工学基礎Ⅲ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 工学基礎Ⅲ
科目番号 2024-385 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電子制御工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 工学基礎III実験指導書(授業中に配布),実験実習安全必携
担当教員 大沼 巧,香川 真人

到達目標

(1)実験書を読み,内容を正確に把握できる
(2)必要に応じてメモをとりながら指示を聞き,指示内容を的確に把握することができる
(3)計画的に時間を使い,時間内に作業を終えることができる
(4)整理整頓を意識しながら,作業と片付けを行なうことができる
(5)必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる
(6)チームで協力して課題をクリアすることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実験書を読み,内容を正確に把握できる実験書を読み,内容を把握できる実験書の内容から内容を把握できない
評価項目2必要に応じてメモをとりながら指示を聞き,指示内容を的確に把握することができる指示内容を的確に把握することができる指示内容を的確に把握することができない
評価項目3計画的に時間を使い,時間内に作業を終えることができる時間内に作業を終えることができる時間内に作業を終えることができない
評価項目4整理整頓を意識しながら,作業と片付けを行なうことができる整理整頓を意識しながら,作業ができる整理整頓ができない
評価項目5必要な事項を時間内に簡単な報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を報告書にまとめ,提出することができる必要な事項を報告書にまとめ,提出することができない
評価項目6チームで協力して課題をクリアすることができる課題解決に向けてチームで協力することができる課題解決に向けてチームで協力することができない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 5 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業では、与えられた課題と制約のもと、チーム単位で、ダーツ発射システムを企画・設計・製作することを通して、エンジニアリングデザイン能力を涵養する。また、作業報告書やシステム提案書等、ドキュメントの作成を重視し、ドキュメントが品質、安全、技術の蓄積・進歩に大きく関わっていることを理解する。さらに、パーツ管理を通じて、ものづくりに大切な「整理・整頓」を意識した実験を行い、パーツ管理の大切さを知る。
授業の進め方・方法:
PBL(Project/Problem Based Learning)型の実験、及び一つのテーマに沿った電子制御基礎実験を行う。
PBLではメカトロダーツロボットの作製を行い、ダーツ競技会を実施する。具体的な課題を設定し(本実験ではダーツ競技会での優勝)、課題解決という目標に向かって、チームで協力しながら学習していく。ルール説明や標準機の開発方法等、基本的な事項については説明があるものの、あくまで学生自ら自主的に学習して授業の準備・進行をする。
電子制御基礎実験では、抵抗の測定を行い、実験における誤差の取り扱い、及び実験レポートの書き方について学ぶ。
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 PBL ~メカトロダーツ~
チーム分け・パーツチェック
実験機器のパーツ確認をすることができる。
2週 PBL ~メカトロダーツ~
標準機製作(レゴ)
ダーツ発射部をレゴ部品を用いて製作することができる。
3週 PBL ~メカトロダーツ~
標準機製作(メカニクス)
機械要素部品を用いてダーツシステムの旋回部を製作することができる。
4週 PBL ~メカトロダーツ~
標準機製作(ソフトウェア)
ダーツ発射システムのプログラムを作成することができる。
5週 PBL ~メカトロダーツ~
アイディア出し
ブレインストーミング法を用いて、ダーツシステムの改良アイディアを出すことができる。
6週 PBL ~メカトロダーツ~
システム提案
アイディアに沿ってシステム提案をまとめることができる。
7週 PBL ~メカトロダーツ~
班別作業①
アイディアに沿ってシステム開発をすることができる。
8週 PBL ~メカトロダーツ~
班別作業②
アイディアに沿ってシステム開発をすることができる。
4thQ
9週 PBL ~メカトロダーツ~
班別作業③
アイディアに沿ってシステム開発をすることができる。
10週 PBL ~メカトロダーツ~
班別作業④
アイディアに沿ってシステム開発をすることができる。
11週 PBL ~メカトロダーツ~
競技会
ダーツシステムを用いて競技会に参加することができる。
12週 実験のまとめ・レポート作成 学習内容について振り返り、レポートにまとめることができる。
13週 電子制御基礎実験1 中位抵抗の測定について正しい測定法でデータの取得ができる。
14週 電子制御基礎実験2 結果をグラフに描き、理論と実験の比較を通じた考察を行うことができる。
15週 電子制御基礎実験3 結果をレポートにまとめ、期限内に提出することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術目的に応じて適切な実験手法を選択し、実験手順や実験装置・測定器等の使用方法を理解した上で、安全に実験を行うことができる。2
個人あるいはチームとして活動する際、自らの役割を認識して実験・実習を実施することができる。2
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル他者の考えや主張を理解するために、相手を尊重し配慮する態度をとることができる。2
目的に応じた適切な方法で自分の考えや主張を伝えることができる。1
多様な他者との間で良好な人間関係を形成するための行動ができる。1後2,後3,後4,後12,後13,後14
チームワークとリーダーシップチームワークとリーダーシップチーム活動において意見の相違や対立を踏まえて合意形成に向けて行動できる。2
チームの協働関係の形成、維持、向上を促すための行動ができる。2
チーム活動の目標共有を図り、目標達成に向けた行動を実践し、また、チームの協働を促進するための行動ができる。2

評価割合

電子制御基礎PBL班別活動PBL競技会合計
総合評価割合306010100
基礎的能力1020030
専門的能力100010
分野横断的能力10401060