言語文化

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 言語文化
科目番号 2022-441 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『精選 言語文化』(東京書籍)、『学習課題ノート 精選言語文化』(東京書籍)、『国語便覧』、国語辞典・古語辞典(辞典は指定なし)
担当教員 小村 宏史

到達目標

1. 文芸的文章(古代~現代)の読解を通して、すぐれた表現に着目しつつ、作品の背景やその舞台設定、および作中人物の心情や行動の変化を把握することができる。
2. 文芸的文章(古代~現代)の読解・鑑賞を通して、想像力や感じ取る力を磨き、伝統的な言語文化に興味・関心を持つことができる。
3. 代表的な文学作品およびその関係人物などについて、文学史上の位置づけを理解し、説明できる。
4. わが国の言語文化に関心を持ち、自身の興味・関心に沿って主体的に文章読解をすることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 文芸的文章(古代~現代)の読解を通して、すぐれた表現に着目しつつ、作品の背景やその舞台設定、および作中人物の心情や行動の変化を正確に読みとるだけでなく、比喩・象徴的意味まで理解した上で鑑賞することができる。 文芸的文章(古代~現代)の読解を通して、すぐれた表現に着目しつつ、作品の背景やその舞台設定、および作中人物の心情や行動の変化を把握することができる。 文芸的文章(古代~現代)の読解を通して、すぐれた表現に着目しつつ、作品の背景やその舞台設定、および作中人物の心情や行動の変化を把握することができない。
評価項目2文芸的文章(古代~現代)の読解・鑑賞を通して、想像力や感じ取る力を磨き、伝統的な言語文化に興味・関心を広げ、自身の教養水準向上に効果的に活用することができる。文芸的文章(古代~現代)の読解・鑑賞を通して、想像力や感じ取る力を磨き、伝統的な言語文化に興味・関心を持つことができる。文芸的文章(古代~現代)の読解・鑑賞を通して、想像力や感じ取る力を磨き、伝統的な言語文化に興味・関心を持つことができない。
評価項目3代表的な文学作品およびその関係人物などについて、文学史上の位置づけを文学史上の位置づけを高い水準で理解し、正確に説明できる。代表的な文学作品およびその関係人物などについて、文学史上の位置づけを理解し、説明できる。代表的な文学作品およびその関係人物などについて、文学史上の位置づけを理解し、説明できない。
評価項目4わが国の言語文化に高い水準で関心を持ち、自身の興味・関心に沿って主体的に文章読解をすることができる。わが国の言語文化に関心を持ち、自身の興味・関心に沿って主体的に文章読解をすることができる。わが国の言語文化に関心を持ち、自身の興味・関心に沿って主体的に文章読解をすることができない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
わが国の言語文化に触れる中で、思考力や想像力を伸ばし、心情を豊かにし、言語感覚を磨き、言語文化を尊重してその向上をはかる態度を育てる。文芸的文章を読む能力を養うとともに、ものの見方、感じ方、考え方を広くし、自らの人生を豊かにする態度を育てる。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で行う。古代から現代の文芸的文章をバランス良く扱い、テキスト載録作品の読解を通して、それぞれの読解上の注意点や味読のポイントを確認する。また適宜学習課題ノートを用い、問題演習を通して知識の定着をはかる。基本的な漢字や語彙については小テストで知識定着の確認を行う場合もある。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス概説/図書館オリエンテーション 自らの目的に応じて、図書の検索、および印刷物を通じての情報収集・分析をすることができる。
2週 近代小説『羅生門』芥川龍之介 小説に描かれた人物、情景、心情について、文章表現に即して正確に読みとることができる。本文中の常用漢字を正しく読み書きできる。
3週 近代小説『羅生門』芥川龍之介 小説に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。
4週 近代小説『羅生門』芥川龍之介 小説に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。
5週 古典:歴史的かなづかい入門 歴史的かなづかいの特徴を理解し、正しく読むことができる。
6週 古典:説話文学 『宇治拾遺物語』の説話を読み、人物、情景、心情について、文章表現に即して正確に読みとることができる。
7週 古典:説話文学 『宇治拾遺物語』の説話を読み、人物、情景、心情について、文章表現に即して正確に読みとることができる。
8週 古典文学史(説話) 代表的な説話文学作品およびその関係人物などについて、文学史上の位置づけを理解した上で、説明できる。
2ndQ
9週 古典:歌物語 『伊勢物語』およびその関係人物などについて、文学史上の位置づけを理解し、説明できる。
10週 古典:歌物語 『伊勢物語』を読み、そこに描かれたものの見方を理解し、自分の意見を述べることができる。
11週 古典:日記文学 『土佐日記』を読み、そこに描かれたものの見方を理解し、自分の意見を述べることができる。
12週 文学史(和歌・日記文学) 平安期の代表的な古典文学作品およびその関係人物などについて、文学史上の位置づけを理解した上で、専門の分野に関する用語・類義語・対義語を思考や表現に活用し、説明できる。
13週 古典:軍記物語 『平家物語』を読み、そこに描かれたものの見方を理解し、自分の意見を述べ、根拠に基づいて議論し、相手の立場や考えを尊重しつつ、視点の理解に努め、集団をとしての思いや考えをまとめることができる。
