. Bruce他著/金星堂/ISBN:978-4764737327)を使う。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
アイブレイキング(英語)
異文化コミュニケーションについて
異文化コミュニケーションとは何を指すのか理解する。協同学習の中で共に学ぶ環境をつくる。
2週 Unit 1 Multicultural Opportunities / 映像を用いた異文化理解1 テクストの内容を理解できる。自文化/異文化の理解を深める。英語力/異文化間スキルを身につける。
3週 Unit 6 Looking at Two Different Language World / 危機事例に見られる異文化ワークショップ1

テクストの内容を理解できる。自文化/異文化の理解を深める。英語力/異文化間スキルを身につける。
4週 言語/非言語コミュニケーションと文化の関係 / コミュニケーションの三領域 / 語用論と語用論的転移
協同学習やコミュニケーションを通して授業内容を理解する。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
5週 Unit2 Pros and Cons of Individualism / 個人主義と集団主義(Hofstede) / 談話分析ワークショップ1 テクストの内容を理解できる。自文化/異文化の理解を深める。英語力/異文化間スキルを身につける。 異文化における談話の特徴を探ることができる。
6週 Unit 3 One Person's Fault, Another's Lesson / 高コンテクスト文化と低コンテクスト文化(E. T. Hall)/ 談話分析ワークショップ2
テクストの内容を理解できる。自文化/異文化の理解を深める。英語力/異文化間スキルを身につける。 異文化における談話の特徴を探ることができる。
7週 英語コミュニケーション・スタイルと日本語コミュニケーション・スタイル / 映像を用いた異文化理解2 / 談話分析ワークショップ3 映像や談話における異文化の要素を見つけられる。英語力 / 異文化間スキルを身につける。異文化における談話の特徴を探ることができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 Unit4 Differenrt Health Care Realities / 異文化コミュニケーション・ワークショップ1:自分を知る
テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
10週 Unit5 Diversity in Education / 日本の教育と世界の教育を比較する
テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
11週 異文化コミュニケーション・ワークショップ2:他者の視点や価値観を知る 自分の視点や価値観を紹介できる。他者の視点や考え方からも学ぶことができる。
12週 Unit 7 Treat Others as You Would Like to Be Treated テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
13週 映像を用いた異文化理解3 / 異文化コミュニケーション・ワークショップ3:D.I.E.法を用いた事例分析 すでに学んだ知識やD.I.E.法等を使って、異文化コミュニケーション事例を分析することができる。
14週 Unit 8 Promoting Unity Between the Sexes
テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
15週 世界の様々な英語 / 英語プレゼンテーションへ向けた準備 自身の考えを発信することができる。他者の意見も聞き、他者と協力して日常的な異文化間の問題を解決できる。
16週 英語プレゼンテーション:異文化間の事象 / 前期授業の総括と振り返り
英語プレゼンテーションができる。言語 / 非言語コミュニケーションと文化の関係についての知識がある。
後期
3rdQ
1週 Unit 9 Getting Down to Business
国際共通語としての英語による自己や専門分野についての紹介(準備)
テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
2週 カルチャーショックと文化適応 / 国際共通語としての英語による自己紹介、専門分野紹介 英語で自己紹介ができる。英語コミュニケーションができる。文化理解を深める。英語 / 異文化間スキルを身につける。
3週 Unit 10 Our Mother Earth
「異文化間コミュニケーション能力」(Byram 1997)の概念と理論
テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
4週 異文化間に生きるとはどういうことか / 英語圏文学作品を通した異文化理解1 異文化間に生きるということを理解する。テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。
5週 Unit 11 The Roots of Religion /
英語圏文学作品を通した異文化理解2
テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。自文化 / 異文化の理解を深める。
6週 英語圏文学作品を通した異文化理解3 異文化間に生きるひとびとの生活、問題、文化的広がりを理解できる。
7週 Unit 12 Pros and Cons of the Media / メディアを通した異文化理解 テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
8週 中間試験
4thQ
9週 Unit 13 You Should Know about Your Own Culture テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
10週 日本文化を知る1:大文字のCultureと小文字のculture / 英語による日本文化の紹介 日本の文化の持つ特徴と価値観について考察する。日本文化を英語で発信できる。
11週 Unit 14 Without Meishi You Are No One / 日本社会の特徴 / 日本人
のふるまい

テクストの内容を理解できる。日本社会の特徴について理解する。日頃の自身のふるまいと日本社会の関係について理解する。
12週 Unit 15 Without Gifts You Can't Get Along in Japan / 国際共通語としての英語 / 外国語コミュニケーションとアイデンティティ テクストの内容を理解できる。自文化 / 異文化の理解を深める。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
13週 異文化トレーニング1:多文化状況の寮や職場で起きた問題への対処
異文化コミュニケーションができる。英語力 / 異文化間スキルを身につける。
14週
異文化トレーニング2:英語就職面接 / 英語プレゼンテーション準備
異文化コミュニケーションができる。文化理解を深める。英語 / 異文化間スキルを身につける。
15週 世界の様々な英語 / 英語プレゼンテーションの準備 テクストの内容を理解できる。
文化理解を深める。英語 / 異文化間スキルを身につける。
16週 英語プレゼンテーション / 後期授業の総括と振り返り
異文化コミュニケーションができる。異文化共生を実現する方法を探り、提案することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題・ワークショップへの取り組み英文レポートプレゼンテーションポートフォリオその他合計
総合評価割合6020101000100
基礎的能力6020101000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000