到達目標
1. 情報ネットワークの基本概念,用語,動作原理を理解し,説明できる.
2. 情報ネットワークに関する基礎理論を理解し,説明できる.
3. 情報ネットワークの最適な設計に向け,基本的な諸量を計算により求めることができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 情報ネットワークの基本概念,用語,動作原理を理解し,説明できる(評価割合:8割以上). | 情報ネットワークの基本概念,用語,動作原理を理解し,説明できる(評価割合:6~8割). | 情報ネットワークの基本概念,用語,動作原理を理解し,説明できる(評価割合:6割未満). |
評価項目2 | 情報ネットワークに関する基礎理論を理解し,説明できる(評価割合:8割以上). | 情報ネットワークに関する基礎理論を理解し,説明できる(評価割合:6~8割). | 情報ネットワークに関する基礎理論を理解し,説明できる(評価割合:6割未満). |
評価項目3 | 情報ネットワークの最適な設計に向け,基本的な諸量を計算により求めることができる(評価割合:8割以上). | 情報ネットワークの最適な設計に向け,基本的な諸量を計算により求めることができる(評価割合:6~8割). | 情報ネットワークの最適な設計に向け,基本的な諸量を計算により求めることができる(評価割合:6割未満). |
学科の到達目標項目との関係
【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3
説明
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教育方法等
概要:
インターネットに代表される情報ネットワーク(NW)は,今や我々の生活にとって必要不可欠なインフラである.それは,OSやDBなどを実装したコンピュータ同士を結び,今や光ケーブルを媒体とした有線NWからモバイル空間での無線NW(IoT:Internet of Things)へと利用の場が広がっている.
本講義では,昨今広く利用されているTCP/IPを中心に,最新技術にも通ずるNWの基礎や土台となる考え方について,主に座学講義やレポート課題等を通じて習得する.
※実務との関係
この科目は企業で業務系システムや半導体製造装置のネットワーク化,そのアプリケーション開発を担当していた教員が、開発者として情報ネットワークをどのように使うのかという視点でネットワークの概念や動作原理を講義し,コンピュータ実習で理解を深めるものである.
授業の進め方・方法:
スライド形式(オリジナルのプリント)による座学講義を主とし、レポート課題・演習やPCを利用した実習を併用する.
注意点:
講義範囲はアプリケーション層から物理層まで多岐に渡るため,履修にあたり十分な予復習が求められる.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション,情報ネットワーク序論,アプリケーション層1 |
授業概要,スケジュール,評価方法と基準等を理解できる.情報ネットワークの基礎(概念と概要,最新動向など)を説明できる.
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2週 |
アプリケーション層2 |
ドメイン,DNS,WWW(URL, HTML, HTTP)について説明できる.
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3週 |
アプリケーション層3 |
ドメイン,DNS,WWW(URL, HTML, HTTP)について説明できる.
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4週 |
アプリケーション層4 |
アプリケーション層の各種プロトコルの動作について説明できる.
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5週 |
トランスポート層1 |
コネクション型のプロトコルの特徴、具体的にはTCPについて説明できる.
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6週 |
トランスポート層2 |
コネクションレス型のプロトコルの特徴、具体的にはUDPについて説明できる.
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7週 |
ネットワーク層1 |
IPアドレスに関する基本的な概念を説明できる.IPアドレスに関する計算,IPアドレッシングができる.
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8週 |
ネットワーク層2 |
NAT、IPマスカーレード、IPアドレスの管理、ICMP、ARPプロトコルについて説明できる。
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2ndQ |
9週 |
ネットワーク層3 |
インターネットについて、その構成要素、接続経路、ルーティングの概念について説明できる。
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10週 |
ネットワーク層4 |
通信トラヒック理論の基礎となるM/M/1モデルの諸量を統計的に導出できる。
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11週 |
ネットワーク層5 |
通信トラヒック理論の基礎となるM/M/1モデルの諸量を計算できる。
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12週 |
データリンク層1 |
データリンク層の役割、LAN,CSMA/CDについて説明できる.
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13週 |
データリンク層2 |
無線ネットワークにおけるMAC層の基礎、CSMA/CAの基本処理について説明できる.
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14週 |
物理層1 |
情報理論の基礎として情報量を説明でき,関連する計算ができる.
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15週 |
物理層2 |
情報理論の基礎として相互情報量,通信路容量を説明でき,関連する計算ができる.
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16週 |
演習 |
これまでの講義内容の理解を深めるために演習を実施する.
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 課題 | 試験 | | | | | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
専門的能力 | 10 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |