経済学

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 経済学
科目番号 0045 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『マンキュー入門経済学』[第2版](東洋経済新報社、2014年)
担当教員 大橋 正則

到達目標

本講義では、われわれが生活している社会の仕組みを経済学的視点から分析する方法を学ぶ。
経済学の基本的な考え方について概観した後、ミクロ経済学とマクロ経済学という経済学の二大分野の原理を学習する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1□経済学の基本的な考え方を理解し、経済学の考え方や視点について適切な用語やモデルを用いて説明することができる。□経済学の基本的な考え方を理解し、経済学の適切な用語やモデルの用い方を身につけている。□経済学の基本的な考え方を理解し、経済学の適切な用語やモデルの用い方を身につけていない。
評価項目2□経済学の用語やモデルを用いて、社会の経済的側面について適切に説明し、モデルと現実の比較検討を行える。□経済学の用語やモデルを用いて、社会の経済的側面について適切に説明できる。□経済学の用語やモデルを用いて、社会の経済的側面について適切に説明できない。
評価項目3□市場主義経済の利点と限界を理解し、現代経済の問題についてある程度の妥当性のある根拠に基づいて自らの判断し、経済学の枠組みに沿って適切に説明できる。□市場主義経済の利点と限界を理解し、現代経済の問題についてある程度の妥当性のある根拠に基づいて自らの判断を示すことができる。□市場主義経済の利点と限界を理解し、現代経済の問題についてある程度の妥当性のある根拠に基づいて自らの判断を示すことができない。

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
・経済学の基本的な考え方を理解し、経済学の適切な用語やモデルの用い方を身につけている。
・経済学の用語やモデルを用いて、社会の経済的側面について適切に説明できる。
・市場主義経済の利点と限界を理解し、現代経済の問題についてある程度の妥当性のある根拠に基づいて自らの判断を示すことができる。
授業の進め方・方法:
「15回分の授業+授業15回分の自学自習」で単位認定。
授業時間分と、自学自習分両方で単位認定とする。
自学習課題30%、中間試験30%、期末試験40%。
自学習課題(授業中提出する宿題)
①教科書の次回の範囲を読んでくる。
②授業中出題される問題に回答する。
A4レポート用紙(ワープロ可)で提出。
注意点:
1.D科、S科、C科は前期に、M科、E科は後期に実施。
2.試験や課題レポート等は、JABEE 、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります。
3.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期オリエンテーション 授業の進め方と経済学を学ぶ意味
2週 経済学の考え方(1) 経済学の10大“原理”
3週 経済学の考え方(2) 生産可能性フロンティア、フロー循環図、相互依存と交易
4週 ミクロ経済学(1) 市場における需要と供給の作用
5週 ミクロ経済学(2) 需要、供給、および政府の政策
6週 ミクロ経済学(3) 消費者、生産者、市場の効率性
7週 ミクロ経済学(4) 外部性
8週 中間試験
2ndQ
9週 マクロ経済学(1) 国民所得の測定
10週 マクロ経済学(2) 生計費の測定
11週 マクロ経済学(3) 生産と成長
12週 マクロ経済学(4) 貯蓄、投資と金融システム
13週 マクロ経済学(5) 総需要と総供給
14週 マクロ経済学(6) 開放マクロ経済学:基本的概念
15週 マクロ経済学のまとめ 貨幣が人間社会にもたらすものおよび最新の現代経済の問題について検討する。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学複素数の相等を理解し、その加減乗除の計算ができる。3
簡単な連立方程式を解くことができる。3
指数関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
三角比を理解し、簡単な場合について、三角比を求めることができる。3
一般角の三角関数の値を求めることができる。3
角を弧度法で表現することができる。3
三角関数の性質を理解し、グラフをかくことができる。3
加法定理および加法定理から導出される公式等を使うことができる。3
三角関数を含む簡単な方程式を解くことができる。3
簡単な場合について、円の方程式を求めることができる。3
ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。3
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。3
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。3
行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。3
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。3
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。3
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。3
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。3
合成関数の導関数を求めることができる。3
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。3
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。3
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。3
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。3
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。3
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3
自然科学物理波動共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。3
電気オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。3
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。3
キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。3
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。3
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。3
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。3
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。3
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。3
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。3
瞬時値を用いて、交流回路の計算ができる。3
フェーザ表示を用いて、交流回路の計算ができる。3
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。3
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。3
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。3
重ねの理を用いて、回路の計算ができる。3
網目電流法を用いて回路の計算ができる。3
節点電位法を用いて回路の計算ができる。3
テブナンの定理を回路の計算に用いることができる。3
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。4
相互誘導を説明し、相互誘導回路の計算ができる。4
理想変成器を説明できる。4
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000300100
基礎的能力3500015050
専門的能力3500015050
分野横断的能力0000000