創造設計

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 創造設計
科目番号 2021-465 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 教科書:無し  教材: 各班ごとに製作に必要な物品を申請する。
担当教員 藤尾 三紀夫,長縄 一智,松本 祐子,(S科 非常勤講師),長澤 敦氏

到達目標

1.[製品企画]社会のニーズを知り、それに適した製品の企画ができる(C3-3)
2.[製品製作]プロジェクトとして組織的に計画を実行し、与えられた制約のもとで製品を製作することができる
3.[プレゼンテーション]成果を説明するために適切な資料を作成しプレゼンテーションができる
4.[ドキュメント制作]わかりやすく適切な形式でドキュメントをまとめることができる
5.[特許分析]特許検割こより特許マップを制作できる(c3-3)
6.[情報セキュリティ]社会において存在するセキュリティリスクについて理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 [製品企画] 冒1会のニーズを知り、それに適した製品の企画ができる(C3-3)口綿密な社会的ニーズ調査とチームメンバーの能力評価をもとに、世の中にない商品の提案ができる 口企画会議を主導し、他者のアイデアを分析して発展させることができる口各種メディアを利用して、社会のニーズや既存技術に関する情報を収集することができる 口企画会議において、他者のアイデアを分析して意見を述べることができる口社会的ニーズや課題を工学的に捉えることができない 口会議への積極的な参加や、意見の主張ができない
評価項目2 [製品製作] プロジェクトとして組織的に計画を実行し、与えられた制約のもとで製品を製作することができるロリーダーとしてチーム全体のまとめ役を務め、円滑なプロジェクト進行に貢献できる 口商いモノづくり能力を遺憾なく発揮し、製品の完成において中心的な役割を担うことができるロリーダー指示の下で、プロジェクトの組織的運営に貢献できる 口製品制作に間する知識や技術の面で不足はあるが、チームの仲間と互いに補いあうことで製品完成に貢献することができる口他者との協働が不得手であり、円滑なプロジェクト運営の妨げとなってしまう 口設計・加工技術が稚拙であり、製品の製作に寄与できない
評価項目3 [プレゼンテーション] 成果を説明するために泌切な資料を作成しプレゼンテーションができる口主発表者として、チームで企画・製作した製品やアイデアを魅力的にアピールすることができる 口発表資料(スライド・台本)の制作において指導的立場をとり、発表の準備で中心的な役割を担うことができる口主発言者に適切な助言を行うなど、発表会の活性化に貢献できる 口発表資料(スライド・台本)の制作に協力することで、成果の魅力をアピールするための貢献ができる口発表会における貢献はできず、その準備過程においても積極的な協力ができない
評価項目4 [ドキュメント制作] 以かりやすく適切な形式でドキュメントをまとめることができる口適切な形式で分かりやすいドキュメントを主体的に作成し、チームメンバーに対する作成指導や提出のとりまとめを行うことができる。口他者からの指示・助言を受けつつも、期限内に必要なドキュメントを作成・提出できる口必要なドキュメントを他者からの指示・助言を受けても作成・提出できない
評価項目5 [情報セキュリティ教育]社会において存在するセキュリティリスクを理解でき、制作物に対する反映が十分にできる。社会おいて存在するセキュリティリスクを理解できる。社会において存在するセキュリティリスクについて理解できない。