14週 古典:軍記物語 『平家物語』を読み、そこに描かれたものの見方を理解し、自分の意見を述べ、根拠に基づいて議論し、相手の立場や考えを尊重しつつ、視点の理解に努め、集団をとしての思いや考えをまとめることができる。
15週 近代詩 近代の詩歌を読み、そこに描かれたものの見方や感じ方に興味・関心を広げることができる。本文中の常用漢字の音訓を正しく使い、書くことができる。
16週 近代詩 近代の詩歌を読み、そこに描かれたものの見方や感じ方に興味・関心を広げることができる。本文中の常用漢字の音訓を正しく使い、書くことができる。
後期
3rdQ
1週 漢文入門 漢文特有の語彙・語法を理解できる。常用漢字の音訓を正しく使い、書くことができる。類義語・対義語・故事成語・慣用句を自らの言語活動において正しく活用できる。
2週 漢文:諸子百家・史話 史書や諸子百家の思想について、そこに述べられたものの見方を理解し、自分の意見を述べることができる。
3週 漢文:諸子百家・史話 史書や諸子百家の思想について、そこに述べられたものの見方を理解し、自分の意見を述べることができる。
4週 漢文:諸子百家・史話 史書や諸子百家の思想について、そこに述べられたものの見方を理解し、自分の意見を述べることができる。
5週 現代小説「鏡」村上春樹 小説に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。本文中の常用漢字の音訓を正しく使い、書くことができる。
6週 現代小説「鏡」村上春樹 小説に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。本文中の常用漢字の音訓を正しく使い、書くことができる。
7週 現代小説「鏡」村上春樹 小説に描かれた人物、情景、心情について、文章表現に即して正確に読みとることができる。
8週 現代小説「鏡」村上春樹 小説に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。
4thQ
9週 近・現代詩歌「こころの鉦――短歌抄」  短歌を読み、そこに描かれたものの見方や感じ方に興味・関心を広げることができる。本文中の常用漢字の音訓を正しく使い、書くことができる。
10週 近・現代詩歌「こころの鉦――短歌抄」  短歌を読み、そこに描かれたものの見方や感じ方に興味・関心を広げ、自分の意見を述べることができる。
11週 近・現代詩歌「こころの鉦――短歌抄」  短歌を読み、そこに描かれたものの見方や感じ方に興味・関心を広げ、自分の意見を述べることができる。
12週 近代小説「富嶽百景」太宰治 小説に描かれた人物、情景、心情について、文章表現に即して正確に読みとることができる。本文中の常用漢字の音訓を正しく使い、書くことができる。
13週 近代小説「富嶽百景」太宰治 小説に描かれた人物、情景、心情について、文章表現に即して正確に読みとり、自分の意見を述べることができる。
14週 近代小説「富嶽百景」太宰治 小説に描かれた人物、情景、心情について、文章表現に即して正確に読みとり、自分の意見を述べることができる。
15週 言語活動 これまでの学修で得た知識をもとに、社会生活で用いられる類義語・対義語・故事成語を正しく用いることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。1前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。1前2,後4,後15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。1前4,前7,前10,前14,前16,後4,後8,後11,後14,後15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。1前1
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。1前1
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。1前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。1前4,前7,前10,前11,前14,前16,後4,後8,後11,後14
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。1前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。1前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者の意見を聞き合意形成することができる。1前2,前3,前4,前6,前7,前9,前10,前11,前13,前14,前15,前16,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
合意形成のために会話を成立させることができる。1前2,前3,前4,前6,前7,前9,前10,前11,前13,前14,前15,前16,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。1前1
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。1前1
事実をもとに論理や考察を展開できる。1前8,前12,後1,後4,後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。1前4,後4,後15

評価割合

テスト課題提出合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100
専門的能力000
分野横断的能力000