先端ものづくり工学

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 先端ものづくり工学
科目番号 2020-817 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布等
担当教員 小林 隆志

到達目標

1. 企業における会計について説明できる。
2. 企業の工場見学を通して,企業において要求される技術レベルを理解できる。学校における授業科目とのつながりを説明できる。
3. 先端加工技術を理解し,説明できる。
4. IoT/AI技術を取入れた今後の工業製品の動向と技術者とのかかわりについて説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1企業における会計の概略を具体例を挙げて説明できる。企業における会計の概略を説明できる。企業における会計を説明できない。
評価項目2企業において要求される技術レベルの概略を具体的な例を挙げて説明できる。企業において要求される技術レベルの概略を説明できる。企業において要求される技術レベルを説明できない。
評価項目3先端加工技術の概略を具体的な例を挙げて説明できる。先端加工技術の概略を説明できる。先端加工技術を説明できる。
評価項目4今後の工業製品の動向と技術者とのかかわりを具体的な例を挙げて説明できる。今後の工業製品の動向と技術者とのかかわりの概略を説明できる。今後の工業製品の動向と技術者とのかかわりを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
芝浦機械株式会社の技術者を講師として迎え,産業界で実際に行われている“もの作り”の基本を学ぶ。また、実際の“もの作りの現場を見学することで、そこで要求される加工精度、コスト、納期等のレベルを理解する。今後の工業製品の動向と技術者とのかかわり及び技術者として身につけるべき事柄を理解する。
授業の進め方・方法:
講義及び工場見学を通して,産業界で実際に行われている“もの作り”の基本を学ぶ。講師の若手技術者が業務紹介をした後,テーマに関する講義を行う。最後に質疑・応答を行う。各回に課されるレポートまたは時間内に行われる確認テストにより理解を深める。
注意点:
1.受講者希望者数が概ね100名を超える場合には,受講者を調整する場合があります。
2.科目全体で60点以上の場合に合格とする。評価基準については,成績評価基準表による。
3.2020年9月8日改訂

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、芝浦機械の紹介 本講座の概要説明、科目の取り組み方を理解する。本講座の概要説明により、授業への取り組み方を理解する。また、芝浦機械の歴史を理解し、説明できる。
2週 鋳造技術 鋳造技術の概要を理解し、説明できる。
3週 スマートファクトリー スマートファクトリーの概念等を理解し、説明できる。
4週 ものづくりにおける企業会計 ものづくり企業における企業会計の概要を理解し、説明できる。
5週 工作機械技術 工作機械技術の概要を理解し、説明できる。
6週 超精密加工技術 超精密加工技術の概要を理解し、説明できる。
7週 射出成形技術 押出成形技術の概要を理解し、説明できる。
8週 ダイカスト鋳造技術 ダイカスト鋳造技術の概要を理解し 、説明できる。
2ndQ
9週 押出成形技術 押出成形技術の概要を理解し、説明できる。
10週 産業用ロボット技術 産業用ロボット技術の概要を理解し、説明できる。
11週 産業用制御機器技術 産業用制御機器技術の概要を理解し、説明できる。
12週 IoT技術 IoT技術の概要を理解し、説明できる。
13週 AI技術 AI技術の概要を理解し 、説明できる。
14週 企業で働くとは -企業が求める人財- 企業が求めている技術者の姿勢を理解し、将来の自分の生き方をイメージできる。
15週 工学系技術者へのアドバイス,1軸ステージ 送り系設計 技術者に求められている基本的な事柄を理解し、説明できる。1軸ステージ送り系の設計において、サーボモータを選定できる。
16週 1軸ステージ 送り系設計、授業のまとめとアンケート 1軸ステージ送り系の設計において、サーボモータを選定できる。また、本講座で学んだ内容を振り返り、産業界のものづくりに求められる各種技術とその要求レベルについて理解し、説明できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2
複数の情報を整理・構造化できる。2
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。2
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。2
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2
目標の実現に向けて計画ができる。2
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。2
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。1
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2
法令やルールを遵守した行動をとれる。1
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。1
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。1
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。1
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。1
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。1
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。1
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。1
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。1
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。1

評価割合

レポートまたは確認テストその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000