歴史Ⅰ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 歴史Ⅰ
科目番号 2023-359 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 詳説世界史(世界史探究)、木村靖二・岸本美緒 ほか、山川出版社、最新世界史図説タペストリー(帝国書院)、必要に応じて資料プリントを配布する。
担当教員 平田 陽一郎

到達目標

世界各地の文明の特色と相互関係の学習を通じて、歴史的思考力と国際的な視野を養い、現代社会を広域的・複眼的にとらえることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界各地の文明の特色と相互関係の学習を通じて、歴史的思考力と国際的な視野を養い、現代社会を広域的・複眼的にとらえる必要性がよく理解できる。世界各地の文明の特色と相互関係の学習を通じて、歴史的思考力と国際的な視野を養い、現代社会を広域的・複眼的にとらえる必要性が理解できる。世界各地の文明の特色と相互関係の学習を通じて、歴史的思考力と国際的な視野を養い、現代社会を広域的・複眼的にとらえる必要性が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
世界の歴史について、二年連続で行う学習の前半に当たる。
授業の進め方・方法:
前期は人類の誕生から説き起こして、オリエントと地中海世界、およびインド・東南アジア・イスラームまでを、後期はヨーロッパ世界の形成と東アジア・中央ユーラシアという順番で、各地域世界の成立と相互関係について学習する。
注意点:
評価については、評価割合に従って行います。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 1年間の授業の流れと成績評価の方法を把握し、歴史を学ぶ意義について、関心を持つことができる。
2週 人類の誕生と洞穴絵画の謎 人類の誕生と広がりについて、化石人類とその進化の側面から、説明できる。
3週 古代オリエント世界(1):古代文明の成立 農耕・牧畜のはじまりと文明の成立について理解できる。
4週 古代オリエント世界(2):メソポタミア文明 諸民族が興亡を繰り返したメソポタミア文明の特徴を理解できる。
5週 古代オリエント世界(3):エジプト文明 エジプト文明の盛衰を理解し、現代科学が古代文明の謎に挑んでいる点に関心を持つことができる。
6週 古代オリエント世界(4):東地中海世界の諸民族 アルファベットの発明やユダヤ教の成立など、現代的視点からも重要な事柄について理解できる。
7週 古代オリエント世界(5):古代オリエントの統一 アッシリア帝国・アケメネス朝ペルシアの成立と発展について理解できる。
8週 古代オリエント世界(6):イラン民族の発展とイラン文明 パルティアやササン朝ペルシアの成立と、イラン文明の日本への伝播について理解できる。
2ndQ
9週 古代地中海世界(1):古代ギリシアとペルシア戦争 エーゲ文明からギリシア文明への展開、および民主政治の発展とその危機・限界について理解できる。
10週 古代地中海世界(2):ペロポネソス戦争とアレクサンドロス大王の登場 ペロポネソス戦争を通じてポリスが衰退し、マケドニアが台頭して、アレクサンドロス大王の東方遠征が実行される過程を理解できる。
11週 古代地中海世界(3):ギリシア・ヘレニズム文化 ギリシア・ヘレニズム文化の概要と、それが世界に大きな影響を与えたことを理解できる。
12週 古代地中海世界(4):古代ローマその1 共和政ローマの成立と、ポエニ戦争などの征服戦争の展開について理解できる。
13週 古代地中海世界(5):古代ローマその2 内乱の一世紀を経て、共和政から帝政へと、国家や政治のしくみが大きく転換したことを理解できる。
14週 古代地中海世界(6):古代ローマその3 ローマ帝国の繁栄とローマ市民の生活文化について理解できる。
15週 古代地中海世界(7):古代ローマその4 キリスト教の成立からローマ帝国の解体までの経過を理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 南アジア世界(1):インダス文明とアーリヤ人の社会 インダス文明衰退後のアーリヤ人の活動を、バラモン教やカースト制度の展開を中心に理解できる。
2週 南アジア世界(2):古代インドと東南アジア 仏教の革新と伝播、および外来文明を受容しつつ、東南アジア世界が独自の文化を形成したことを理解できる。
3週 イスラーム世界(1):イスラーム教の成立 イスラーム教の特徴やその形成過程について、基本的な事柄を理解することができる。
4週 イスラーム世界(2):イスラーム帝国の発展 アラブ帝国からイスラーム帝国への発展と、イスラーム文明の成立が世界に与えた影響を理解できる。
5週 ヨーロッパ世界(1):西ヨーロッパ世界の成立 ゲルマン人の大移動からフランク王国の盛衰について、基本的な事項を理解できる。
6週 ヨーロッパ世界(2):東ヨーロッパ世界の成立 ビザンツ帝国の特色とスラヴ人などの周辺民族の活動について理解できる。
7週 ヨーロッパ世界(3):西ヨーロッパ中世世界の変容 十字軍以降の封建社会の変容と、ヨーロッパ諸国の動向について理解できる。
8週 東アジア世界(1):古代中国文明の誕生 中国文明の起源である黄河・長江文明、および殷・周時代の特色について理解できる。
4thQ
9週 東アジア世界(2):「中華」の形成 春秋・戦国時代を経て、秦の始皇帝によって、多元的であった地域世界の統合が図られ、断続的ながら現代まで続く、統一国家「中国」の土台が形成されたことを理解できる。
10週 東アジア世界(3):「中華」の発展 短命に終わった秦帝国の後を受け、ほぼ400年にわたる漢王朝の統一のもとで、後々東アジア諸国に多大な影響を与える、中国古典文化が成立したことを理解できる。
11週 東アジア世界(4):「中華」の崩壊 長く続いた漢の統一が、宗教結社を基盤とする黄巾の乱によって実質的に崩壊し、群雄の割拠する三国時代が始まり、統一から分裂へと歴史が大きく展開したことを理解できる。
12週 中央ユーラシア世界:古代遊牧国家の成立 スキタイ・匈奴の遊牧国家の動向を、オアシス民の活動とともに理解できる。
13週 ユーラシア東部地域の変動(1):「中華」の拡大と再生その1 魏晋南北朝時代における遊牧民と漢人の抗争・提携の中から、新たな「中国」形成の動きが兆すことを理解できる。
14週 ユーラシア東部地域の変動(2):「中華」の拡大と再生その2 ユーラシア東部地域の覇権を握った隋が、運河・科挙など新たな統治のしくみを生み出し、後を受けた唐が世界帝国へと発展し、国際色豊かな文化が花開いたことを理解できる。
15週 まとめ 授業アンケートへの回答などを通じて、1年間の授業内容を振り返ることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前1,前2,前3,前4,前6,後1,後2,後10,後11,後12,後15
公民的分野自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。1前7,前8,前9,前10
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前1,後3,後4,後13,後14,後15
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前11,前12,前13,前14,前15
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前2,前5,後5,後6,後7,後8,後9

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90001000100
基礎的能力90001000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000