学科の到達目標項目との関係

実践指針 (C3) 説明 閉じる
実践指針のレベル (C3-3) 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 5 説明 閉じる
【プログラム学習・教育目標 】 C 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータを応用した複合機器・システムを、企画、設計、製作する一連のプロジェクト型体験学習(PBL)を、
企業での企画、設計、製作の実務経験やマネジメント経験のある担当教員を含めた複数教員にて実施する。
「無」の状態から具体的製品を生み出すまでの一連の作業を通じて、ニーズ調査、製品企画、設計、製作、工学的解析、動
作・性能試験で必要となるドキュメントの作成、およびプレゼンテーションを実践する。
製品に関連する特許調査を行う。社会におけるセキュリティリスクについて理解し、必要かつ十分なセキュリティ対策を実装する。。
授業の進め方・方法:
コンピュータを応用した複合機器・システムを、企画、設計、製作する一連のプロジェクト型体験学習(PBL)を行う。
無の状態から具体的製品を生み出すまでの一連の作業を通じて、ニーズ調査、製品企画、設計、製作、工学的解析、動
作・性能試験で必要となるドキュメントの作成、およびプレゼンテーションを実践する。
製品に関連する特許調査と、セキュリティリスク回避について手段を講じた造りとする。
注意点:
1.試験や課題レポート等は、JABEE、大学評価・学位授与機構、文部科学省の教育実施検査に使用することがあります
2.授業参観される教員は当該授業が行われる少なくとも1週間前に教科目担当教員へ連絡してください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 前期オリエンテーション プログラムの学習・教育目標、授業概要・目標、年間スケジュール、課題の趣旨説明、評価方法と基準、等の説明、安全教育
2週 設計のプロセス 企画・設計の一連の流れを講義
3週 ニーズ調査・分析 プロジェクトの編成、ニーズ調査・分析
4週 製品企画 テーマ企画、基本仕様設定、コスト検討、技術検討、作業計画作成
5週 コンセプト発表会 企画コンセプトのプレゼンテーション
6週 概念設計 構想設計、基本設計仕様書、機能系統図、事前予備実験など
7週 構想企画発表会 構想企画のプレゼンテーション
8週 詳細設計 基本計画図、模擬実験、ソフトウェア設計仕様書
2ndQ
9週 設計レビュー 組立構造図、部品リスト、シミュレーション、ソフトウェア設計プレゼンテーション
10週 設計リファイン 組立構造図、部品リスト、シミュレーション、ソフトウェア設計の問題点見直し
11週 部品発注 製作部品図出回、発注部品のまとめ
12週 情報セキュリティ教育 社会において存在するセキュリティリスクについての説明.
13週 製作 機構部、電気・電子回路部、ソフトウェアの製作
14週 製作 機構部、電気・電子回路部、ソフトウェアの製作
15週 製作 機構部、電気・電子回路部、ソフトウェアの製作
16週
後期
3rdQ
1週 製作 機構部、電気・電子回路部、ソフトウェアの製作
2週 製作 機構部、電気・電子回路部、ソフトウェアの製作
3週 製作 機構部、電気・電子回路部、ソフトウェアの製作
4週 組立、動作試験 サブシステム組立、部分的動作試験、調整
5週 組立、動作試験 サブシステム組立、部分的動作試験、調整
6週 組立、動作試験 サブシステム組立、部分的動作試験、調整
7週 組立、動作試験 サブシステム組立、部分的動作試験、調整
8週 組立、動作試験 サブシステム組立、部分的動作試験、調整
4thQ
9週 組立、動作試験 サブシステム組立、部分的動作試験、調整
10週 性能評価 動作試験、性能評価、調整、検査仕様書、検査結果報告書作成
11週 製作品の完成 取扱説明書の作成、ドキュメント整理
12週 成果発表会準備 製作品の最終調整、ドキュメント整理、成果発表会資料作成、発表練習
13週 成果発表会 製作品の最終調整、ドキュメント整最終成果発表プレゼンテーション
14週 知識共有会 知識の共有を図る
15週 マーケッティングについて 外部講師
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3前4
合意形成のために会話を成立させることができる。3前4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3後12
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3後13
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3前8
複数の情報を整理・構造化できる。3前8
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3前8
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前9
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3前9
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前9
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前9
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前9
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前9
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3前2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3前2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3前2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3前2
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3前6
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3前6
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3前6
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3前10
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3前10
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3前10

評価割合

企画制作発表報告書ポートフォリオその他合計
総合評価割合3050101000100
基礎的能力0000000
専門的能力3050101000100
分野横断的能力0000000