電子機械設計・製作Ⅰ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電子機械設計・製作Ⅰ
科目番号 0034 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 MIRSデータベース http://www2.denshi.numazu-ct.ac.jp/mirsdoc2/
担当教員 青木 悠祐,牛丸 真司,鈴木 静男,小谷 進,大沼 巧,大林 千尋

到達目標

1. 従来システムの技術を理解し、その技術を統合して、システムを完成させることができる。(C3-3)
2. チーム内のメンバーが協調してプロジェクトを遂行できる。
3. 設計・製作したシステムの構造や動作が説明できる。(C3-3)
4. 作業環境をいつも整理された状態に保つことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(C3-3)□良好に動作する標準機のMIRSシステムを完成させることができる。□標準機のMIRSシステムを完成させることができる。□標準機のMIRSシステムを完成させることができない。
評価項目2□自分の役割はもちろん、他のメンバーのサポートに入ることができる。 □チーム内で議論する際にチーム全体の状況を見て自分の意見を言うことができる。 □チーム内で議論する際に他人の意見を引き出すことができる。 □チーム内の意見を集約し、議論をまとめることができる。□自分の役割を見つけてチームに貢献できる。 □チーム内で議論する際に自分の意見を言うことができる。 □チーム内で議論する際に他人の意見を聞くことができる。 □チーム内の意見を集約することができる。□自分の役割を見つけられずチームに貢献できない。 □チーム内で議論する際に自分の意見を言うことができない。 □チーム内で議論する際に他人の意見を聞くことができない。 □チーム内の意見を集約することができない。
評価項目3(C3-3)□製作した標準機の構造や動作を報告書に正確に記述できる。 □標準機の機能、性能を評価し、報告書に示すことができる。 □作業記録に作業内容を的確に記述でき、改善点を挙げることができる。 □レビューでの指摘事項に対して的確に対応することができる。□製作した標準機の構造や動作を報告書に記述できる。 □標準機の機能、性能を評価することができる。 □作業記録に作業内容を的確に記述できる。 □レビューで担当のドキュメントについて説明できる□製作した標準機の構造や動作を報告書に記述できない。 □標準機の機能、性能を評価することができない。 □作業記録に作業内容を的確に記述できない。 □レビューで担当のドキュメントについて説明できない
評価項目4□クリエイティブラボを常に整理整頓された状態に維持出来る。 □常に作業環境の改善意識を持ち、効果的な改善を行える□プロジェクトブース内を常に整理整頓することができる。 □常に作業環境の改善に取り組める□クリエイティブラボを常に整理整頓することができる。 □作業環境の改善に取り組めない

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (C3) 説明 閉じる
実践指針のレベル (C3-3) 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 5 説明 閉じる
【プログラム学習・教育目標 】 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 国際社会における技術者への要求の一つに、エンジニアリングデザイン能力がある。エンジニアリングデザインとは『数学、基礎科学 および専門知識などを集約し、社会的なニーズにあったシステム、エレメント(コンポーネント)、プロセスを開発することで、分野により異なる経済的、健康、安全、環境、社会的な制約などの制約のもとに行われる創造的、協同的でオープンエンドなプロセス』と認識されている。
 本科目では、与えられた課題と制約のもと、チーム単位で、自律移動システムを企画、設計、製作することを通して、エンジニアリングデザイン能力を涵養することを目的とする。特に、本科目では設計ドキュメントの作成を重視し、ドキュメントが品質、安全、技術の蓄積、進歩に大きく関わっていることを理解する。
授業の進め方・方法:
(1) 従来システムの技術を十分に理解し、それをベースとするシステム統合が行うことが出来たかを、各種報告書および統合試験結果によって評価する。
(2) チーム内のメンバーが協調してプロジェクトが遂行できたかどうか、またチーム内での貢献度を開発実績および作業記録等によって評価する。
(3) 設計・製作するロボットの構造や動作が説明できるかどうかをデザインレビューにより評価する。
(4) 安全で効率的な作業環境を維持しているかを、工作室を定期的にチェックして評価する。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがある。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡する。
3. 授業目標1および3(C3-3)については、標準機順(6割)以上で、かつ科目全体で60点以上の場合に合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス プログラムの学習・教育目標、授業概要・目標、スケジュール、評価方法と基準、等の説明
2週 システム解説 MIRSのシステム解説(ハードウエア、ソフトウエア)
3週 チーム編成・ラボ整備 チームビルド、作業環境整備
4週 標準機開発 I/F基板作成、部品確認
5週 標準機開発 各種ボードのセットアップ
6週 標準機開発 本体組み立て
7週 標準機開発 動作確認
8週 標準機開発 標準機開発報告書の作成
2ndQ
9週 製品企画 市場調査、技術調査
10週 製品企画 アイデア創出
11週 製品企画 アイデアの評価、ポスター製作
12週 システム提案 システム提案書の作成
13週 システム提案 システム提案書の作成
14週 前期まとめ システム提案の振り返り
15週 安全講習 工作機械の安全な取り扱い方法を学ぶ
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

企画・提案書標準機製作報告書作業環境の維持作業報告書レビュア評価チーム貢献度合計
総合評価割合40205101510100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力40205101510100