電子機械基礎実習

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 電子機械基礎実習
科目番号 2024-324 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 MIRSデータベース http://www2.denshi.numazu-ct.ac.jp/mirsdoc2/
担当教員 牛丸 真司,大沼 巧,小谷 進,青木 悠祐,香川 真人

到達目標

1.MIRS標準機システムを構築することができる。
2.グループワークを通して,チームワーク・コミュニケーション能力を発揮できる。
3.技術探求を通じて、創造力や課題解決能力を発揮できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.MIRS標準機システム構築MIRS標準機システムを正確に構築し、性能評価試験を行うことができる。MIRS標準機システムを構築し、性能評価試験を行うことができる。MIRS標準機システムを構築できず、性能評価試験を行うことができない。
2.グループワークグループ内での自分の役割を理解し、標準機製作・技術探求に取組むことができる。グループに協力して標準機製作・技術探求に取組むことができる。グループに協力して標準機製作・技術探求に取組むことができない。
3.技術探求技術探求の課題を正しく理解し、課題解決に向けたシステム構築を正しく円滑に行うことができる。技術探求の課題を理解し、課題解決に向けてシステム構築を行うことができる。技術探求の課題を理解できず、課題解決に向けてシステム構築を行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電子機械設計製作の授業で使用する小型自律移動ロボット(MIRS標準機)に必要な標準備品(電源ボード、シールドボード、ケーブル、バンパー等)の製作および開発環境の構築(OSのインストール等)を行い、単体試験および機能試験を行ったうえで標準機を組み立てる。また、MIRS標準機に対して追加すべき技術・機能(新たなセンサ・ハードウェアの導入、デバイス間通信、ROS環境構築など)をチームで相談し、技術探求を行う。標準機組立、技術探究については、それぞれ完了報告書としてまとめると共に、授業内で成果発表会を行う。
授業の進め方・方法:
前半は、MIRS標準機を用いて、ロボット組み立てとハードウェア制御のプログラミング能力の基礎を習得する。
後半は、チームごとにMIRS標準機に追加すべき技術・機能に関する技術探求を行う。
注意点:
1.評価については、評価割合に従って行います。
2.授業時間以外も活用してグループで調査研究や製作活動に取り組むことが必要となる項目もあります。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 学習内容・授業の進め方を理解することができる
2週 システム解説 MIRS標準機のシステム構成について説明することができる
3週 標準機製作(1) 標準部品製作の準備とソフトウェア開発環境を整備することができる。
4週 標準機製作(2) 標準部品製作を実施し、ソフトウェア開発環境を整備することができる。
5週 標準機製作(3) MIRS標準機を組み上げることができる。
6週 標準機製作(4) MIRS標準機を組み上げることができる。
7週 標準機製作(5)

標準プログラムを用いてMIRS標準機を駆動することができる。
8週 標準機開発報告
試験結果を報告書としてまとめることができる
4thQ
9週 技術探求(1) 探究テーマについてチームで相談することができる
10週 技術探求(2) 技術探求の計画を立てることができる
11週 技術探求(3) チームで技術探求活動を行うことができる
12週 技術探求(4) チームで技術探求活動を行うことができる
13週 技術探求(5)
チームで技術探求活動を行うことができる
14週 技術探究成果報告(1) 探求結果を報告することができる
15週 技術探究成果報告(2) 調査・試作結果を報告書にまとめることができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。2後9
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。2後11
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。3後2
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。3後2
分野別の工学実験・実習能力情報系分野(実験・実習能力)情報系分野(実験・実習能力)与えられた問題に対してそれを解決するためのソースプログラムを、標準的な開発ツールや開発環境を利用して記述できる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7
ソフトウェア生成に利用される標準的なツールや環境を使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7
ソフトウェア開発の現場において標準的とされるツールを使い、生成したロードモジュールの動作を確認できる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7
フローチャートなどを用いて、作成するプログラムの設計図を作成することができる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7
問題を解決するために、与えられたアルゴリズムを用いてソースプログラムを記述し、得られた実行結果を確認できる。2後2,後3,後4,後5,後6,後7
要求仕様に従って標準的な手法によりプログラムを設計し、適切な実行結果を得ることができる。2後10,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力基盤的資質・能力自己理解自己理解チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2後10,後11,後12,後13,後14,後15
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2後10,後11,後12,後13,後14,後15
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2後10,後11,後12,後13,後14,後15
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

標準機製作報告技術探求報告ドキュメント合計
総合評価割合405010100
基礎的能力0000
専門的能力40201070
分野横断的能力030030