国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 2022-523 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『新編現代文B』『新編現代文B 学習課題ノート』(東京書籍)『新国語便覧』(大修館書店)
担当教員 小林 美恵子

到達目標

1.近代以降の様々な文章を的確に理解し、適切に表現することができる。
2.思考力や想像力、認識力を伸ばし、感性や情緒を育むことができる。
3.自分の考えを論理的に整理し、伝えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近代以降の様々な文章を的確に理解し、適切に表現することができる近代以降の様々な文章を的確に理解することができる近代以降の様々な文章を的確に理解することができない
評価項目2思考力や想像力、認識力を伸ばし、感性や情緒を育むことができる思考力や想像力、認識力を伸ばすことができる思考力や想像力、認識力を伸ばすことができない
評価項目3自分の考えを論理的に整理し、伝えることができる自分の考えを論理的に整理することができる自分の考えを論理的に整理することができない

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
論理的な文章や文学的な文章に加え、現代の社会生活で必要となる実用的な文章も取り上げ、文章などを読んで考え、評価、批評し、自分の考えを効果的に表現する活動、つまり情報を使いこなす活動を、話すこと・聞くこと・書くこと・読むことの言語活動を通して行う。
授業の進め方・方法:
検定教科書所載の作品の読解を基礎とし、その上で個人個人がその内容をどう捉え、自己にどう反映していくかを考えさせるために、必要に応じてプリント教材を使用しながら、個人・グループでの調査・討議、作成した資料をもとにした発表・批評など多岐にわたる活動を行う。
注意点:
1.評価については, 評価割合に従って行います.
2.取り上げる作品やその順番については変更する場合があります。



授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
教育目標・授業概要・評価方法の説明
(表現)自己紹介スピーチ
授業の全体像を理解することができる
自分について適切な語彙・語句を用いて表現できる
2週 随想
村田沙耶香「こそそめスープ」
本文の読解を通し、他者との関係性について考えを深めることができる
3週 随想
俵万智「さくらさくらさくら」
本文理解
日本人のさくらに対する特異な感覚を理解することができる
4週 随想
俵万智「さくらさくらさくら」
応用
自分自身の桜に対する感覚を確認し、発表することができる
5週 小説
吉本ばなな「みどりのゆび」
本文理解
小説を読む楽しさを味わうことができる
6週 小説
吉本ばなな「みどりのゆび」
応用
自分自身の体験を振り返りながら、家族について考えることができる。
7週 小説
井上ひさし「ナイン」
本文理解
小説を読む楽しさを味わうことができる
8週 小説
井上ひさし「ナイン」
応用
自分自身の体験を振り返りながら、友情について考えることができる
2ndQ
9週 評論
長沼毅「生命とは何か」
本文理解
筆者の考えを論理的に理解することができる
10週 長沼毅「生命とは何か」
応用
自分が「科学的」であるためにどのような姿勢が必要か考えることができる
11週 評論
河合隼雄「『ふしぎ』ということ」
本文理解
筆者の考えを論理的に理解することができる
12週 評論
河合隼雄「『ふしぎ』ということ」
応用
身のまわりの不思議と思う事象について考えることができる
13週
中原中也「1つのメルヘン」
詩の表現について学ぶ
多様な詩の表現について理解することができる
14週
吉野弘「I was born」
詩の表現を味わう
多様な詩の表現を味わうことができる
15週 詩のまとめ(表現)
詩の表現について考える
身のまわりにある多様な詩について自分なりに表現の工夫を指摘できる
16週
後期
3rdQ
1週 短歌
「信濃路」
短歌の表現について学ぶ
短歌の歴史・特徴・形式について理解することができる
2週 短歌(表現)
短歌を詠む
短歌の表現技法に注意しながら自分で短歌を詠むことができる
3週 小説
夏目漱石「こころ」
本文理解
小説に見られる表現描写を味わうことができる
4週 小説
夏目漱石「こころ」
本文理解
小説に見られる表現描写を味わうことができる
5週 小説
夏目漱石「こころ」
本文理解
登場人物の生き方を自分自身に置き換えて考えることができる
6週 小説
夏目漱石「こころ」
本文理解
登場人物の生き方を自分自身に置き換えて考えることができる
7週 小説
夏目漱石「こころ」
本文理解
登場人物の生き方を自分自身に置き換えて考えることができる
8週 ふりかえり 短歌・小説について学習内容をふりかえることができる
4thQ
9週 小説
石田衣良「旅する本」
本文理解
本という存在について理解を深めることができる
10週 小説
石田衣良「旅する本」
本文理解
自分にとっての本の存在について考えることができる
11週 評論
廣淵升彦「安心について」
本文理解
安心とはどういうことか理解することができる
12週 評論
廣淵升彦「安心について」
本文理解
自分にとっての安心について考えることができる
13週 木内昇「分からないから面白い」
本文理解
「分からない」ことのもつ意義について、文章表現に沿って筆者の主張を理解できる
14週 小関智弘「楽に働くこと、楽しく働くこと」
本文理解
働くことの意義について自分なりに考えることができる
15週 授業全体の振り返り 自分の生き方について考え、自分の言葉で語ることができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。2前9,前11,後8,後10,後13,後14
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。2前4,前10,前12,後9,後11
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。2前2,前3,前5,前6,前7,前8,前14,前15,後1,後4,後5,後6,後7
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。2後1,後12
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。1後12
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。1後12
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。1後15
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。2後15
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。2後15
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。2後15
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。2前1,後15
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。2
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。2後3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。2後3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2前14
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2後3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2後3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2後3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2後3
他者の意見を聞き合意形成することができる。2前13,前14,前15,後3
合意形成のために会話を成立させることができる。2後3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2後3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2後2,後10
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。2後2,後10
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2後2,後11
事実をもとに論理や考察を展開できる。2前10
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2後11

評価割合

試験発表相互評価課題ポートフォリオその他合計
総合評価割合801001000100
基礎的能力800000080
分野横断的能力0100100020