電子機械設計・製作Ⅱ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 電子機械設計・製作Ⅱ
科目番号 0035 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 学修単位: 3
開設学科 電子制御工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 3
教科書/教材 MIRSデータベース http://www2.denshi.numazu-ct.ac.jp/mirsdoc2/
担当教員 青木 悠祐,牛丸 真司,鈴木 静男,小谷 進,大沼 巧,大林 千尋

到達目標

1. 標準機プラットフォームをベースとして、生活の中で役立つロボットを提案できる。(C3-3)
2. チーム内のメンバーが協調してプロジェクトを遂行できる。
3. 設計・製作したシステムの構造や動作が説明できる。(C3-3)
4. 作業環境をいつも整理された状態に保つことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(C3-3)□チーム毎に生活の中で役に立つオリジナルMIRSを提案できる。 □良好に動作するデモ機を完成させられる。 □発表会で来場者にデモ機の体験を通じてシステムの提案ができる。□チーム毎のオリジナルMIRSを提案できる。 □デモ機を完成させられる。 □発表会で来場者にシステムの提案ができる。□チーム毎のオリジナルMIRSを提案できない。 □デモ機を完成させられない。 □発表会で来場者にシステムの提案ができない。
評価項目2□自分の役割はもちろん、他のメンバーのサポートに入ることができる。 □チーム内で議論する際にチーム全体の状況を見て自分の意見を言うことができる。 □チーム内で議論する際に他人の意見を引き出すことができる。 □チーム内の意見を集約し、議論をまとめることができる。□自分の役割を見つけてチームに貢献できる。 □チーム内で議論する際に自分の意見を言うことができる。 □チーム内で議論する際に他人の意見を聞くことができる。 □チーム内の意見を集約することができる。□自分の役割を見つけられずチームに貢献できない。 □チーム内で議論する際に自分の意見を言うことができない。 □チーム内で議論する際に他人の意見を聞くことができない。 □チーム内の意見を集約することができない。
評価項目3(C3-3)□製作したMIRSの構造や動作を報告書に正確に記述できる。 □製作したMIRSの機能、性能を評価し、報告書に示すことができる。 □作業記録に作業内容を的確に記述でき、改善点を挙げることができる。 □レビューでの指摘事項に対して的確に対応することができる。□製作したMIRSの構造や動作を報告書に記述できる。 □製作したMIRSの機能、性能を評価することができる。 □作業記録に作業内容を的確に記述できる。 □レビューで担当のドキュメントについて説明できる。□製作したMIRSの構造や動作を報告書に記述できない。 □製作したMIRSの機能、性能を評価することができない。 □作業記録に作業内容を的確に記述できない。 □レビューで担当のドキュメントについて説明できない。
評価項目4□クリエイティブラボを常に整理整頓された状態に維持出来る。 □常に作業環境の改善意識を持ち、効果的な改善を行える。□プロジェクトブース内を常に整理整頓することができる。 □常に作業環境の改善に取り組める。□クリエイティブラボ を常に整理整頓することができる。 □作業環境の改善に取り組めない。

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (C3) 説明 閉じる
実践指針のレベル (C3-3) 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 5 説明 閉じる
【プログラム学習・教育目標 】 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 国際社会における技術者への要求の一つに、エンジニアリングデザイン能力がある。エンジニアリングデザインとは『数学、基礎科学 および専門知識などを集約し、社会的なニーズにあったシステム、エレメント(コンポーネント)、プロセスを開発することで、分野により異なる経済的、健康、安全、環境、社会的な制約などの制約のもとに行われる創造的、協同的でオープンエンドなプロセス』と認識されている。
 本科目では、与えられた課題と制約のもと、チーム単位で、自律移動システムを企画、設計、製作することをとおして、エンジニアリン グデザイン能力を涵養することを目的とする。特に、本科目では設計ドキュメントの作成を重視し、ドキュメントが品質、安全、技術の蓄積、進歩に大きく関わっていることを理解する。
授業の進め方・方法:
(1) 標準機プラットフォームをベースとして、生活の中で役立つロボットを提案できることをシステム提案書で評価する。
(2) 設計、製造の作業が計画的に実施できたかを開発計画書、設計ドキュメント、作業記録により判断する。
(3) 設計の検討過程、仕様書、製造図面などを文書として作成できるかどうか、およびドキュメント管理について作成された ドキュメントにより評価する。
(4) チーム内のメンバーが協調してプロジェクトが遂行できたかどうか、またチーム内での貢献度を開発実績および作業記録によって評価する。
(5) 安全で効率的な作業環境を維持しているかを、定期的にチェックして評価する。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがある。
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡する。
3.授業目標1,3(C3-3)については、標準機順(6割)以上で、かつ科目全体で60点以上の場合に合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 基本設計・試作 機能定義、機能展開
2週 基本設計・試作 基本設計書の作成
3週 詳細設計・試作 機構設計(メカ)
回路設計(エレキ)
ソフト設計(ソフト)
4週 詳細設計・試作
中間発表
試作モジュール製作
システム提案、PR
5週 パート開発 部品加工(メカ)
ボード製作(エレキ)
コーディング(ソフト)
6週 パート開発 デバッグ、評価
7週 システム統合 サブシステムでの試験
アセンブリ
8週 システム統合 ソフトとハードの統合
4thQ
9週 システム統合 動作チェック
10週 システム試験 機能評価
11週 システム試験 不具合修正、不具合報告書
12週 システム試験 統合試験の完了
13週 発表会準備
MIRS発表会
リハーサル、会場準備
発表会(授業公開)
14週 開発完了報告 開発完了報告書
プロジェクト分析
15週 開発完了報告
まとめ
レビュー
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

開発ドキュメント作業環境の維持発表・展示作業報告書レビュア評価チーム貢献度合計
総合評価割合30530101510100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力30530101510100