プログラミング入門

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 プログラミング入門
科目番号 2023-355 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 ハンドアウト
担当教員 牛丸 真司

到達目標

プログラミングの基本である変数、型宣言、演算子、代入、制御構造、関数などを理解し、Arduino 言語でそれらを使うことができる。
マイコンボードArduinoでスケッチプログラム作成し、 LED、スイッチ、光センサなどのハードウェアを制御するプログラムを作成できる。
センサを複数組み合わせた動作を考案し、それを実現するプログラムを作成できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
プログラミングの基本である変数、型宣言、演算子、代入、制御構造、関数などを理解し、Arduino 言語でそれらを使うことができる。プログラミングの基本である変数、型宣言、演算子、代入、制御構造、関数などを理解し、Arduino 言語でそれらを使うことができる。プログラミングの基本である変数、型宣言、演算子、代入、制御構造、関数などを理解できる。プログラミングの基本である変数、型宣言、演算子、代入、制御構造、関数などを理解できない。
マイコンボードArduinoでスケッチプログラム作成し、 LED、スイッチ、光センサなどのハードウェアを制御するプログラムを作成できる。マイコンボードArduinoでスケッチプログラム作成し、 LED、スイッチ、光センサの全てのハードウェアを制御するプログラムを作成できる。マイコンボードArduinoでスケッチプログラム作成し、 LED、スイッチ、光センサのうち1つ以上のハードウェアを制御するプログラムを作成できる。マイコンボードArduinoでスケッチプログラム作成し、 LED、スイッチ、光センサなどのハードウェアを制御するプログラムを作成できない。
センサを複数組み合わせた動作を考案し、それを実現するプログラムを作成できる。センサを複数組み合わせた動作を考案し、それを実現するプログラムを作成できる。センサを複数組み合わせた動作を考案することができる。センサを複数組み合わせた動作を考案することができない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では、変数、代入、型宣言、制御構造、入出力処理などのプログラムの基本となる事項およびハードウェア制御のプログラミング技術の基礎を、マイコンボード Arduino を使用した演習により習得する。そこで使用するArduino言語はハードウェア制御に適しているC言語に非常に近い言語であり、3年次からのC言語学習の導入としての意味がある。
授業の進め方・方法:
授業は、その日の演習課題に関わる内容の解説と、その課題を実施する(実際にプログラムを作成して動作確認する)演習の時間から構成される。解説はパワーポイントを用いて行う。解説はプログラミングに関する事項だけでなく、使用するセンサやハードウェアについても行う。演習課題では,ブレッドボード上にArduinoと接続する回路を構成し、作成したプログラムの動作確認までを行う。時間内にプログラムを完成させることを基本とするが、時間が足りない場合は宿題とする場合もある。第1回ガイダンスと第2回~第12回までの基礎課題については、理解度チェックのための小テストを実施する。
注意点:
1.評価については、評価割合に従って行う。
2.自分のパソコンに Arduino IDE をインストールすることにより、自宅でも課題の実施、復習が可能。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 主要な言語の種類と特徴を説明できる.
C言語を習得する重要性を説明できる。
2週 基本キットとArduino 言語の基本
プログラミングにおける変数、型、演算子について説明できる。Arduinoプログラミングの基本的な書き方,実行環境を理解し.サンプルプログラムを実行できる。
3週 デジタルポートの制御 delay 関数を用いてLEDを点滅させるプログラムを作成できる
4週 PWM制御 PWM制御でLEDの明るさを変化させるプログラムを作成できる
5週 デジタル入力 タクトスイッチの押下でLEDの点滅を切り替えるプログラムを作成できる。
デジタル入力におけるプルアップ・プルダウンを説明できる。
6週 スイッチ押下による動作切替
タクトスイッチの押下で点灯するLEDを切り替えるプログラムを作成できる。
チャタリングについて説明できる。
7週 シリアル通信とシリアルモニタを用いた入出力 シリアル通信規約について説明できる。
シリアルポートに情報を出力するプログラムを作成できる。
8週 アナログ入力 CdSセル(光センサ)の値を読み取って、その値をシリアルポートに出力するプログラムを作成できる。
4thQ
9週 7segLEDの利用 7segLEDに数字を点灯できる
10週 タイマと7segLEDの利用 タイマを用いて7segLEDの数字表示を制御できる。
11週 4連7segLEDの利用 4連7segLEGに複数桁の数字表示を制御できる
12週 創作課題について 創作課題のテーマを設定できる
13週 分割プログラミング、創作課題のプログラミング 分割プログラミングの意味とその方法について説明できる
14週 創作課題のプログラミング 創作課題のプログラミングを行うことができる
15週 創作課題の発表 実施した創作課題を発表できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。2後2
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。2後2
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。2後1
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。2後2
定数と変数を説明できる。2後2
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。2後2
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。2後2
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。2後2
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。2後7,後8
条件判断プログラムを作成できる。2後5
繰り返し処理プログラムを作成できる。2後5
情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。3後2,後3
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。2後14
変数の概念を説明できる。3後2
データ型の概念を説明できる。3後2
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。3後5
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。3後5
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後15
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。1後2
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。1後2
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。1後1
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。1後1,後2
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。1後15
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。2後15
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。3後15
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。1後15
システムプログラムコンパイラの役割と仕組みについて説明できる。2後1,後2
正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。2後1,後2
分野別の工学実験・実習能力情報系分野【実験・実習能力】情報系【実験・実習】与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。2後1,後2,後9
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2後1,後2,後9
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。2後1,後2,後9
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。2後1,後9
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。2後1,後2,後3,後9
基礎的な論理回路を構築し、指定された基本的な動作を実現できる。2後1,後3

評価割合

確認テスト期末試験基本課題創作課題合計
総合評価割合15254515100
基礎的能力0010515
専門的能力152530575
分野横断的能力005510
00000