オペレーティングシステム

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 オペレーティングシステム
科目番号 2024-439 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 制御情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 担当者が確定次第、更新
担当教員 未 定,鈴木 康人

到達目標

担当者が確定次第、更新
1. OSの基本概念,用語,実現方法を理解し,説明できる.
2. OSの各機能の実装について,レポート課題等を通じて調査し,整理できる.
3. ソフトウェア開発においてOSの存在,各機能を意識し,利用できる.
4. PC実習を通じて,OSの基本機能を実践的に利用できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1OSの基本概念,用語,実現方法を理解し,説明できる(評価割合:8割以上).OSの基本概念,用語,実現方法を理解し,説明できる(評価割合:6~8割).OSの基本概念,用語,実現方法を理解し,説明できる(評価割合:6割未満).
評価項目2OSの各機能の実装について,レポート課題等を通じて調査し,整理できる(評価割合:8割以上).OSの各機能の実装について,レポート課題等を通じて調査し,整理できる(評価割合:6~8割).OSの各機能の実装について,レポート課題等を通じて調査し,整理できる(評価割合:6割未満).
評価項目3ソフトウェア開発においてOSの存在,各機能を意識し,利用できる(評価割合:8割以上).ソフトウェア開発においてOSの存在,各機能を意識し,利用できる(評価割合:6~8割).ソフトウェア開発においてOSの存在,各機能を意識し,利用できる(評価割合:6割未満).
評価項目4 PC実習を通じて,OSの基本機能を実践的に利用できる(評価割合:8割以上).PC実習を通じて,OSの基本機能を実践的に利用できる(評価割合:6~8割).PC実習を通じて,OSの基本機能を実践的に利用できる(評価割合:6割未満).

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 オペレーティングシステム(OS)は,コンピュータを効率的良く利用するための基盤ソフトウェアである.近年,OSは汎用計算機,PCにとどまらず各種組込みシステムに搭載され,それらのシステムを設計・開発する上で必須概念となる.講義を通じてOSの基本概念,各機能を習得し,机上での演習,PC上での実習を通じて理解する.
※実務との関係
 この科目は企業で半導体製造装置におけるシステム機能設計・ソフトウェア開発を担当していた教員が、開発者として主に(リアルタイムな)オペレーティングシステムをどのように使うのかという視点でOSの動作原理を講義し,コンピュータ実習で理解を深めるものである.
授業の進め方・方法:
スライド形式(オリジナルのプリント)による座学講義を主とし、レポート課題・演習やPCを利用した実習を併用する.
注意点:
前年度まで学習した計算機アーキテクチャ,プログラミング/メカトロニクス演習,データ構造とアルゴリズムについて復習、理解が必要である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション,OS序論 授業概要,スケジュール,評価方法と評価基準等を理解し、OSの概要を説明できる.
2週 運用・JOB管理 OSの起動・停止,ジョブの概念と処理を説明できる.
3週 プロセス管理1 プロセスの概念,プロセス中断と再開,プロセスの生成~消滅(状態遷移)を説明できる.
4週 プロセス管理2 プロセスにおける各種スケジューリングを説明できる.
5週 OS実習1 コンピュータ(LinuxOS)を用いてプロセスとジョブについて実習できる.
6週 プロセス管理3 多重プログラミング(マルチタスク),コンテキスト制御について説明できる.
7週 プロセス管理4 プロセス間の排他制御について説明できる.
8週 プロセス管理5 セマフォ,デッドロック,同期,通信について説明できる.
4thQ
9週 OS実習2 コンピュータ(LinuxOS)を用いてプロセス管理の理解を深め、基礎的なシェルプログラミングができる.
10週 メモリ管理1 アドレス空間,実記憶管理について説明できる.
11週 メモリ管理2 仮想記憶管理について説明できる.
12週 メモリ管理3 ページ置き換えアルゴリズムについて説明できる.
13週 OS実習3 コンピュータ(LinuxOS)を用いてプロセス管理やメモリ管理の理解を深め、やや発展的な内容を含むシェルプログラミングができる.
14週 OS実習3(続き) コンピュータ(LinuxOS)を用いてプロセス管理やメモリ管理の理解を深め、やや発展的な内容を含むシェルプログラミングができる.
15週 演習 これまでの内容について演習を通じて理解を深める.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。4
定数と変数を説明できる。4
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。4
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。4
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。4
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。4
条件判断プログラムを作成できる。4
繰り返し処理プログラムを作成できる。4
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。4
情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4
変数の概念を説明できる。4
データ型の概念を説明できる。4
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。4
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。4
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。4
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。4
コンピュータシステム集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。3
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。3
システムプログラムコンピュータシステムにおけるオペレーティングシステムの位置づけを説明できる。3
プロセス管理やスケジューリングなどCPUの仮想化について説明できる。3
排他制御の基本的な考え方について説明できる。3
記憶管理の基本的な考え方について説明できる。3

評価割合

課題試験合計
総合評価割合20800000100
基礎的能力1040000050
専門的能力1040000050
分野横断的能力0000000